- AIエージェント革命
- 著者:シグマクシス
- 発売日:2025年06月
- 発行所:日経BP
- 価格:2,310円(税込)
- ISBNコード:9784296208166
『AIエージェント革命』の要点
1.AIエージェント活用による経営インパクトを定量的に把握し、業務効率化で生まれたリソースをどう再配分するかを意思決定することが重要である。
2.AIエージェントによる解決が「向いている」業務と「向いていない」業務とがある。
3.今後AIエージェントは、多様なサービスやプロセスを横断し、オーケストレーターとして新サービスを生み出していく。
『AIエージェント革命』レビュー
「知能を雇う」なんてSFの話ではないか? そう思っていたら、自律的に考えて行動し、成果を出す「新しい同僚」が瞬く間に現れつつある。その正体がAIエージェントだ。
本書は、AIエージェントが可能にする新しい働き方の地殻変動を描く一冊だ。2022年末のChatGPT登場がもたらした「自然言語処理の革命」を起点に、Soraによる映像生成や、Operatorによるウェブ上での自動操作など、AIは着実に進化している。本書の主役であるAIエージェントは、単なるタスク実行プログラムではなく、目標に応じて計画や情報収集、外部ツール連携を行うことができる。ただし現状では、人間の監督や調整を必要とする「限定的な自律性を持つ支援ツール」であり、完全な自律判断はこれからといえる。
本書の構成としては、第1・2章で、経営層・企画部門向けにAIエージェントのビジネスインパクトや活用事例を提示する。第3・4章では、主に技術者向けにAIエージェントの技術基盤や導入・運用プロセスを掘り下げていく。そして第5章では、AIエージェントが拓く未来を展望する。
AIエージェントの基礎から実践までの知識を、ビジネスと技術の両面からカバーし、「何ができるか」「どう備えるか」という戦略的な視座を与えてくれる一冊だ。すでに始まっている「変革」を、どう組織やチームのビジョン実現に活かしていくのか? そんな問いのもとに本書をお読みいただけたらと思う。
『AIエージェント革命』が気になる方におすすめ
- 忘我思考
- 著者:伊藤東凌
- 発売日:2023年02月
- 発行所:日経BP
- 価格:1,870円(税込)
- ISBNコード:9784296201471