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『大ピンチずかん』作者・鈴木のりたけ、初のインタビュー本!ヒットの裏側を語る『大ピンチを楽しむ』が9月22日発売!

鈴木のりたけ『大ピンチを楽しむ』

『大ピンチずかん』は、こうして生まれた!

『大ピンチずかん』の作者・鈴木のりたけさんの初のインタビュー本『大ピンチを楽しむ』が、9月22日(月)に発売されます。

子どもが陥る「大ピンチ」をユーモアたっぷりに描いた「大ピンチずかん」シリーズは、累計270万部を突破する人気シリーズです。今年発売された第3弾『大ピンチずかん3』は、2025年上半期ベストセラーの総合ランキングと児童書部門で第1位を獲得しました(日販調べ)。さらに、シリーズ全体で絵本賞など13冠を達成するなど、多くの読者の共感を呼んでいます。

本書は、鈴木さんへのインタビューを通して、『大ピンチずかん』誕生の背景から創作の舞台裏、思考の変遷までを、ラフ画やスケッチとともに収録しています。さらに、全国で好評の体験型展覧会「大ピンチ展!」のメイキングや、子ども時代から絵本作家となるまでの歩み、絵本作りの哲学などもたっぷり紹介されています。

鈴木さんの言葉の数々から、ミリオンセラーを生み出す源泉となった、子どもや大人への眼差し、現代社会との交わり、そしてあくなき探究心を垣間見ることができます。「大ピンチずかん」シリーズのファンはもちろん、絵本やエンターテインメントなどで新しい価値づくりに挑戦する人々へのヒントとエールに満ちた一冊です。

 

書誌情報

鈴木のりたけ『大ピンチを楽しむ』『大ピンチを楽しむ』
著者:鈴木のりたけ
発売日:2025年9月22日
発行所:ブルーシープ
定価:1,980円(税込)
ISBN:9784908356766
鈴木のりたけ『大ピンチを楽しむ』▲『大ピンチを楽しむ』中面
鈴木のりたけ『大ピンチを楽しむ』▲『大ピンチを楽しむ』中面
鈴木のりたけ『大ピンチを楽しむ』▲『大ピンチを楽しむ』中面
鈴木のりたけ『大ピンチを楽しむ』▲『大ピンチを楽しむ』中面

 

本書の特徴と構成

42のトピックスを通して、『大ピンチずかん』誕生の秘話から、鈴木のりたけさんの型破りなキャリアまで、ご本人の言葉で語られます。

【構成と主なトピックス】

●『大ピンチずかん』の誕生
・スマホのメモから始まった
・パーソナルな面白さを発見した
・自分を壊す決意表明
・図鑑のスタイルを磨く
・主人公は名前のない「男の子」
・快進撃がはじまった
・子どもの愛おしさ
・親しみやすい絵 ほか

●『大ピンチずかん2・3』の誕生
・やるしかない!
・もっと面白くできる!
・直接読者に語りかける本
・いつでもメモをする ほか

●「大ピンチ展」の誕生
・絵本の立体化はつまらない!
・「ピンチ・エンターテインメント」を創造する
・コンセプトがアイデアを生む
・もっともっと「みんなのもの」にしたい
・幸せの「大ピンチブロック」 ほか

●鈴木のりたけの秘密
・サラリーマンになって、辞めた。
・本気で絵を描き始めて
・ポジティブな明日を作る
・徹底的に叩いて仕上げる ほか

『大ピンチずかん』は、子どもたちのピンチを観察して生まれました。手がかりは、ピンチに遭った子どもたちの、胸がキュンとするような愛らしさでした。人は、実際のパーソナルなことにこそ共感します。『大ピンチずかん』は、ピンチへの共感が本から飛び出し連鎖して、みんなのものとなって、広がり続けています。

(本書より)

ぼくはそれまで、多くの人に伝わるように絵本を作っていたのですが、子どもたちと触れ合いメモを作る中で、パーソナルなことの面白さとその幸せを発見しました。価値観が180度転換したような気がしました。自分が生活の中で楽しんでいるものこそ、知らない誰かが共感するものではないか。ここから何かできるんじゃないかと、メモ作りに力が入りました。

(本書より)

鈴木のりたけ『大ピンチを楽しむ』▲『大ピンチずかん』ラフスケッチ
鈴木のりたけ『大ピンチを楽しむ』▲『大ピンチずかん2』ラフスケッチ
鈴木のりたけ『大ピンチを楽しむ』▲「大ピンチブロック」試作
鈴木のりたけ『大ピンチを楽しむ』▲鈴木のりたけさんのアトリエ

 

「大ピンチ展!」全国で開催中!

鈴木のりたけ「大ピンチ展」▲「大ピンチ展!」ティザービジュアル ©鈴木のりたけ/小学館

 
「おもしろがると せかいが ひろがる」をモットーに、鈴木のりたけさんが新たに挑む“ピンチ・エンターテインメント”の世界です。

会場にはさまざまな「ピンチ」が待ち構えていて、大人も子どもも一緒になって“ピンチを楽しむ”ことができる体験型展覧会となっています。7月末から開催された最初の横浜会場では、4万人以上が来場し好評を博しました。その後も全国での開催が決定していますので、ぜひ足をお運びください。

鈴木のりたけ「大ピンチ展!」今後の開催予定(一部)

■PLAY! MUSEUM(東京・立川)
・2025年10月8日(水)~12月7日(日)

■ジェイアール名古屋タカシマヤ 10階特設会場
・2025年12月23日(火)~2026年1月12日(月・祝)

 

「大ピンチずかん」シリーズ作品

大ピンチずかん
著者:鈴木のりたけ
発売日:2022年02月
発行所:小学館
価格:1,650円(税込)
ISBNコード:9784097251385

大ピンチを知れば、いつ大ピンチになってもこわくない。
この図鑑は、こどもが出あう世の中のさまざまな大ピンチを、「大ピンチレベル」の大きさと、5段階の「なりやすさ」で分類し、レベルの小さいものから順番に紹介します。また、その大ピンチの対処法や、似ている大ピンチ、大ピンチからさらにおそいかかる大ピンチなど、あらゆる方向から大ピンチをときあかします。
…などといえば、かたい本に聞こえますが、もちろんそうではありません。期待を裏切らない「のりたけワールド」炸裂で、鋭くもあたたかい観察眼と、思わずふき出すユーモアにあふれた1冊です。

(小学館公式サイト『大ピンチずかん』より)

大ピンチずかん 2
著者:鈴木のりたけ
発売日:2023年11月
発行所:小学館
価格:1,650円(税込)
ISBNコード:9784097252436

大ピンチずかん 3
著者:鈴木のりたけ
発売日:2025年04月
発行所:小学館
価格:1,650円(税込)
ISBNコード:9784097254010

 

著者プロフィール

鈴木のりたけ

鈴木のりたけ

すずき・のりたけ。1975年、静岡県浜松市生まれ。グラフィックデザイナーを経て絵本作家になる。『ぼくのトイレ』(PHP研究所)で第17回日本絵本賞読者賞。『しごとば 東京スカイツリー』(ブロンズ新社)で第62回小学館児童出版文化賞。第2回やなせたかし文化賞受賞。『大ピンチずかん』(小学館)で第15回MOE 絵本屋さん大賞2022第1位。『大ピンチずかん2』で第17回MOE絵本屋さん大賞2024第1位。ほかの作品に「しごとば」シリーズ、『たべもんどう』「おでこはめえほん」シリーズ(ブロンズ新社)、『ぼくのおふろ』『す~べりだい』『ぶららんこ』(PHP研究所)、『おしりをしりたい』(小学館)、『かわ』(幻冬舎)、『とんでもない』『なんでもない』(アリス館)、『うちゅうずし』(KADOKAWA)、『たれてる』(ポプラ社)などがある。千葉県在住。2男1女の父。