6月23日(月)、第12回となる2025年度「料理レシピ本大賞 in Japan」の一次選考通過タイトルが発表されました(関連記事)。
総エントリー数141作品の中から一次選考を通過したのは、料理部門・大賞の30作品、お菓子部門・大賞の6作品、こどもの本賞5作品、コミック賞5作品の合計46作品です。7月1日(火)~7月21日(月・祝)の最終選考投票を経て、9月9日(火)に各部門の受賞作品が発表される予定です。
ほんのひきだしでは、一次選考を通過したタイトルの中から話題のレシピ本を、短期連載形式でご紹介します。ぜひ、書店店頭に足を運んで手に取り、気になる料理にトライしてみてください。
「料理レシピ本大賞」は、出版社各社がエントリーした料理レシピ本から、書店員と料理専門家が「わかりやすく作りやすい」「日本の食文化や食育に貢献できる」「おいしい、お客様に薦めたいと感じる」などの基準で投票し、得票数で受賞作を決定するものです。
【Vol.14】お菓子部門・大賞ノミネート作『型がいらない! 体にいいおやつ』
今回、ご紹介するのは、お菓子部門・大賞にノミネートされている『型がいらない!体にいいおやつ』(Gakken)です。
著者:ねぎちゃん
発売日:2025年3月
発行所:Gakken
定価:1,760円(税込)
ISBN:9784058024621
小麦粉や砂糖いらず! ゼラチンも不要で、夏にぴったりのひんやりおやつも盛りだくさん
小麦粉の代わりに米粉やおから、砂糖の代わりにはちみつやメープルシロップ、甘酒などを使います。体に負担の少ない材料でおいしいおやつを召し上がれ。
今回はゼラチンの代わりに、寒天+米粉でムースのようなもったり食感も実現! よりバリエーション豊かに米粉おやつの世界を楽しんでいただけます。
型がいらないからハードルが低い!
お菓子作りで必要不可欠な型。でも、身近なもので意外と代用できてしまいます。保存容器や、マグカップ、なんと湯のみなどでも大丈夫です。
本書では、身近なもので代用したり、生地を伸ばして切るだけの焼き菓子など、より手軽にお菓子作りを始めてもらえるよう、型がいらないレシピが集められています。
ワンボウルレシピに加え、ワンカップレシピも!
基本的にすべての工程が、すべてのボウルに材料を入れて混ぜる、という簡単さです。さらに、マグカップ内で完結するレシピも掲載しています。
洗い物を最小限で作ることができるレシピばかりです。簡単なレシピばかりなので、お子様と一緒にお菓子作りを楽しめます。子どもとの初めてのおやつづくりにぴったりなレシピです。
『型がいらない!体にいいおやつ』おすすめのおやつ3品を紹介!
ここからは、本書のおすすめのおやつ3品を紹介します。まず1つ目は「主な材料3つ! レンジで喫茶店風プリン」です。
気軽にプリンが作れたら……という想いから生まれたレシピです。メインの材料は、卵、牛乳、はちみつの3つだけ。
さらにレンジで作るので、材料を混ぜてカップに入れたらあとはレンジで3分チンして冷やすだけで完成です。最小限で最高にやさしい甘さのプリンができあがります。
2つ目は「ふんわ~り、いちごムース」です。
ムースというと生クリームを泡立てて……などを想像しますが、こちらは生クリームは必要ありません。米粉と寒天であのふんわり食感を生み出します。本書ではいちごジャムを使用しましたが、アレンジして違うジャムで作ってもよし。気軽においしくてヘルシーなムースを楽しめます。
3つ目は「メロメロメロンパンクッキー」です。
なんといっても見た目がかわいい! まるでメロンパンのように、格子型の模様が入ったクッキーです。外はさっくり、中はしっとりの食感がたまりません。見た目が楽しいから、おやつで出したら「わ~!」と歓声があがること間違いなしです。
著者から読者、書店員に向けメッセージ
罪悪感のない、子どもにも食べさせたいおいしいおやつレシピを発信されている著者のねぎちゃんさんから、読者や書店員の皆様にメッセージを寄せていただきました。
わたし自身が米粉のおやつを作り始めた時、よく作っていたのが前作に載せた米粉スコーンでした。
なぜかというと、型がいらないから。型の準備がないので、作るときのハードルが低く気軽に作れていたんです。
そのことを思い出し、「型がいらない」レシピを集めたらもっと多くの人に気軽に作ってもらえるのでは、と思いました。本書では前作よりもっと気軽に、手軽に作ってもらえるレシピばかり。ぜひチャレンジしてみてください。
【ねぎちゃん プロフィール】
米粉おやつ研究家、食育アドバイザー、薬膳検定1級。米粉やおからなどで作る、砂糖なしの栄養おやつレシピを考案、Instagramにてレシピを届けている。
現在フォロワー数20万人を超える。本著書の前作、『体にいいおやつ』では第11回料理レシピ本大賞、お菓子部門にて準大賞を受賞。