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“距離感バグ”なイケメン、現る!ちょっと重ため、でも真っ直ぐで、心をざわつかせる恋物語『君をひとりにしてあげない』

ちょっと重たいくらいの愛情が、実は好き──そんなあなたに捧げたい。

 

“距離感バグ”なイケメン、現る!

『君をひとりにしてあげない』に登場するのは、距離感バグな一途イケメン、“大型ワンコ系ヤンデレ男子”の冬月彩巴(ふゆつきいろは)。
八重歯がチャームポイントの彼が見せる、真っ直ぐすぎてちょっと危ういほどの想いに、心をざわつかせる読者が続出中です!

『君をひとりにしてあげない』

怖くて近寄りがたいと思われ、学校で孤立している夜船千草(やぶねちぐさ)。困っている人を躊躇なく助ける優しさを持っているのに、どうしても人と壁を作ってしまう──そんな“繊細ぼっち系”ヒロインです。

『君をひとりにしてあげない』

そんな千草にとって、唯一「友だち」と思えた彩巴が、なんと転校生として再び目の前に現れる……!

『君をひとりにしてあげない』

驚く千草をよそに、「千草に会うために来た」と迫る彩巴。その瞳からは可愛らしさがスッと消えて、見え隠れするのは“狂気”の片鱗……!?
始まります、執着系男子の激重すぎるラブストーリー!!

『君をひとりにしてあげない』

 

一途すぎる愛と危うさ。彩巴の執着が生む緊張感

彩巴の最大の魅力は、“一途さ”と“危うさ”の紙一重なバランス感。
ちょっとやりすぎ!?と感じるほどの強引な愛情表現も、すべては「千草だけを見ていたい」「千草だけが大切」だからこそ。時には暴走しそうな愛情表現、時には子犬のように懐いてくるギャップに、読んでいて思わず心臓をつかまれるような気持ちに……!

そんな彼は、どんなときも千草の味方でいてくれる存在でもあります。孤独な日々のなかで、誰よりも千草を理解し、寄り添おうとする彩巴の姿は、彼女にとって“救い”となるはずです。

『君をひとりにしてあげない』

……とはいえ、そこに安心していられないのがこの物語の醍醐味。
読者の心にグサッと突き刺さるのは、彩巴の想いがあまりにも激しすぎるからこそ。どこまでも重くて、どこまでも真剣──もうそれって、ほとんど“執着”じゃない!?

『君をひとりにしてあげない』

ただし、肝心の千草にはその重さがまだイマイチ伝わっていないようで……?
甘くて、でもちょっと刺激的。そんな危うさが、この恋をとびきりスリリングなものにしています。

 

ヒロイン・千草の揺れ動く心にも注目!

そして忘れてはいけないのが、ヒロイン・千草の視点。
人との距離感に悩む彼女に、ぐいぐい踏み込んでくる彩巴。その戸惑い、揺れ、そして少しずつ心を開いていく過程は、読者にとっても共感必至です。

友だちがいなかった千草にとって、彩巴は「友だち」──のはずだったのに!?
やたらと距離が近くて、目が合うとドキッとしてしまう……そんな彩巴の“ズレた”行動に、千草が振り回されていく様子も、じれキュン要素たっぷりで見逃せません。

『君をひとりにしてあげない』

激重なのに尊い……だから読まずにいられない!
「特別になりたい」って、じゃあ“特別”って何?
軽々しく応えられないからこそ、「重い愛」が刺さる。そんなリアルな心の揺れが、この先の物語をもっと深くしていってくれるはずです。

『君をひとりにしてあげない』

ちょっと重ため、でも真っ直ぐで、全力で。心をざわつかせる恋。
ヤンデレ男子に振り回されたいあなたに、全力でおすすめしたい1作です!

(レビュアー:Micha)

君をひとりにしてあげない 1
著者:駄犬ひろし
発売日:2025年04月
発行所:講談社
価格:594円(税込)
ISBNコード:9784065385043

※本記事は、講談社|今日のおすすめ(コミック)に2025年5月31日に掲載されたものです。
※この記事の内容は掲載当時のものです。