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詩人・谷川俊太郎さんの最後の詩集『今日は昨日のつづき どこからか言葉が』が発売

谷川俊太郎『今日は昨日のつづき どこからか言葉が』

2024年11月13日に92歳でご逝去された詩人・谷川俊太郎さんが、最後に遺した詩「感謝」を収録した詩集『今日は昨日のつづき どこからか言葉が』が、6月6日(金)に発売されました。

この詩集には、2016年9月28日から朝日新聞で連載が始まった「どこからか言葉が」に掲載された47篇の詩がまとめられています。連載は、2024年11月17日の「感謝」をもって幕を閉じ、谷川さんにとって最後の連載詩となりました。

「感謝」には、次のような一節があります。

今日は昨日のつづき
だけでいいと思う
何かをする気はない

(『今日は昨日のつづき どこからか言葉が』「感謝」より)

何事もなく一日を過ごす難しさ、いま生きているこの時間や、死、ひとが旅立つということ……。谷川さんの日々の生活で浮かんできた言葉から始まった詩集です。

谷川さんが最後に私たちに遺してくれた言葉たちを、ぜひお手にとってご覧ください。

 

『今日は昨日のつづき どこからか言葉が』

谷川俊太郎『今日は昨日のつづき どこからか言葉が』著者:谷川俊太郎
発売日:2025年6月
発行所:朝日新聞出版
定価:1,760円(税込)
ISBN:9784022520654

ひとが旅立つ寂しさ、いま生きているいのち、言葉にできずにただ思っていたこと……日々の生活から浮かんできたことばたち。朝日新聞の連載「どこからか言葉が」をまとめた、谷川俊太郎がさいごに遺した「感謝」を含む47篇の詩。

(朝日新聞出版公式サイト『今日は昨日のつづき どこからか言葉が』より)

 

著者プロフィール

谷川俊太郎

たにかわ・しゅんたろう。詩人。1931年東京生まれ。18歳のとき「文學界」に「ネロ他五篇」を発表。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行しデビュー。以来多数の詩を創作し、海外でも高い評価を得る。また、散文、絵本、作詞、翻訳、脚本など幅広いジャンルで活動し、1982年『日々の地図』で読売文学賞、1993年『世間知ラズ』で萩原朔太郎賞、2010年『トロムソコラージュ』で鮎川信夫賞、2016年『詩に就いて』で三好達治賞、ほか受賞多数。詩集に『六十二のソネット』『ことばあそびうた』『こころ』『どこからか言葉が』『虚空へ』、翻訳書に『あしながおじさん』『スイミー』『ピーナッツ』、中島みゆきとの共著『終わりなき対話 やさしさを教えてほしい』などがある。2024年、92歳で逝去。