村田沙耶香さんのベストセラー小説『消滅世界』が実写映画となって、2025年秋に全国公開されます。本作は、村田さんにとって初めての実写映画化作品となります。
『消滅世界』は、超少子化が進んだ未来、「性」が消えゆく世界で、「恋愛」「結婚」「家族」といった常識が大きく揺らぐ中で翻弄される若者たちの姿を描いています。私たちが当たり前と考える常識とは何かを問いかけ、現代社会を生きる私たち自身の姿を映し出す、まさに合わせ鏡のような作品です。その内容は「日本の未来を予言する小説」として、各メディアで大きな話題となりました。
4月15日には英語版が刊行され、アメリカのニューヨーカー誌でも映画化が報じられるなど、すでに世界的に注目を浴びています。
この度、主人公・雨音役の蒔田彩珠さん、雨音の夫・朔役の栁俊太郎さんに続き、新たなキャストが発表されました!
雨音の良き理解者として、学生時代から雨音と親交を深める親友の樹里役を恒松祐里さん、雨音と同じ高校の同級生・水内役を結木滉星さんが務めることが決定しました。
さらに、樹里の夫・水人役に富田健太郎さん、雨音の元夫・正信役に清水尚弥さん、雨音の母・雫役を霧島れいかさん、朔の彼女である深雪役を松浦りょうさん、そして実験都市エデンで生殖を司る医師を山中崇さんが演じ、物語を個性豊かに彩ります。
そして、エデンという異世界で独特の存在感を放つ、エデンの管理人役に眞島秀和さん、謎の少年役に岩田奏さんが決定し、物語をさらなる高みへと誘います。
映画公開に先立ち、ぜひ原作小説も手に取って、『消滅世界』の世界観をお楽しみください。
原作
著者:村田沙耶香
発売日:2018年7月
発行所:河出書房新社
定価:693円(税込)
ISBN:9784309416212
人工授精で、子供を産むことが常識となった世界。夫婦間の性行為は「近親相姦」とタブー視され、やがて世界から「セックス」も「家族」も消えていく……日本の未来を予言する芥川賞作家の圧倒的衝撃作。
(河出書房新社公式サイト『消滅世界』より)
映画情報
・原作:『消滅世界』(村田沙耶香著/河出文庫)
・監督、脚本:川村誠
・出演:蒔田彩珠、栁俊太郎、恒松祐里、結木滉星、富田健太郎、清水尚弥、松浦りょう、岩田奏、山中崇、眞島秀和、霧島れいか
・劇場公開:2025年秋
・配給会社:NAKACHIKA PICTURES
■ストーリー
人工授精で、子どもを産むことが定着した世界。そこでは、夫婦間の性行為はタブーとされ、恋や性愛の対象は「家庭の外」の恋人か、二次元キャラというのが常識に。そんな世界で「両親が愛し合った末」に生まれた主人公・雨音は、母親に嫌悪を抱いていた。家庭に性愛を持ち込まない清潔な結婚生活を望み、夫以外のヒトやキャラクターと恋愛を重ねる雨音。だがその“正常”な日々は、夫と移住した実験都市・楽園(エデン)で一変する。
〉公式サイトは、こちら