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「死」と向き合うサラリーマンに対するガネーシャの強力なアドバイスとは?大人気小説のシリーズ最新刊!【総合4.0】

 

『夢をかなえるゾウ4』の要点

1.健康に気を遣うことは、長生きのためだけではなく、自分の行動を管理し、目標を達成しやすくするという効果もある。

2.周囲の期待に応えようとしすぎるあまり、自分の本心に背いてしまうことがある。時には自分に素直になることも必要だ。

3.「生きる」とは、限られた時間の中で何かを選択し続けることだ。「死ぬまでにやりたいことリスト」を作ることで自分の願望を確認し、チャンスをつかもう。

 

『夢をかなえるゾウ4』レビュー

自分があと3か月で死ぬとしたら、どんな生き方をしたら後悔がないだろうか。私たちは、いつ死ぬことになってもいいと言えるような生き方をしているだろうか。累計490万部を突破し、日本一読まれている自己啓発小説とも呼ばれるベストセラー『夢をかなえるゾウ』シリーズの第4弾である本書のテーマは、「死」を直視することで「生」を輝かせることである。

シリーズを通して登場する関西弁を話すゾウの神様、ガネーシャが今作で導くのは、突然余命宣告を受けたビジネスパーソンだ。彼は、持病のために体調を崩しがちな妻、幼い娘とともに30年ローンで購入したマンションで暮らし、満員電車で仕事に向かう日常がいつまでも続くことを疑っていなかった。

しかし、いざ余命宣告を受けてみると、自分は今まで人生を充実させてきたとも、死を意識して自分がいなくなった後の準備をしてきたとも言えないことに気づくのである。仕事に打ち込むビジネスパーソンであれば、どこか思い当たるところがあり、耳の痛い話にもなり得るだろう。

「夢をかなえる」と銘打ちながら「死」を見つめる本書では、最終的には「ずっと生き続けたい」「大切な人とずっと一緒にいたい」といった夢はかなわないという事実にも向き合わなければならない。生きているうちに成したい夢は何か、手放さなければいけない夢は何か。本書をガイドに、自分の生と死について改めて考える時間をとってみてはいかがだろうか。

※本要約は、過去に作成した要約を最新版に合わせて一部再編集したものです。