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東野圭吾「クスノキ」シリーズから、子どもたちへ贈る絵本『少年とクスノキ』が5月1日発売!『クスノキの番人』は国内累計100万部を突破!

東野圭吾『少年とクスノキ』

ふと思いついた物語に素敵な絵をつけていただきました。
主人公はあなたかもしれません。楽しんでいただけたなら幸いです。―東野圭吾

作家生活40周年を迎えた東野圭吾さんが贈る初の子ども向け絵本『少年とクスノキ』が、5月1日(木)に発売されます。

本作は、2024年5月に刊行された小説『クスノキの女神』に登場する、悩みを抱える少年と少女が一緒に作り上げた絵本『少年とクスノキ』から生まれました。小説ではその内容が一部しか描かれていませんでしたが、心を深く打つ魅力があり、架空のままにしておくには惜しいほどの作品でした。「子どもたちに、読書の喜びや楽しみを知るきっかけとなる作品を届けたい」という東野さんの想いから、この物語が一つの完成形として生まれ変わり、実在の絵本として刊行されることになりました。

さらに物語を輝かせるのは、画家としてだけでなく幅広い分野で活躍する、よしだるみさんが描くイラストです。少年と女神の物語を、鮮やかで温かみのあるタッチで全ページにわたり色彩豊かに表現し、作品の世界観を一層引き立てています。

すべての漢字にはルビを振っており、小学校中学年くらいから読める内容です。『クスノキの女神』の読者にも感動が再び蘇り、ぜひ親子や祖父母と孫で手に取って楽しんでほしい作品となっています。

また、『クスノキの女神』の前作である、「クスノキ」シリーズ第1作目の『クスノキの番人』(2020年刊行)は、累計発行部数100万部を突破しました。「2023年 年間ベストセラー(日販調べ)」の文庫部門では第1位にも輝いています。

 

『少年とクスノキ』書籍情報

東野圭吾『少年とクスノキ』『少年とクスノキ』
文:東野圭吾、絵:よしだるみ
発売日:2025年5月1日
発行所:実業之日本社
定価:1,980円(税込)
ISBN:9784408538785
対象年齢:小学校中学年~ 総ルビ(ふりがな)

不幸なことが続き、大切な人たちを失ってしまった少年は、将来が不安で泣いていました。その様子が心配になった旅人は、未来を見せてくれるというクスノキの女神に会いに行くように勧めました。様々な困難を乗り越え、出会えたクスノキの女神は、少年の願いを聞き未来の姿を見せてくれます。そこで見た未来の姿とは……。

(実業之日本社公式サイト『少年とクスノキ』より)

 

「クスノキ」シリーズ作品

東野圭吾『クスノキの番人』『クスノキの番人』
著者:東野圭吾
発売日:2023年4月
発行所:実業之日本社
定価:990円(税込)
ISBN:9784408558035

「あなたにしてもらいたいこと、それはクスノキの番人です」

恩人の命令は、思いがけないものだった。
不当な理由で職場を解雇され、腹いせに罪を犯して逮捕された玲斗。
そこへ弁護士が現れ、依頼人に従うなら釈放すると提案があった。
心当たりはないが話に乗り、依頼人の待つ場所へ向かうと伯母だという女性が待っていて玲斗に命令する。
「あなたにしてもらいたいこと、それはクスノキの番人です」と……。
そのクスノキには不思議な言伝えがあった。

(実業之日本社公式サイト『クスノキの番人』より)

 
東野圭吾『クスノキの女神』『クスノキの女神』
著者:東野圭吾
発売日:2024年6月
発行所:実業之日本社
定価:1,980円(税込)
ISBN:9784408538563

神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈には、玲斗だけが知る重大な秘密があった。
一方、認知症カフェで玲斗が出会った記憶障害のある少年・元哉は、佑紀奈の詩集を見てインスピレーションを感じる。
玲斗が二人を出会わせたところ瞬く間に意気投合し、思いがけないプランが立ち上がる。
不思議な力を持つクスノキと、その番人の元を訪れる人々が織りなす物語。
待望のシリーズ第二弾!

(実業之日本社公式サイト『クスノキの女神』より)

 

作者プロフィール

作:東野圭吾(ひがしの・けいご)

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学工学部卒業。1985年『放課後』(講談社)で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。1999年『秘密』(文藝春秋)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』(文藝春秋)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(KADOKAWA)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』(講談社)で第48回吉川英治文学賞、2019年に第1回野間出版文化賞、2023年に第71回菊池寛賞を受賞。2024年第28回日本ミステリー文学大賞受賞。多彩な作品を長年にわたり発表し、その功績により、2023年に紫綬褒章を受章。スノーボードをこよなく愛し、ゲレンデを舞台にした作品に『白銀ジャック』『疾風ロンド』『恋のゴンドラ』『雪煙チェイス』(いずれも実業之日本社)がある。その他『あなたが誰かを殺した』(講談社)、『ブラック・ショーマンと覚醒する女たち』(光文社)、『クスノキの女神』(実業之日本社)、『架空犯』(幻冬舎)など著書多数。読者が選んだ好きな作家ランキング(選出対象の作家は国内外問わず)では10年連続で13度第1位に輝いている(2024年10月読売新聞「秋の読書推進月間」全国世論調査より)。


 絵:よしだるみ(吉田瑠美)

1983年、東京都生まれ。NYで幼少期を過ごし、青山学院女子短期大学芸術学科卒業。2017年より絵本作家として活動をはじめ、著書に『ロバのおはなし』(国土社)、『おすよおすよ I push and go』(エディションエフ)、『あめあがりのしゃぼんだま』『ぼくのそりすべり』(福音館書店)、『いつかはぼくも』をはじめとする『よしだるみの動物の家族絵本』(国土社)などがある。2022年に初のエッセイ『ルルオンザルーフ』(エディションエフ)を刊行。2024年公開の日台合作映画「青春18×2 君へと続く道」の劇中画を担当したのを機に、近年は日本だけでなく台湾やベトナムなど各地に滞在し、その土地の物語を内包する壁画や絵画を制作、発表している。

 

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