- 職場の人間関係 防災ガイド
- 著者:藤本梨恵子
- 発売日:2024年06月
- 発行所:サンクチュアリ出版
- 価格:1,650円(税込)
- ISBNコード:9784801401433
『職場の人間関係 防災ガイド』の要点
1.何かと難クセをつけてくる人には、付け入る隙を与えてはいけない。攻撃されたら反抗せず、「すみません」とさらっと流そう。
2.陰口を言う人は劣等感や嫉妬心が強く、ストレスを抱えている。何を言われても気にせず、趣味を楽しむなど心の安全地帯を確保しよう。
3.人の揚げ足をとるような発言の裏には、「自分の優秀さを認めてほしい」という承認欲求が隠れている。
4.頼まれごとをすべて引き受けてしまう人は、実は我慢していることが多い。他者に「SOS」を出すことが苦手であるため、こちらから進捗を確認し、場合によっては仕事を強制的に引き取ろう。
『職場の人間関係 防災ガイド』レビュー
退職理由の上位に常にあがる「人間関係」。たとえ希望した会社に入ることができても、その後の人間関係は選べない。しかも直属の上司や同僚とは毎日密に、ハードに付き合う必要がある。誰と一緒に働くか、その相手がどんな人かは運次第なのだ。
そういった意味で、職場の人間関係トラブルは、「自然災害」に近いものがある。本書は、職場の厄介な人たちを「災害」に見立て、彼らから身を守る方法を教えてくれる一冊だ。
全部で30の「災害」が紹介されるが、そのタイトルが秀逸だ。「難クセの落石」「陰口ガスの流出」「意見の押し付け洪水」……。その様子が目に浮かび、目次を眺めるだけで笑ってしまう。周りにいたら胃がキリキリしそうな人たちを、擬人化ならぬ「災害化」するとはなんとユニークな発想か。それだけでも悩みがかなりやわらぐ。
著者は、キャリアカウンセリングやコーチング等で、1万人以上の相談に乗ってきた藤本梨恵子さんだ。本書では心理学をベースに、人間関係のトラブルを未然に防ぐ方法やトラブルに巻き込まれたときの対処法を紹介する。1つの「災害」に対して、「分析」→「防災方法」→「復興プラン」の三段階で解説しているため、いつ何をすればいいか、何をしてはいけないかが明快だ。
「備えあれば憂いなし」。今まさに暴風雨にさらされている人も、平穏に過ごしている人も、「防災ガイド」として本書を一冊常備しておけば安心だ。
『職場の人間関係 防災ガイド』が気になる方におすすめ
- 人は話し方が9割 2
- 著者:永松茂久
- 発売日:2024年12月
- 発行所:すばる舎
- 価格:1,650円(税込)
- ISBNコード:9784799112915
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