- 中高年リスキリング
- 著者:後藤宗明
- 発売日:2024年08月
- 発行所:朝日新聞出版
- 価格:990円(税込)
- ISBNコード:9784022952653
『中高年リスキリング』の要点
1.これからは定年4.0時代を迎える。定年4.0とは「リスキリングで現在の雇用に頼らない人生とキャリアを自ら創造するシニア像」と定義される。
2.中高年の方々は労働寿命と雇用寿命を延ばすことが求められる。ポイントは、マインドセット、スキルセット、ツールセットという3つの「セット」を整えることである。
3.AI時代には「学際的スキル」がますます重要となる。
4.意識的に自己投資をするとよいのは「スキルと学び」「健康」「お金」「人間関係」「仕事」の5つである。
『中高年リスキリング』レビュー
デジタル技術の進化が加速する中、時代は「リスキリング」を求めている。リスキリングとは、「新しいことを学び、新しいスキルを身につけ実践し、そして新しい業務や職業に就くこと」を意味する。本来は、「企業が自社の従業員をリスキルする」などと組織主体で語られることも多い。だが、本書がフォーカスするのは「働く個人」、とりわけ中高年のビジネスパーソンである。この世代は、会社勤めの場合、早期退職、役職定年、定年と再雇用などと向き合うことを迫られている。
本書がめざすのは、「これからも必要とされる働き方を手に入れる」ことだ。そしてその一番の解決策がリスキリングであるという。定年の概念や雇用環境の変化を概観したうえで、リスキリングの具体的な進め方、AI時代に必要なスキルを解説している。リスキリングで注目の分野や、新たな成長領域の仕事に就くためのステップなど、実践的な内容ばかりだ。
著者の後藤宗明さんは、自身がリスキリングの体現者でもある。40代の頃に転職で苦しみながらもリスキリングした結果、デジタル分野でチャンスをつかんだという。そして現在は日本でのリスキリング浸透に力を注いでいる。そんな著者のアドバイスは実に説得力がある。
将来の選択肢を増やし、しなやかに働き続けるために、どんなアクションをとるとよいのか? 本書は、自身のスキルをアップデートし続けたい方々を勇気づけてくれるにちがいない。
『中高年リスキリング』が気になる方におすすめ
- 言葉にする習慣 思いがまとまる・伝わる「言語化力」の身につけ方
- 著者:さわらぎ寛子
- 発売日:2024年06月
- 発行所:明日香出版社
- 価格:1,760円(税込)
- ISBNコード:9784756923356
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