「凪良ゆう」2023年書籍(小説)ベストセラーランキング発表
2007年に初の単著が発売され、本格的デビューを果たした凪良ゆうさん。BLジャンルで活躍し、ドラマ、劇場版と実写化され大きな反響を呼んだ「美しい彼」シリーズは、130万部を超える代表作となっています。
2017年には、初の文芸レーベル作品『神さまのビオトープ』を刊行。2020年には『流浪の月』で本屋大賞を受賞し、2020年刊行の『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞にノミネートされました。
そして、2022年刊行の『汝、星のごとく』は、2023年、2度目となる本屋大賞を受賞。同作は第168回直木賞候補、第44回吉川英治文学新人賞候補となったほか、2022王様のブランチBOOK大賞、キノベス!2023第1位、第10回高校生直木賞を受賞するなど、高い評価を受けました。昨年発売された、『汝、星のごとく』の続編となる中編集『星を編む』も2024年本屋大賞にノミネートされ、受賞作品とその続編が2年連続でノミネートされるという“史上初”を達成しています。
美しく、読み手の胸に深く迫る作品世界で、読者はもちろん、本読みのプロである多くの書店員に愛されている凪良ゆうさん。10月25日(金)には、「美しい彼」シリーズ3年ぶりの新刊となる『儘ならない彼 美しい彼4』の発売を控えています。
今回は、凪良さんの書籍(小説)で、2023年の販売冊数を集計したベストセラーランキングをご紹介します。ランキングをご参考に、ぜひ書店店頭でお好みの1冊を手に取ってみてください。
※ランキングは2023年の販売冊数を集計しています(集計期間:2023/1/1~2023/12/31)
※日販調べ
2023年に一番人気の作品は…?!
凪良ゆうさんの書籍で、2023年に一番人気があった作品は『汝、星のごとく』でした。
前述のとおり、2022年の発売から2年が経過した本作ですが、続編『星を編む』とともに多くの読者に支持され続け、2冊あわせた累計発行部数は65万部を突破しています。
瀬戸内の島で出会った高校生・櫂と暁海の、思うままに生きられない紆余曲折が描かれた、15年にわたる愛の物語。「恋愛とは」「結婚とは」「夫婦とは」、そして「自分らしく生きる」とは。ていねいに描かれた登場人物たちの姿とともに、じっくり味わってほしい一冊です。
『汝、星のごとく』
著者:凪良ゆう
発売日:2022年8月
発行所:講談社
定価:1,760円(税込)
ISBN:9784065281499
その愛は、あまりにも切ない。
正しさに縛られ、愛に呪われ、それでもわたしたちは生きていく。
本屋大賞受賞作『流浪の月』著者の、心の奥深くに響く最高傑作。――わたしは愛する男のために人生を誤りたい。
風光明媚な瀬戸内の島に育った高校生の暁海(あきみ)と、自由奔放な母の恋愛に振り回され島に転校してきた櫂(かい)。
ともに心に孤独と欠落を抱えた二人は、惹かれ合い、すれ違い、そして成長していく。
生きることの自由さと不自由さを描き続けてきた著者が紡ぐ、ひとつではない愛の物語。――まともな人間なんてものは幻想だ。俺たちは自らを生きるしかない。
(講談社BOOK倶楽部『汝、星のごとく』より)
〉〉凪良ゆうさんのインタビューはこちら
・「人はわかり合えない」を出発点に真正面から恋愛を描く『汝、星のごとく』凪良ゆうインタビュー
「凪良ゆう」2023年書籍(小説)ベストセラーランキング第2位~第10位
第2位『流浪の月』
- 流浪の月
- 著者:凪良ゆう
- 発売日:2022年02月
- 発行所:東京創元社
- 価格:814円(税込)
- ISBNコード:9784488803018
最初にお父さんがいなくなって、次にお母さんもいなくなって、わたしの幸福な日々は終わりを告げた。すこしずつ心が死んでいくわたしに居場所をくれたのが文だった。それがどのような結末を迎えるかも知らないままに――。だから十五年の時を経て彼と再会を果たし、わたしは再び願った。この願いを、きっと誰もが認めないだろう。周囲のひとびとの善意を打ち捨て、あるいは大切なひとさえも傷付けることになるかもしれない。それでも文、わたしはあなたのそばにいたい――。新しい人間関係への旅立ちを描き、実力派作家が遺憾なく本領を発揮した、息をのむ傑作小説。本屋大賞受賞作。
(東京創元社公式サイト『流浪の月』より)
第3位『星を編む』
- 星を編む
- 著者:凪良ゆう
- 発売日:2023年11月
- 発行所:講談社
- 価格:1,760円(税込)
- ISBNコード:9784065327869
第20回本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』続編
花火のように煌めいて、
届かぬ星を見上げて、
海のように見守って、
いつでもそこには愛があった。ああ、そうか。
わたしたちは幸せだったのかもしれないね。『汝、星のごとく』で語りきれなかった愛の物語
「春に翔ぶ」――瀬戸内の島で出会った櫂と暁海。二人を支える教師・北原が秘めた過去。彼が病院で話しかけられた教え子の菜々が抱えていた問題とは?
「星を編む」――才能という名の星を輝かせるために、魂を燃やす編集者たちの物語。漫画原作者・作家となった櫂を担当した編集者二人が繋いだもの。
「波を渡る」――花火のように煌めく時間を経て、愛の果てにも暁海の人生は続いていく。『汝、星のごとく』の先に描かれる、繋がる未来と新たな愛の形。(講談社BOOK倶楽部『星を編む』より)
第4位『わたしの美しい庭』
- わたしの美しい庭
- 著者:凪良ゆう
- 発売日:2021年12月
- 発行所:ポプラ社
- 価格:814円(税込)
- ISBNコード:9784591172063
小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。
百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。
三人が住むマンションの屋上。そこには小さな神社があり、統理が管理をしている。
地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。
悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが――(ポプラ社公式サイト『わたしの美しい庭』より)
第5位『美しい彼』
- 美しい彼
- 著者:凪良ゆう
- 発売日:2014年12月
- 発行所:徳間書店
- 価格:693円(税込)
- ISBNコード:9784199007804
「キモがられても、ウザがられても、死ぬほど君が好きだ」
無口で友達もいない、クラス最底辺の高校生・平良(ひら)。
そんな彼が一目で恋に堕ちたのは、人気者の清居(きよい)だ。
誰ともつるまず平等に冷酷で、クラスの頂点に君臨する王キング――。
自分の気配に気づいてくれればいいと、昼食の調達に使いっ走りと清居に忠誠を尽くす平良だけど!?(徳間書店公式サイト『美しい彼』より)
第6位『憎らしい彼』
- 憎らしい彼
- 著者:凪良ゆう
- 発売日:2016年12月
- 発行所:徳間書店
- 価格:704円(税込)
- ISBNコード:9784199008610
目深な帽子に怪しいサングラスとマスク。付いた仇名は『不審くん』。新進俳優の清居の熱心なファン——その正体は、同棲中の恋人・平良だ。気持ち悪いほど愛を捧げてくるくせに、「俺は清居を引き下げる愚は犯さない」と、甘えたくても察してくれない。どうしてこんなヤツ好きになったんだ…? そんな時、業界屈指のカメラマンが平良を助手に大抜擢!! 清居より仕事優先の日々が始まってしまい!?
(徳間書店公式サイト『憎らしい彼』より)
第7位『悩ましい彼』
- 悩ましい彼
- 著者:凪良ゆう 葛西リカコ
- 発売日:2019年07月
- 発行所:徳間書店
- 価格:704円(税込)
- ISBNコード:9784199009600
美形が売りの新人俳優の新作は、売れないお笑い芸人役!? 熱望した演出家の舞台なのに自分とかけ離れた配役に、稽古でもダメ出しの連続の清居。美しい顔が邪魔なら捨ててやる──!! 悩んだ末に舞台期間だけ20kgの増量を決意!! 醜くなる姿を見られたくないと恋人の平良に同居解消を言い渡す。俺には神とも星とも崇める清居が必要だ──!! 降って湧いた試練に平良は激しく動揺して!?
(徳間書店公式サイト『悩ましい彼』より)
第8位『interlude』
- interlude
- 著者:凪良ゆう
- 発売日:2021年09月
- 発行所:徳間書店
- 価格:704円(税込)
- ISBNコード:9784199010415
役作りのために同居を解消した平良と清居。自分の発案なのに、一人暮らしの淋しさからか、清居は怪奇現象が見え始める…。一方、TVも追っかけも禁じられた平良に、清居とニアミスする僥倖が訪れて!? 離れていた空白期間、二人に何が起こっていたのか──大ボリューム90P超の新作書き下ろし!! 平良の愛称「きも殿下」誕生の経緯から、清居の幼少期の回想録まで入った必読の番外編集!!
(徳間書店公式サイト『interlude』より)
第9位『神さまのビオトープ』
- 神さまのビオトープ
- 著者:凪良ゆう
- 発売日:2017年04月
- 発行所:講談社
- 価格:792円(税込)
- ISBNコード:9784062940672
夫の幽霊と暮らすうる波を取り巻く、秘密を抱えた彼ら。
世界が決めた「正しさ」から置き去りにされた人々へおくる救済の物語。うる波は、事故死した夫「鹿野くん」の幽霊と一緒に暮らしている。彼の存在は秘密にしていたが、大学の後輩で恋人どうしの佐々と千花に知られてしまう。うる波が事実を打ち明けて程なく佐々は不審な死を遂げる。遺された千花が秘匿するある事情とは? 機械の親友を持つ少年、小さな子どもを一途に愛する青年など、密やかな愛情がこぼれ落ちる瞬間をとらえた四編の救済の物語。
(講談社BOOK倶楽部『神さまのビオトープ』より)
第10位『すみれ荘ファミリア』
- すみれ荘ファミリア
- 著者:凪良ゆう
- 発売日:2021年05月
- 発行所:講談社
- 価格:847円(税込)
- ISBNコード:9784065234853
下宿「すみれ荘」の管理人を務める一悟は、気心知れた入居者たちと慎ましやかな日々を送っていた。そこに、芥と名乗る小説家の男が引っ越してくる。彼は幼いころに生き別れた弟のようだが、なぜか正体を明かさない。真っ直ぐで言葉を飾らない芥と時を過ごすうち、周囲の人々の秘密と思わぬ一面が露わになっていく。
愛は毒か、それとも救いか――。
本屋大賞受賞作家が紡ぐ、ある家族の物語。「すみれ荘」のその後を描いた書き下ろし「表面張力」を収録した完全版!
(講談社BOOK倶楽部『すみれ荘ファミリア』より)
シリーズ累計130万部突破!『儘ならない彼 美しい彼4』が 10月25日(金)発売!
凪良ゆうさんのBL小説の代表作である「美しい彼」シリーズ。2014年発行の第1作『美しい彼』は「BLアワード2015」BEST小説部門第1位を獲得し、シリーズ続刊も各年のBL関連ランキング上位に入る人気シリーズです。
ドラマ化や劇場版の公開もあり、国内外問わず大きな広がりを見せている本シリーズの最新刊が、10月25日(金)に発売される『儘ならない彼 美しい彼4』です。シリーズ10周年となる今年、新刊の発売を記念して書店イベントやコラボ企画も進んでいるそうなので、新刊の発売とともに楽しみに待ちましょう!
『儘ならない彼 美しい彼4』
著者:凪良ゆう
発売日:2024年10月25日
発行所:徳間書店
定価:770円(税込)
ISBN:9784199011450
初の個展を控え、撮影に準備にと忙しい日々を送っていた平良。
同居中の恋人で新進俳優の清居も、大きなドラマの仕事が舞い込み、さらなる飛躍の時を迎えていた。そしてついに個展が開催!!
平良の作品はメディアで絶賛されるけれど、師匠の野口からアシスタント卒業を言い渡され…!?
実写ドラマも大好評を博した凪良ゆうの大人気シリーズ、待望の最新刊!!(徳間書店 キャラ文庫『美しい彼』特設サイト『儘ならない彼』より)
著者のプロフィール
凪良ゆう
なぎら・ゆう。京都市在住。2007年に初著書が刊行され本格的にデビュー。BLジャンルでの代表作に連続TVドラマ化や映画化された「美しい彼」シリーズなど多数。2017年に『神さまのビオトープ』を刊行し高い支持を得る。2019年に『流浪の月』と『わたしの美しい庭』を刊行。2020年『流浪の月』で本屋大賞を受賞。同作は2022年5月に実写映画が公開された。2020年刊行の『滅びの前のシャングリラ』で2年連続本屋大賞ノミネート。2022年に刊行した『汝、星のごとく』は、第168回直木賞候補、第44回吉川英治文学新人賞候補、2022王様のブランチBOOK大賞、キノベス!2023第1位、第10回高校生直木賞、そして2023年、2度目となる本屋大賞受賞作となった。