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テレビ局の雑用係からディズニーのCEOに上り詰めた男の真のリーダーシップ論!【総合4.0】

 

ディズニーCEOが大切にしている10のこと
著者:ロバート・アイガー、関美和
発売日:2023年4月
発行所:早川書房
価格:1,210円(税込)
ISBN:9784150506001

 

『ディズニーCEOが大切にしている10のこと』の要点

1.著者が実践してきたリーダーシップの10原則とは、前向きであること、勇気を持つこと、集中すること、決断すること、好奇心を持つこと、公平であること、思慮深いこと、自然体であること、常に最高を追求すること、そして誠実であることだ。

2.イノベーションを起こさなければ死んでしまうこと、完璧をとことん追求し続けることは、ずっと変わらない著者の指針である。

3.真の経営者とは、わかりやすいビジョンを示し、それを繰り返し伝えることができる人物だ。

 

『ディズニーCEOが大切にしている10のこと』レビュー

1974年、ウォルト・ディズニー・カンパニーの現会長で、前CEOであるロバート・アイガー氏は、ABCテレビの雑用係としてそのキャリアをスタートさせた。そこからさまざまな人間と出会い、学び、奮闘して、成功をおさめていく。

成功に至るまでの道のりは、平坦なものではなかった。アイガーがトップに立った頃のディズニーは今よりも規模が小さく、アニメーション事業は凋落しており、数年に渡る内紛によって組織は疲弊していた。

まず着手した課題の一つが、前CEOの時代に悪化したピクサーとの関係改善だ。誰もが反対する中、なんと彼は、関係改善のみならず、ピクサーの買収さえやってのけたのだ。買収してもその会社らしさは残すというのがアイガーのやり方で、ピクサーのピクサーらしさを残した結果、ディズニーの基盤であったアニメーションは復活を遂げる。その後、マーベル、ルーカス・フィルム、21世紀フォックスなどの大型買収案件を成功に導き、世の中の変化に対応すべくD2Cビジネスも成功させ、ディズニーはより巨大なグローバル企業へと発展した。

本書では、冒頭でアイガーが大切にしてきた10の原則が示され、続いてアイガーの半生が語られる。本文の至るところで、原則を裏づけるエピソードが語られ、アイガーがリーダーとしていかに組織を導いてきたかがわかる仕組みだ。企業のトップやチームを率いるリーダーはもちろん、多くのビジネスパーソンにぜひ読んでいただきたい一冊である。

※本要約は、過去に作成した要約を最新版に合わせて一部再編集したものです。

 

『ディズニーCEOが大切にしている10のこと』が気になる方におすすめ

組織の感情を変える リーダーとチームを伸ばす新EQマネジメント
著者:大芝義信
発売日:2023年3月
発行所:日本実業出版社
価格:1,760円(税込)
ISBN:9784534059901