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【売上ランキング】米澤穂信おすすめ小説10選|2023年最新

米澤穂信 おすすめ小説 2023

「米澤穂信」2023年書籍ベストセラーランキング発表

米澤穂信さんは、2001年に『氷菓』で第5回角川学園小説大賞(ヤングミステリー&ホラー部門)の奨励賞を受賞し、デビューしました。その後、『氷菓』は「古典部」シリーズとして米澤さんの代表作となり、アニメ化や実写映画化もされました。

米澤さんの作品は、シリーズだけでなく、直木賞を受賞した『黒牢城』や、『満願』などの短編、さらには藤原竜也さん主演で映画化された『インシテミル』や、『ボトルネック』などの長編まで、多種多様なミステリー小説を執筆されています。

日常の謎を解き明かす青春ミステリから、背筋が凍るホラーテイストやイヤミスのような作品まで、幅広い世界観が魅力です。特に、高校生が主人公の「古典部」シリーズや「図書委員」シリーズは、謎解きを楽しみながら、シリーズを通して人物たちが成長していく姿が描かれているので、ミステリが苦手な人にもおすすめの作品です。

今回は、そんな米澤さんの書籍(コミック、アンソロジーを除く)で、2023年の販売冊数を集計したベストセラーランキングをご紹介します。ランキングをご参考に、ぜひ書店店頭でお好みの1冊を手に取ってみてください。

※ランキングは2023年の販売冊数を集計しています(集計期間:2023/1/1~2023/12/31)
※日販調べ

 

2023年に一番人気の作品は…?!

米澤穂信さんの書籍で、2023年に一番人気があった作品は、『儚い羊たちの祝宴』でした。

本作は、夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」の会員たちが巻き起こす邪悪な事件を描いた5編の作品からなる短編集です。各短編には巧妙なトリックが仕込まれており、甘美な語り口と最後に明かされる残酷な真実が脳髄を冷たく痺れさせます。特に、ラスト1行の衝撃にこだわった内容となっています。

 
『儚い羊たちの祝宴』米澤穂信『儚い羊たちの祝宴』
著者:米澤穂信
発売日:2011年7月
発行所:新潮社
定価:737円(税込)
ISBN:9784101287829

夢想家のお嬢様たちが集う読書サークル「バベルの会」。夏合宿の二日前、会員の丹山吹子の屋敷で惨劇が起こる。翌年も翌々年も同日に吹子の近親者が殺害され、四年目にはさらに凄惨な事件が。優雅な「バベルの会」をめぐる邪悪な五つの事件。甘美なまでの語り口が、ともすれば暗い微笑を誘い、最後に明かされる残酷なまでの真実が、脳髄を冷たく痺れさせる。米澤流暗黒ミステリの真骨頂。

(新潮社公式サイト『儚い羊たちの祝宴』より)

 

「米澤穂信」2023年書籍ベストセラーランキング第2位~第10位

第2位『可燃物』

可燃物
著者:米澤穂信
発売日:2023年07月
発行所:文藝春秋
価格:1,870円(税込)
ISBNコード:9784163917269

余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ始動。

群馬県警利根警察署に入った遭難の一報。現場となったスキー場に捜査員が赴くと、そこには頸動脈を刺され失血死した男性の遺体があった。犯人は一緒に遭難していた男とほぼ特定できるが、凶器が見つからない。その場所は崖の下で、しかも二人の周りの雪は踏み荒らされておらず、凶器を処分することは不可能だった。犯人は何を使って“刺殺”したのか?(「崖の下」)

榛名山麓の〈きすげ回廊〉で右上腕が発見されたことを皮切りに明らかになったばらばら遺体遺棄事件。単に遺体を隠すためなら、遊歩道から見える位置に右上腕を捨てるはずはない。なぜ、犯人は死体を切り刻んだのか? (「命の恩」)

太田市の住宅街で連続放火事件が発生した。県警葛班が捜査に当てられるが、容疑者を絞り込めないうちに、犯行がぴたりと止まってしまう。犯行の動機は何か? なぜ放火は止まったのか? 犯人の姿が像を結ばず捜査は行き詰まるかに見えたが……(「可燃物」)

連続放火事件の“見えざる共通項”を探り出す表題作を始め、葛警部の鮮やかな推理が光る5編。

(文藝春秋公式サイト『可燃物』より)

 

第3位『満願』

満願
著者:米澤穂信
発売日:2017年08月
発行所:新潮社
価格:825円(税込)
ISBNコード:9784101287843

「もういいんです」人を殺めた女は控訴を取り下げ、静かに刑に服したが……。鮮やかな幕切れに真の動機が浮上する表題作をはじめ、恋人との復縁を望む主人公が訪れる「死人宿」、美しき中学生姉妹による官能と戦慄の「柘榴(ざくろ)」、ビジネスマンが最悪の状況に直面する息詰まる傑作「万灯」他、「夜警」「関守」の全六篇を収録。史上初めての三冠を達成したミステリー短篇集の金字塔。山本周五郎賞受賞。

(新潮社公式サイト『満願』より)

 

第4位『本と鍵の季節』(「図書委員」シリーズ)

本と鍵の季節
著者:米澤穂信
発売日:2021年06月
発行所:集英社
価格:880円(税込)
ISBNコード:9784087442564

堀川次郎、高校二年で図書委員。不人気な図書室で同じ委員会の松倉詩門と当番を務めている。背が高く顔もいい松倉は目立つ存在で、本には縁がなさそうだったが、話してみると快活でよく笑い、ほどよく皮肉屋のいいやつだ。彼と付き合うようになってから、なぜかおかしなことに関わることが増えた。開かずの金庫、テスト問題の窃盗、亡くなった先輩が読んだ最後の本──青春図書室ミステリー開幕!!

(集英社公式サイト『本と鍵の季節』より)

■「図書委員」シリーズ作品

栞と嘘の季節
著者:米澤穂信
発売日:2022年11月
発行所:集英社
価格:1,815円(税込)
ISBNコード:9784087718133

 

第5位『氷菓』(「古典部」シリーズ)

氷菓
著者:米澤穂信
発売日:2001年11月
発行所:角川書店
価格:572円(税込)
ISBNコード:9784044271015

何事にも積極的に関わらないことをモットーとする奉太郎は、高校入学と同時に、姉の命令で古典部に入部させられる。
さらに、そこで出会った好奇心少女・えるの一言で、彼女の伯父が関わったという三十三年前の事件の真相を推理することになり――。米澤穂信、清冽なデビュー作!

(KADOKAWA公式サイト『氷菓』より)

■「古典部」シリーズ作品

愚者のエンドロール
著者:米澤穂信
発売日:2002年08月
発行所:角川書店
価格:616円(税込)
ISBNコード:9784044271022

クドリャフカの順番
著者:米澤穂信
発売日:2008年05月
発行所:角川書店
価格:704円(税込)
ISBNコード:9784044271039

遠まわりする雛
著者:米澤穂信
発売日:2010年07月
発行所:角川書店
価格:692円(税込)
ISBNコード:9784044271046

ふたりの距離の概算
著者:米澤穂信
発売日:2012年06月
発行所:角川書店
価格:607円(税込)
ISBNコード:9784041003251

いまさら翼といわれても
著者:米澤穂信
発売日:2016年11月
発行所:KADOKAWA
価格:1,628円(税込)
ISBNコード:9784041047613

 

第6位『Iの悲劇』

Iの悲劇
著者:米澤穂信
発売日:2022年09月
発行所:文藝春秋
価格:836円(税込)
ISBNコード:9784167919313

Iターンプロジェクト担当公務員が直面するのは、過疎地のリアルと、風変わりな「謎」――。
無人になって6年が過ぎた山間の集落・簑石を再生させるプロジェクトが、市長の肝いりで始動した。
市役所の「甦り課」で移住者たちの支援を担当することになった万願寺だが、課長の西野も新人の観山もやる気なし。
しかも、公募で集まってきた定住希望者たちは、次々とトラブルに見舞われ、一人また一人と簑石を去って行き……。
直木賞作家・米澤穂信がおくる極上のミステリ悲喜劇。

(文藝春秋公式サイト『Iの悲劇』より)

 

第7位『追想五断章』

追想五断章
著者:米澤穂信
発売日:2012年04月
発行所:集英社
価格:792円(税込)
ISBNコード:9784087468182

五つの物語にひそむ秘密。精緻な本格ミステリ。
古書店に居候する芳光は、依頼を受けて五つのリドルストーリーを探し始める。やがてその著者が、未解決事件の被疑者だったことを知り──。精緻でほろ苦い、大人の本格ミステリ。

(集英社公式サイト『追想五断章』より)

 

第8位『ボトルネック』

ボトルネック
著者:米澤穂信
発売日:2009年10月
発行所:新潮社
価格:693円(税込)
ISBNコード:9784101287812

亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。

(新潮社公式サイト『ボトルネック』より)

 

第9位『黒牢城』

黒牢城
著者:米澤穂信
発売日:2021年06月
発行所:KADOKAWA
価格:1,760円(税込)
ISBNコード:9784041113936

本能寺の変より四年前、天正六年の冬。織田信長に叛旗を翻して有岡城に立て籠った荒木村重は、城内で起きる難事件に翻弄される。動揺する人心を落ち着かせるため、村重は、土牢の囚人にして織田方の智将・黒田官兵衛に謎を解くよう求めた。事件の裏には何が潜むのか。戦と推理の果てに村重は、官兵衛は何を企む。デビュー20周年の集大成。『満願』『王とサーカス』の著者が辿り着いた、ミステリの精髄と歴史小説の王道。

(KADOKAWA公式サイト『黒牢城』より)

 

第10位『インシテミル』

インシテミル
著者:米澤穂信
発売日:2010年06月
発行所:文藝春秋
価格:946円(税込)
ISBNコード:9784167773700

超高額の時給につられて集まった12人の男女。だが彼らを待っていたのは、参加者同士に殺人をけしかける犯人当てゲームだった。

(文藝春秋公式サイト『インシテミル』より)

 

著者のプロフィール

米澤穂信

よねざわ・ほのぶ。1978年岐阜県生まれ。2001年、『氷菓』で第5回角川学園小説大賞奨励賞(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞してデビュー。青春小説としての魅力と謎解きの面白さを兼ね備えた作風で注目され、『春期限定いちごタルト事件』などの作品で人気作家としての地位を確立する。2011年に『折れた竜骨』で第64回日本推理作家協会賞、2014年『満願』で第27回山本周五郎賞、2021年『黒牢城』で第12回山田風太郎賞、翌年には同作品で第166回直木賞を受賞。そのほかの著書に『さよなら妖精』『犬はどこだ』『王とサーカス』『真実の10メートル手前』『追想五断章』『リカーシブル』『本と鍵の季節』『可燃物』『米澤屋書店』などがある。

 

シリーズ累計110万部突破の人気ミステリ「小市民」シリーズがTVアニメ化!

目立たずに“小市民”としてつつましく生きたいと願う高校生が主人公の青春ミステリー「小市民」シリーズから、『春期限定いちごタルト事件』と『夏期限定トロピカルパフェ事件』を原作としたTVアニメ「小市民シリーズ」が7月6日(土)より放送されます。ぜひ、原作とあわせてお楽しみください。

〈作品概要〉

たがいに助け合い、完全な小市民を目指そう。
かつて“知恵働き”と称する推理活動により苦い経験をした小鳩くんは、清く慎ましい小市民を目指そうと決意していた。
同じ志を立てた同級生の小佐内さんとたがいに助け合う“互恵(ごけい)関係”を密かに結び、小市民としての高校デビューを飾り平穏な日々を送るつもりでいたのだ。
ところがふたりの学園生活に、なぜか不可解な事件や災難が次々と舞い込んでくる。
はたして小鳩くんと小佐内さんは、小市民としての穏やかな日々を手に入れることができるのだろうか。

(TVアニメ「小市民シリーズ」公式サイトより)

■「小市民」シリーズ作品

春期限定いちごタルト事件
著者:米澤穂信
発売日:2004年12月
発行所:東京創元社
価格:660円(税込)
ISBNコード:9784488451011

夏期限定トロピカルパフェ事件
著者:米澤穂信
発売日:2006年04月
発行所:東京創元社
価格:660円(税込)
ISBNコード:9784488451028

秋期限定栗きんとん事件 上
著者:米澤穂信
発売日:2009年02月
発行所:東京創元社
価格:660円(税込)
ISBNコード:9784488451059

秋期限定栗きんとん事件 下
著者:米澤穂信
発売日:2009年03月
発行所:東京創元社
価格:660円(税込)
ISBNコード:9784488451066

巴里マカロンの謎
著者:米澤穂信
発売日:2020年01月
発行所:東京創元社
価格:682円(税込)
ISBNコード:9784488451110

冬期限定ボンボンショコラ事件
著者:米澤穂信
発売日:2024年04月
発行所:東京創元社
価格:880円(税込)
ISBNコード:9784488451127

〉〉TVアニメ「小市民シリーズ」公式サイトは こちら