人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」

人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」

  1. HOME
  2. 本と人
  3. ほん
  4. 今日からできて一生役立つ!アイデアが実るノートのつくり方『思考を耕すノートのつくり方』【総合3.5】

今日からできて一生役立つ!アイデアが実るノートのつくり方『思考を耕すノートのつくり方』【総合3.5】

思考を耕すノートのつくり方
著者:倉下忠憲
発売日:2023年11月
発行所:イースト・プレス
価格:1,650円(税込)
ISBNコード:9784781622668

 

『思考を耕すノートのつくり方』の要点

1.ノートは頭の使い方をサポートしてくれる「知的道具」だ。ノートを使うことで情報処理力が向上し、ひいては頭の使い方を変えることもできる。

2.ノートには「こう使わなければならない」というルールはなく、使い方・書き方は自由である。自分なりにアレンジして、「自分らしい使い方」を開発していくことが望ましい。

3.「ノートは1冊にまとめるべきか、分けるべきか」という分冊問題の本質は、思いついたことや目にした情報を書き留める「総合ノート」をどう作るのか、といったところにある。

 

『思考を耕すノートのつくり方』レビュー

本書の著者は、『すべてはノートからはじまる』『ロギング仕事術』などの著書を持つ、ノートを活用した仕事術のプロ・倉下忠憲氏だ。「人生はノートと共に」――。そんなフレーズが思い浮かぶほど、倉下氏は“ノートの多い人生”を送ってきたという。ノートは自らの「考える」行為をサポートしてくれるからだ。

畑を耕せば作物が育つように、ノートを使えばアイデアや考えが伸び伸びと育っていく。そのような言説を聞いても「ノートを使う機会はあまりないし、自分には関係ないな」と思った読者もいるだろう。だが、ノートのチカラは侮れない。

要約者の経験では、ノートが活躍したのは学生時代で、社会に出てからは会社の講習を受けたときくらいであった。しかし実際は、日々眺めるスケジュール手帳や裏紙に記録したメモなど、意外にもノートを取る行為は身近にある。「ノートを書く」ことによって思考が整理され、アイデアが育っていくのだとしたら、軽んじるのは早計だろう。

本書は、ノートの意義を考える1章、ノートをつくる際の基本要素を紹介する2章、目的に応じた書き方の型を見せていく3章、そしてノートに関するQ&Aの4章から構成される。要約では3章までを抜粋し、「ノーティング(ノート術)」の基礎を紹介する。

ノートの書き方に悩む学生、思いついたことを成果に結びつけたいビジネスパーソンなど、年代問わず広く読んでいただきたい内容だ。

 

『思考を耕すノートのつくり方』が気になる方におすすめ

なぜか結果を出す人が勉強以前にやっていること
著者:チームドラゴン桜
発売日:2023年08月
発行所:東洋経済新報社
価格:1,650円(税込)
ISBNコード:9784492047378