- おとな六法
- 著者:岡野武志 アトム法律事務所
- 発売日:2023年10月
- 発行所:クロスメディア・パブリッシング
- 価格:1,958円(税込)
- ISBNコード:9784295408772
『おとな六法』の要点
1.法律の原則は「法の不知は罰する」である。つまり、法律を知らなかったことを理由に罪を逃れることはできない。
2.法律は内容を正確に規定しなければならないために、文章が複雑で難解である。そのため、一般市民が法律を正しく知り、理解することは現実的に難しい。
3.日本に住む誰もが法律に親しみを持ち、トラブルのない生活を送れるようになるための知識について、わかりやすい質問を素材に解説する。
『おとな六法』レビュー
「人の唐揚げに勝手にレモンをかけたら犯罪?」
こう質問されて、あなたは正しく答えることができるだろうか。
私たちは法治国家に住んでいる。法律に従って生活し、法律を犯したら刑罰を受けることを当然のこととして受け入れながら日常を送っている。しかし、その法律自体をどれほど知っているだろうか。六法全書を開いたことはおろか、本そのものを見たこともない人は多いはずだ。
本書によれば、法律の原則は「法の不知は罰する」であるらしい。それは、「知らなかった」は罪を逃れる理由にならないということだ。私たちは、私たちが知らぬ間に従っている、もしかしたらうっかり破っているかもしれない法律というものについて、もっと知るべきなのではないか。そこで本書の出番である。
「法律を知る」といっても、身構える必要はない。本書はTikTokやYouTubeで大人気の動画を書籍化したものだ。現役弁護士である岡野武志氏が、寄せられた素朴な疑問に答えていくという形式なので、大人から子どもまで誰もが楽しめる内容になっている。
「波平さん(サザエさんのキャラクター)の1本の髪の毛を抜くのは犯罪ですか?」「南極で犯罪が起きたらどこの国の法律で裁かれますか?」といった、言われてみると気になってしょうがなくなる質問が満載だ。楽しみながら法律を知るのにもってこいである。
『おとな六法』が気になる方におすすめ
- こども六法の使い方
- 著者:山崎聡一郎 伊藤ハムスター
- 発売日:2021年09月
- 発行所:弘文堂
- 価格:1,430円(税込)
- ISBNコード:9784335552052