- 物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術
- 著者:古川健介
- 発売日:2023年09月
- 発行所:幻冬舎
- 価格:1,650円(税込)
- ISBNコード:9784344037403
『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術』の要点
1.「物語思考」とは、自分をキャラクターとして客観視し、そのキャラクターの行動を考えていくことで今を充実させる思考法である。
2.自分を客観視することは意外に難しい。しかし、自分をキャラとして捉え、こうありたいと思うキャラがどのような行動をするかという視点で考えれば、なりたい自分になるための行動を取りやすくなる。
3.人間はなかなか挑戦できないものだが、自分というキャラクターがどうしたら物語がおもしろくなるのか、と考えれば、普段はできない挑戦ができるようになる。
『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術』レビュー
キャリアプランの定番といえば、「やりたいこと」探しだ。自分だけの夢を見つけ、それに向かって邁進する。そんな生き方に憧れを抱きながらも、やりたいことが見つからない、見つかっても実際の行動に移せないと悩む人は少なくない。何かを成し遂げようと歩き出したとしても、うまくいかないことや嫌なことはつきものだ。そもそも、これだけ変化の速い時代に、抱いた夢が叶うまでに環境が激変しないとも限らない。
「やりたいこと」を軸にキャリアを描くことはじつは難しいのではないか。そこで本書でけんすうこと古川健介氏が提案するのが、「物語思考」である。これは、「物語を進めるように」人生を送ることを勧める思考法だ。主人公は自分。なりたい自分のキャラを設定して、そのキャラを動かすように、適切な環境を選んで物語を進めていく。
人生は自分が主役の成長物語なのだと捉えてしまえば、困難があっても「ここから物語が面白くなるぞ」と思えるかもしれない。勇気が出なくて挑戦できないことでも、「このキャラならここで挑戦するはずだ」と考えるもう一つの視点が手に入り、挑戦へのハードルもぐっと下がることだろう。何より、たとえ望むような結果を得ることができなかったとしても、自分の物語を愛することができれば、喜びと苦しみがかわるがわる訪れる日常に充実感を感じることができるはずだ。理想の自分になる過程そのものを楽しむことができれば、自分が生きた「物語」はそこに残るのだから。
『物語思考 「やりたいこと」が見つからなくて悩む人のキャリア設計術』が気になる方におすすめ
- 両立思考
- 著者:ウェンディ・スミス マリアンヌ・ルイス 関口倫紀 落合文四郎 中村俊介
- 発売日:2023年11月
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- 価格:2,640円(税込)
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