シンプルなテキスト、繊細なタッチの絵で少女の心の機微を描く
2015年に発売以来好評の『おかあしゃん。はぁい。』の続編『おねえちゃんて いいなぁ。』（くすのきしげのり・作／岡田千晶・絵、対象3～5歳）が1月30日（火）、佼成出版社から刊行されました。前作に引き続き、シンプルなテキストと繊細なタッチの絵で少女の心の機微が描かれています。
また、何度も繰り返される「いいなぁ」という言葉の意味がその場面によって異なり、読み聞かせする側にとっても楽しい絵本となっています。
作：くすのきしげのり／絵：岡田千晶
発売日：2024年1月30日
判型：A4変型判
定価：1,540円（税込）
ISBN：9784333029136
主人公は一人っ子の女の子。他の子のお姉ちゃんが妹にお花を摘んであげたり、絵本を読んであげたりする姿を見ては「おねえちゃんて いいなぁ……」という気持ちを募らせていきます。そんな気持ちが膨れ上がった頃、お母さんにある“お願い”をするのですが……。
母子の幸せな言葉のやり取りを描いた『おかあしゃん。はぁい。』の続編となる本作で描かれるのは、おねえちゃんに憧れる少女の心の揺らぎと成長。何度も繰り返される「いいなぁ」という憧れの言葉がいつしか別の意味に変わるとき、家族の新しい時間が動きはじめます。
【関連本】
■『おかあしゃん。はぁい。』
作：くすのきしげのり／絵：岡田千晶
発売日：2015年6月
判型：A4変型判
定価：1,430円（税込）
ISBN：9784333027125
【内容紹介】
「おかあしゃん」「はぁい」。それは母と子を笑顔にさせる、とびきり幸せな会話。日常の中で繰り返される、幸福に満ちたやりとり。確かな絆で結ばれた母と子の、笑顔の瞬間を描いた絵本。
著者から発刊にあたってのコメント
くすのきしげのり
【コメント】
『おかあしゃん。はぁい。』ではお母さんやお父さんの愛情を独り占めしていた女の子。でも、お出かけのときに、優しいお姉さんの様子を目にした女の子は、「おねえちゃんて いいなぁ。」と思います。私も「お兄ちゃんやお姉ちゃんがいたらなあ。」と思ったことが幾度もありました。もちろん、子どもの頃の話ですが。
【プロフィール】
徳島県生まれ。児童文学作家。
『おこだでませんように』（小学館）でJBBY賞バリアフリー部門受賞、『ともだちやもんな、ぼくら』（えほんの杜）でようちえん絵本大賞受賞。『メロディ』（ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス）、『しょうじき50円ぶん』（あかつき教育図書）、『ええところ』（Gakken）など教科書掲載作品をはじめ、『Life（ライフ）』（瑞雲舎）、『ぼくはなきました』（東洋館出版社）、『ぼくのジィちゃん』『おかあしゃん。はぁい。』「いもとようこの絵本」シリーズ（以上、佼成出版社）等200作品を超える著作は海外でも広く読まれている。
岡田千晶
【コメント】
私には、この絵本と同じような姉妹の孫がいます。このお話を描き始める少し前に下の孫が生まれました。妹が生まれることに戸惑って、赤ちゃんなんていらない！ と言っていた上の子は、初めて妹に出会ったとたんに大好きになり、今では大の仲良し姉妹です。
【プロフィール】
大阪府生まれ。絵本作家・イラストレーター。
ボローニャ国際絵本原画展2010入選。『ひだまり』（林木林・文／光村教育図書）で産経児童出版文化賞産経新聞社賞を受賞。その他の作品に『あかり』『こもれび』（共に光村教育図書）、『だいすきのしるし』『ぬいぐるみおとまりかい』（共に岩崎書店）、『もうすぐ もうすぐ』（教育画劇）、『ボタンちゃん』（PHP研究所）、『あかいてぶくろ』（小峰書店）、『ぼく、いいたい ことが あるの』（評論社）、『おかあしゃん。はぁい。』（佼成出版社）などがある。
