- 仕事ができる人が見えないところで必ずしていること
- 著者:安達裕哉
- 発売日:2023年11月
- 発行所:日本実業出版社
- 価格:1,650円(税込)
- ISBNコード:9784534060518
『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』の要点
1.会議などの場では最初に案を出そう。勇気がいるが、そのぶん高く評価される。
2.こちらの意見が正しいはずなのに理解してもらえないときには、相手の気持ちになって、自分の意見に自ら反論してみよう。そうすれば、相手の本音が見えてくるため、それを踏まえて次の意見を出せばいい。
3.あなたが出世するためのただ1つの方法は、上司を助けて成果をあげさせ、出世させることだ。
『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』レビュー
「背中を見て学ぶ」という言葉がある。ビジネスの現場では近年、「非効率だ」と指摘されることもあるやり方だが、学び手が前のめりである限り、学ぶ手段として有効であることに変わりはないだろう。本書はいわば、著者がさまざまな「仕事ができる人」の背中を見て学んだことが詰まった一冊だ。
著者の安達裕哉氏は、デロイト トーマツ コンサルティング(現アビームコンサルティング)に新卒入社し、大阪支社長と東京支社長を歴任したのちに独立した人物で、これまで実に3000社以上の経営者と対峙してきたという。その経験をもとにまとめた前著『頭のいい人が話す前に考えていること』は、2023年を代表するベストセラーとなっている。
本書は、著者がコンサルタントとして出会ってきたさまざまな「仕事ができる人」をじっくり観察し、その人たちが「見えないところで必ずしていること」をまとめた一冊だ。多くの項では、著者が「仕事ができる人」に対し、その行動や発言の意図を尋ね、教えを請う会話が再現されている。
要約者にとって特に印象的だったのは、50歳以上の人しか採用しない会社の社長の発言と、誰とでもすぐ仲良くなれる「コミュニケーションの達人」が実践する意外な習慣だ。いずれもこの先の人生を変えてくれる教えだと確信している。
本書に登場する「仕事ができる人」たちの教えが学びの宝庫であることは言うまでもない。それに加えて、仕事ができる人を観察し、その行動や発言の意図がわからなければ素直に尋ね、読者に惜しみなくシェアするという著者の姿勢からも、学べることは多いはずだ。
『仕事ができる人が見えないところで必ずしていること』が気になる方におすすめ
- 仕事ができる 具体と抽象が、ビジネスを10割解決する。
- 著者:谷川祐基
- 発売日:2023年10月
- 発行所:CCCメディアハウス
- 価格:1,595円(税込)
- ISBNコード:9784484222363