9月28日(月)に放送開始の2026年度後期NHK連続テレビ小説「ブラッサム」は、明治、大正、昭和を駆け抜け自由を求め続けた作家・宇野千代をモデルとした物語です。
小説を書きたいという幼き日の夢を諦めず、故郷の山口・岩国を飛び出した主人公の葉野珠(はの・たま)。明治・大正・昭和という激動の時代を突き進む中、結婚に離婚、震災に戦争、倒産に借金と、波乱万丈な出来事の中からも「幸せのかけら」を見つけ出していきます。
主人公の葉野珠役は石橋静河さんが演じます。ほんのひきだしでは、よりドラマを楽しんでいただけるように、放送に先がけて宇野千代の関連本をご紹介します。今回は、『宇野千代の愛した男たち』(宝島社)です。ぜひ書店店頭で手に取って、ドラマとあわせてお楽しみください。

『宇野千代の愛した男たち』
著者:宇野千代、尾﨑士郎、萩原朔太郎、川端康成、梶井基次郎、東郷青児、北原武夫、菊池寛、谷崎潤一郎
発売日:2026年9月
発行所:宝島社
定価:850円(税込)
ISBN:9784299081667
(目次)
「獄中より」尾﨑士郎
「帰郷」萩原朔太郎
「温泉宿」川端康成
「愛撫」梶井基次郎
「午後」(『大人の絵本』より) 宇野千代 画・東郷青児
「妻」北原武夫
「父帰る」菊池寛
「刺青」谷崎潤一郎宇野千代年譜
宇野千代の愛した文士たちの才能を感じて「ブラッサム」を楽しもう!
2026年後期連続テレビ小説「ブラッサム」主人公のモデル・宇野千代。小説家・編集者・着物デザイナーとして多彩な才能を発揮しました。私生活では4度の結婚・離婚を経験し、自由奔放で情熱的な生き方がいまも私たちの刺激になっています。千代の人生のなかで「愛」は人生を左右した大きなものです。ドラマでも、千代と愛を交わした男性たちのことも色濃く描かれること必至! 本作は、千代が愛し、愛された文士たちの作品を編んだアンソロジーです。ドラマ、そして宇野千代をさらに深く楽しめる一冊です!

川端康成、谷崎潤一郎、梶井基次郎……才能溢れる女が出会うのは才能溢れる男
恋愛や友愛、敬愛……千代が思いを寄せた小説家には、尾﨑士郎、川端康成、梶井基次郎、北原武夫、菊池寛、谷崎潤一郎等。詩人の萩原朔太郎に、画家の東郷青児など、今も読み継がれる文豪たちが何人もいます。彼女は交流の深かった文士たちの影響を受けながら、作家としても進化してきました。本作には、宇野千代の自伝(『生きていく私』)で触れられていた作品も収録されているので、作品はもちろん、どのようなところに感銘を受けたのかを想像しながら読んでみてください。

作家と宇野千代、そして宇野千代の人生がわかる!
本作は宇野千代と関係のあった文士たちのアンソロジーです。各作品の扉には、「Episode」として、著者と宇野千代との親交、小エピソードを掲載。読むとそれぞれの作家と、宇野千代に思い馳せたくなる一冊になっています。それぞれの作品を読み終えたあと、おのずと宇野千代について知りたくなること必至。巻末には宇野千代の年譜を収録し、彼女の人生を垣間見ることができます!

【編集者のコメント】
宇野千代さんが朝ドラのモデルだと知った時、「宇野千代さんが愛し愛された文士たちの才能を、感じてみたい」という思いから編んだ一冊です。作品に触れていくと、納得したり、意外だったり、驚いたり……。他者の個性を肯定し、ご自身も人生を面白がって生きられたのではないかと感じました。ぜひ「宇野千代の愛した男たち」と宇野千代さんを感じていただき、日々が少し明るくなることを願っています。
著者プロフィール
宇野千代
うの・ちよ。山口県生まれ。小説家、編集者、着物デザイナー。野間文芸賞、女流文学賞、日本芸術院賞、菊池寛賞を受賞。文化功労者として顕彰されるなど多彩な才能を持つ。恋多き女性としても知られる。
尾﨑士郎
おざき・しろう。愛知県生まれ。1920年代から1930年代にかけて多くの文士が暮らしていた馬込文士村の中心人物といわれる。初著は『人生劇場』。
ほか
