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メディアで話題の精神科医・藤野智哉氏の「がんばりすぎる人」へのメッセージ『「誰かのため」に生きすぎない 』【総合3.5】

「誰かのため」に生きすぎない
著者:藤野智哉
発売日:2023年05月
発行所:ディスカヴァー・トゥエンティワン
価格:1,650円(税込)
ISBNコード:9784799329511

 

『「誰かのため」に生きすぎない 』の要点

1.自分のやりたいことをやり、自分が幸せと感じるものを大切にする。もっと自分のために生きていい。

2.「がんばっているのに、幸せになれない」と感じるのは、「自分の幸せ」が何かわかっていないことに原因がある。他人や社会の幸せの基準に合わせてはいないだろうか。

3.みんなと仲良くすることは幻想であり、不可能だ。自分を傷つける人や嫌いな人、苦手な人は、自分の人生に登場したエキストラにすぎない。

 

『「誰かのため」に生きすぎない 』レビュー

一生懸命がんばるほどつらくなる。疲れていても、しんどくても、無理してがんばってしまう。

本書は、そんな人にこそおすすめしたい。著者の語りかけるようなやさしい言葉が、「がんばらなきゃいけない」という思い込みから解放してくれる。

著者は、複数の著書を持つほか、テレビ番組など多くのメディアで活躍している、精神科医の藤野智哉氏だ。7万人のフォロワー(2023年6月現在)を持つTwitterでは、ゆるくポジティブになれる言葉とともに、著者自身のがんばりすぎない生き方を発信している。

本書では、自分の幸せを考え、自分にやさしく生きることを提案するとともに、悩みを抱えがちな人間関係に対し、客観的な目線でアドバイスをしてくれる。本要約でも紹介している「みんなと仲良くしなければいけない」という思い込みは、わかりやすい例と言えるだろう。

他人から無視をされたり嫌な思いをさせられたりしたことで傷つけられ、悩んだ経験は誰にでもあるはずだ。それでも、「仲良くしなければいけない」と思うから苦しくなる。しかし、本書で指摘しているように自分を傷つけるような人と仲良くする必要はあるのだろうか。いま一度、自分の胸にきいてみてほしい。「みんなと仲良くする」ことは幻想であり、そんな人とは距離をとってもいいと、著者が背中を押してくれるはずだ。

本書を読むと、いかに「がんばるべき」という思い込みに振り回されているかを実感する。「もっとラクに生きていい」と肩の力が抜ける一冊だ。

 

『「誰かのため」に生きすぎない 』が気になる方におすすめ

「自分に生まれてよかった」と思えるようになる本 心が軽くなる26のルール
著者:藤野智哉
発売日:2022年02月
発行所:幻冬舎
価格:1,430円(税込)
ISBNコード:9784344038806