“僕にとっての「SF」は、サイエンス・フィクションではなくて、「少し不思議な物語」のSとFなのです。”
藤子・F・不二雄さんが1969年より描き継いだSF短編全111作を収録した決定版『藤子・F・不二雄 SF短編コンプリート・ワークス』(小学館)が、4月7日(金)より発売されます。
「SF短編」シリーズは、1969年に『ビッグコミック』で発表された『ミノタウロスの皿』を皮切りに、以後、1995年の『異人アンドロ氏』(『ビッグコミック』掲載)まで、小学館の青年コミック誌・少年コミック誌を多数含む、各社のコミック誌・SF誌で描き継がれた作品です。
今回は、その「SF短編」全111作品を、「異色SF短編」(第1~6巻)と、「少年SF短編」(第7~10巻)に分け、概ね発表順に収録。巻末には、藤子・F・不二雄さんのエッセイを収録している巻もあり、装いと巻立てもあらたにした本作は、初めて「SF短編」を読む人にもおすすめの内容となっています。
©藤子プロ・小学館
▲コラージュアーティストの河村康輔さんが制作したキービジュアルには、SF短編シリーズに登場するキャラクターたちが散りばめられています
©藤子プロ・小学館
【通常版:仕様・発売スケジュール】
・判型:B6判ソフトカバー/各巻 288~320ページ(予定)
・定価:各巻1,111円(税込)
・装幀:佐々木暁
発売日
・4月7日(金):第1巻『ミノタウロスの皿』、第7巻『ポストの中の明日』
・5月29日(月):第2巻『ノスタル爺』、第8巻『流血鬼』
・6月30日(金):第3巻『カンビュセスの籤』、第9巻『宇宙船製造法』
・7月28日(金):第4巻『パラレル同窓会』、第5巻『夢カメラ』
・8月30日(水):第6巻『異人アンドロ氏』、第10巻『創世日記』(完結)
愛蔵版「Ultimate Edition」は4月1日より予約スタート!
『藤子・F・不二雄 SF短編コンプリート・ワークス』は通常版に加え、豪華愛蔵版の「Ultimate Edition」が、5月29日(月)より発売されます(毎月1冊、2024年3月まで刊行・全10巻)。各巻美麗ケース入りで、雑誌初出時と同じB5判の大型サイズ。本がフラットに開くコデックス装で、表紙には金属プレートを装填した、まさに永久保存版です。
各巻に初版限定で付く別冊小冊子は、各巻収録作で、大幅な加筆修正された作品の「雑誌掲載初出版」を中心としたラインアップが予定されており、今までにない「SF短編」体験ができる究極の(=Ultimate)愛蔵版となっています。
©藤子プロ・小学館
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▲愛蔵版は、表面は箔押しで収録作のキャラクターをあしらい、表面の抜き穴からは、表紙の金属プレートが見える特別仕様です
©藤子プロ・小学館
▲本がフラットに開き、ページと正対して作品を鑑賞できるコデックス装。4色と2色のカラーページは、原画の色合いを再現しています
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▲全巻の表紙に、各巻表題作のイラストを刻印した特製金属プレートを装填
©藤子プロ・小学館
▲各巻、初版限定でB5サイズの別冊小冊子付き。第1巻の小冊子は「『ミノタウロスの皿』ビッグコミック掲載版」
【愛蔵版「Ultimate Edition」:仕様・発売スケジュール】
・判型:B5判ハードカバー(本が喉まで開くコデックス装)
・予価:各巻4,780円(税込)
・装幀:名久井直子
※初版限定で、各巻に別冊小冊子「SF 短編初出 ver.」を同梱
・2023年5月29日(月):第1巻 ・2023年6月30日(金):第2巻
・2023年8月1日(火):第3巻 ・2023年9月1日(金):第4巻
・2023年10月2日(月):第5巻 ・2023年11月1日(水):第6巻
・2023年12月1日(金):第7巻 ・2023年12月28日(木):第8巻
・2024年2月1日(木):第9巻 ・2024年3月1日(金):第10巻
※発売スケジュールは変更となる可能性があります。予めご了承ください。
【予約について】
全国の書店で、4月1日(土)から予約受付が開始されます(第1次締切:2023年5月7日(日))。第1巻は発売日の5月29日に一部書店店頭にも並びますが、予約すると、初版限定の別冊小冊子付きのものが確実に入手できます。
原画展やTVドラマ化も決定!
現在、藤子・F・不二雄ミュージアム(川崎市)では、「SF短編」の原画を展示する「藤子・F・不二雄のSF短編原画展 ―Sukoshi・Fushigi ワールドへの招待―」を開催中です(~2023年10月中旬までの開催予定)。さらに、鈴木福さん、又吉直樹さんなど、若手からベテランまで実力派俳優が出演するTVドラマ(NHK BSプレミアム)も4月9日(日)より放送が予定されています。