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毎日の「おしり洗い」で痔が悪化する!?3人に1人が“痔主”経験者…まずは痔を招く危険な生活習慣をチェック!【ほんのひとふし】

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※本稿は『便秘の8割はおしりで事件が起きている!』(日東書院本社)の一部を再編集したものです。

 

快便でも痔になりますよ!

日本人の3人に1人が“痔主”経験者!?

肛門の疾患の中でももっとも多い「痔」は、人に相談しづらいためか、多くの人が勘違いや間違った思い込みで症状を悪化させています。痔とは、「肛門やその周辺に起きる良性疾患の総称」で、肛門に生じるトラブルのうち、がん以外のすべてのものを指します。

肛門にかゆみがある「肛門そう痒症」や、温水洗浄便座での洗いすぎによる「温水便座症候群」なども広い意味で「痔」に含まれ、日本人の3人に1人が“痔主”経験者といわれるほど身近なものです。そして、さまざまな症状がある中で、“痔主”の多くに共通しているのが、出口の便秘です。

 

排便習慣を正さずして痔の改善は見込めない

「痔は、便秘の結果なるもの」と思っている人が多いようですが、1週間排便がなくても「おなかの便秘」の人は痔になりません。反対に、診察に訪れる“痔主”の9割以上が毎日排便があり、そういう人も診察すれば必ずといっていいほど出残り便が確認できます。よく、「うちは親も痔で家系だから」「座り仕事だから仕方がない」と言う人がいます。しかし、痔になりやすい体質や仕事があるわけではなく、痔は「排便の結果」です。間違った排便を正さずに投薬や手術をしても、症状をくり返すだけ。痔の改善には原因となった排便を正すことが必要です。

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痔の人の驚くべき勘違い

おしりの洗いすぎや消毒がトラブルの原因に

多くの人が、痔はおしりの汚れが原因だと思っています。そのせいか、トイレやお風呂ではおしりをしっかり洗い、中には排便後、毎回肛門を消毒液で消毒したりする人までいるほどです。実際、医師たちも少し前までは「おしりはキレイに洗って清潔に」と指導していました。

ところが温水洗浄便座が普及すると、おしりの洗いすぎによる弊害が問題となってきたのです。過剰なケアによるさまざまなトラブルは「温水洗浄便座症候群」と名づけられ、医療の現場でも「おしりは洗いすぎないように」という指導方針に変わってきました。

 

肛門の皮膚はデリケート

肛門まわりの皮膚は、目のまわりの皮膚と同じくらい薄く、とてもデリケート。シャワーの水圧や石けんなどの強い刺激を受けると、簡単にダメージを受けてしまいます。過剰な洗浄が皮膚に炎症を起こし、かゆみやただれの原因となるだけでなく、洗いすぎることで皮膚の表面を覆ってバリア機能を担う「皮脂膜」がはがされ、皮膚の免疫力が低下してしまうのです。

そのため、おしりを洗いすぎて皮膚が炎症を起こしている人には温水洗浄便座の使用をやめるよう指導しています。トラブルがない場合も洗浄は1日1回、短時間で、できれば使わないのが理想です。

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書誌情報

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『便秘の8割はおしりで事件が起きている!』
著者:佐々木みのり
発売日:2023年11月
発行所:日東書院本社
定価:1,540円(税込)
ISBN:9784528024175

 

 

 

「ほんのひとふし」とは

「ほんのひとふし」は、話題の書籍から特に関心の高いトピックや、今こそ読みたい一節をピックアップしてご紹介する「ほんのひきだし」の連載企画です。
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