- アメリカの高校生が学んでいる投資の教科書
- 著者:ティモシー・オルセン 桜田直美
- 発売日:2023年02月
- 発行所:SBクリエイティブ
- 価格:1,694円(税込)
- ISBNコード:9784815616038
『アメリカの高校生が学んでいる投資の教科書』の要点
1.投資はリサーチが重要だ。リサーチにより、自分に適した株を見つけたり、損失を回避したりすることにもつながる。
2.インデックスファンドは、たくさんのメリットがある優れた投資法である。個別株投資をしても、運用の中心はインデックスファンドがおすすめだ。
3.市場は毎日、変化する。自分のポートフォリオを守るためにもっとも有効な投資方法は、分散投資である。マーケット・タイミングに合わせ売買するのはコストがかかり、賢い投資とはいえない。
『アメリカの高校生が学んでいる投資の教科書』レビュー
本書は、ティモシー・オルセン氏の著書『The Teenage Investor』の改訂版だ。
オリジナル版は、アメリカの高校で投資の入門書として使われ、多くの高校生がこの本で投資を学んできたという。著者がオリジナル版を執筆したのは、なんと13歳のときだ。
そんな著者でも、生まれながらの投資の天才だったわけではない。初めて投資を経験したのは、8歳だ。両親から株式市場の説明を受けても理解できなかったそうだ。好きなものをつくっている会社を選ぶようにという助言に従い、自分が好きなペプシコ(スナック菓子や炭酸飲料の会社)の1株33ドルの株を5株を購入した。そこから、すっかり投資に夢中になったと語っている。
本書は、そんな著者が経験やリサーチ、先人に学ぶことで身につけた投資の基本とノウハウを紹介している。著者によると投資の成功のカギは、「早く始めて、長く続けること」だという。だからといってシニアに投資をすすめていないわけではない。投資には、年齢に合った方法があるのだ。本書でも、そのことについては何度も触れている。
本書では、投資初心者が疑問に思うことや不安、投資の世界の仕組みが丁寧に説明され、まるでレッスンを受けているかのような気持ちで投資の勉強を始めることができる。初めての投資にチャレンジする若い世代はもちろん、これから投資を考えている人、投資に不安を感じている人にぜひ手に取ってほしい。投資を始める背中を押してくれる一冊になるだろう。
『アメリカの高校生が学んでいる投資の教科書』が気になる方におすすめ
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