人と本や本屋さんとをつなぐWEBメディア「ほんのひきだし」

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「DARK13 踊るゾンビ学校」が間もなく最終回!大の本好きで、仁役の橘ケンチをインタビュー

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LDH JAPAN×ABCテレビによるエンターテインメントプロジェクト『DARK13』として、2026年1月からドラマL枠で放映され話題となっているドラマ『DARK13 踊るゾンビ学校』(ABCテレビ)が、関東地区では3月14日(土)(関西地区は3月15日)に最終回を迎えます。

これに伴い、本と書店さんのWEBメディア「ほんのひきだし」は、本作でゾンビたちから校長先生と呼ばれている「仁」役の橘ケンチさんのインタビューを公開します。

橘さんは、『パーマネント・ブルー』(文藝春秋、2023年2月)の刊行で作家デビューを果たしたほか、2017年にEXILE mobile内に読書コミュニティ「たちばな書店」を設立するなど、本好き・読書家としても知られる方です。本との関わりなどについて、お話を伺いました。

橘ケンチ

▲橘ケンチさん

仁役:橘ケンチさん

ゾンビたちから校長先生と呼ばれている存在。ゾンビ学校で自らが犯した“罪”と向き合った人間たちが、生きて現世に戻れるか、それとも地獄に落とされるのか――その最後の審判をくだす。
校長然とした威厳とオーラを放ちつつ、お茶目な一面(?)ものぞかせる仁を演じるのはEXILE、EXILE THE SECONDのパフォーマー、俳優、作家としても活躍する橘ケンチさん。現役パフォーマーとしてはLDH最年長の橘はドラマ、映画のほか数々の舞台で主演を務め、2015年の手塚治虫原作の初舞台化となった「ドン・ドラキュラ」では主演ドン・ドラキュラ伯爵を好演。堤幸彦監督作品としては、映画「STEP OUT にーにーのニライカナイ」(2025年)に引き続きの出演となる。2017年にはEXILE mobile内に「たちばな書店」を立ち上げ、2023年に自伝的青春小説『パーマネント・ブルー』で作家デビュー。また、社会貢献・地域共生活動にも取り組み、2023年よりLDH JAPANのSocial Innovation Officerを務めている。

 

――本好きとなったなったきっかけを教えてください。

橘ケンチ もともとはそれほど多く本を読むタイプではありませんでしたが、漫画はたくさん読んでいましたし、スポーツ雑誌などもよく読んでいました。幼少の頃から父親から「本は読んだ方がいい」と言われて育ったこともあり、特に好きだった本は「ズッコケ三人組」のシリーズや赤川次郎の「三毛猫ホームズ」シリーズなどでした。

名探偵ズッコケ三人組 1
著者:那須正幹 矢澤和重 新山たかし
発売日:2004年10月
発行所:ポプラ社
価格:429円(税込)
ISBNコード:9784591082768

三毛猫ホームズの夢紀行
著者:赤川次郎
発売日:2025年05月
発行所:KADOKAWA
価格:902円(税込)
ISBNコード:9784041162859

特に本を読むようになったのは、芸能活動をし始めていた大学生の頃でしたね。私は芸能一家でもなく、普通の家庭で育ってきましたので、芸能活動の中で「戸惑うこと」「理解できないこと」など多くの困難に出合いました。しかし、自分の中にそれを解決する「正解」を持ち得ていませんでした。そこで正解を求めるために本を読むようになりました。

今も多読でいくつもの種類の本を並行して読んでいます。時間を取ってまとめて1冊を読むというよりは、仕事の合間のちょっとした空き時間や、新幹線での移動中などに読んでいる読書がルーティーンのひとつという感じになりました。特に、自己啓発系の本が多いでしょうか。

――具体的にはどのような本でしょうか。

橘ケンチ 仕事でニューヨークに渡米した際に、ナイキの創業者であるフィル・ナイトさんの自伝『SHOE DOG』がベストセラーとして書店に並んでおり、原書を購入して読みました。ただ、原書ということもあり、挫折はしたのですが(笑)、後に日本でも翻訳版が発売された際にもすぐに購入し、大変興味深く読みました。

SHOE DOG
著者:フィル・ナイト 大田黒奉之
発売日:2017年11月
発行所:東洋経済新報社
価格:1,980円(税込)
ISBNコード:9784492046173

ご縁もあって翻訳版の電車の中吊り広告に推薦文を執筆する機会にも恵まれました。高校時代にはテニス部に在籍していたこともあり、個人的には中吊り広告で当時大好きだったアンドレ・アガシ選手と並んで掲載されたのも嬉しい思い出です。

――『パーマネント・ブルー』(文藝春秋、2023年2月)で作家デビューされました。執筆されたきっかけは何だったのでしょうか?

橘ケンチ 読むのは好きですが、本を書くことは当初はほぼ考えていませんでした。ブログなどは書いていましたが、小説を一から書き上げるというのは大変なことですので。

しかし、「コロナ禍」の頃に本を書き始めました。きっかけは、作家の北方謙三さんの『チンギス紀』(全17巻)のトークイベントに呼ばれてお話をさせていただいたときです。北方さんから「本を一冊だけ書くのは簡単だよ。自分の人生をもとに書けばいい」と言われたのをその頃に思い出したからです。

チンギス紀 一
著者:北方謙三
発売日:2024年10月
発行所:集英社
価格:935円(税込)
ISBNコード:9784087447019

2年くらい書き溜めていたのものを、知り合いを通じて文藝春秋の方に見ていただき、一年くらい編集者の方とやりとりをさせていただきました。
橘ケンチ

参考にさせていただいたのが、三浦しをんさんのエッセイ小説です。会話文で進んでいく読みやすいスタイルですね。本書は、私の自伝的な作品で、ダンサーの友だちとの会話を思い起こしながら、小説っぽく仕立て上げました。

パーマネント・ブルー
著者:橘ケンチ
発売日:2023年02月
発行所:文藝春秋
価格:1,870円(税込)
ISBNコード:9784163916552

【内容】
圧巻の青春小説、EXILE橘ケンチついに小説家デビュー!
ダンスに焦がれ、人生を懸けると決めた。昂る想いを胸に、夢を追った。実体験をもとに紡がれた、狂おしいほどに熱い日々の物語。

(文藝春秋公式サイト『パーマネント・ブルー』より)

 

文藝春秋の編集担当者さんが三浦しをんさんの担当の方でしたので、三浦さんにもみていただき、すぐアドバイスをくれました。この作品の恩人といっても過言ではありません。

――次回作品のご予定はありますか?

橘ケンチ 今は明確に予定はありませんが、いつかは書いてみたいですね。

――最近読んだ本で印象に残っている作品はありますか?

橘ケンチ 今も強く印象に残っているのは、小松正之さんの『クジラは食べていい』という作品です。クジラを捕ってもいいのか? 食べてもいいのか? ということに対して、いろんな意見がありますし、世間一般的な概念もあるとは思います。ですが、捕鯨問題から生態系のこと、食文化のことなどを考えるきっかけになりましたね。

クジラは食べていい!
著者:小松正之
発売日:2000年04月
発行所:宝島社
価格:770円(税込)
ISBNコード:9784796617857

――よく行かれる本屋さん、好きな本屋さんはどこでしょうか?

橘ケンチ 東京・代官山にはよく行っていますが、2026年1月に北尾トロさんの百万年書房などの独立系出版社が主催する「独立出版者エキスポ」に行ってきました。そこには、普段書店さんでは見たことがない本がずらりと並んでいて、とても楽しかったです。

――お忙しい中、インタビューにお答えいただき、ありがとうございます。

 

ドラマ『DARK13 踊るゾンビ学校』とは?

物語の舞台は、現世とあの世のはざまにある、まるで学校の教室のような閉鎖空間、通称『ドグマクラス』。いわば、“あの世”へと行く前に人間が罪を償う機会を与えられた“学校”のような場所です。
そこには、なんらかのトラブルを起こし自己本位に言い争う人間たちが送り込まれてきます。

そんな人間たちを取り囲むのは…、タイガー(SHOW)、ラビット(TAKI)、ドラゴン(AOI)、パイソン(AERON)、ウマ(YUHI)、ヒツジ(KOTA)、サル(TAKUMI)、チキン(HINATA)、ケルベロス(NOSUKE)、シシ(SHIGETORA) ら、罪を裁くゾンビたち…。

干支をモチーフに、個性も能力も十人(?)十色なゾンビたちは、民主主義のルールを守りながら、
時には人情味あふれる叱咤激励で、時には人間に寄り添いながらトラブルを解決に導いていく。人は誰しも、心の中になんらかの“罪”を秘めている。たとえ自身が罪だと感じていなくても――。

上司・部下、仲間同士、夫婦間…トラブルをこじらせ口汚く罵り合っていた人間たちは、“ゾンビ学校”で何を感じていくのか? そしてゾンビたちがくだす裁きとは…!? イケメン人情派ゾンビ×ダンスが融合した前代未聞のホラーコメディ『DARK13 踊るゾンビ学校』。奇想天外なストーリー、そして、裁きのフィナーレを飾るTJBBによるゾンビダンスも必見です。

 

【橘ケンチさんのコメント】

DARK13毎回ご覧いただきありがとうございます。
いよいよ最終回を迎えます。最終回は仁が、結構、出ます(笑)  これまで豪華ゲストの方々にご出演いただき、様々な人間模様をお届けしてきました。
怒り、悲しみ、憎しみ、孤独、絶望、、人間が生きていく上で経験する様々な感情をゾンビ達が時に厳しく、時にお茶目に浮き彫りにしてきました。
一体人間はなんのために生きているのか? 最終回でついにその答えに出会える、かもしれません。是非最初から最後まで目を離さないようお願いします。

 

©DARK13製作委員会・ABCテレビ