2月6日(金)、本屋大賞実行委員会より、23回目となる「2026年本屋大賞」のノミネート10作品が発表されました。
ほんのひきだしでは、これらノミネート作品の中から注目作品を短期連載形式でご紹介します。第8弾は、夏川草介さんの感動と興奮のエンターテインメント作品『エピクロスの処方箋』(水鈴社)です。
本書は、2024年本屋大賞第4位&京都本大賞受賞、映画化決定の感動作『スピノザの診察室』の続編です。前作同様、「幸福とは何か」を主題とした作品です。今回、本書がノミネート作品に選出されたことに夏川さんは、「人間にとって幸福とは何か、良く生きるとは何を意味するのか。この問いに、これからも向き合い続けていくつもりです」とコメントしています。
多くの書店では、ノミネート作品を集めたフェアを実施していますので、ぜひ、書店店頭に足を運んで本書を手に取ってみてください。

【Vol.8】夏川草介『エピクロスの処方箋』
【本書のおすすめポイント】~出版社担当編集者より~
幸福に生きるとはどういうことか。幸福は環境が与えるものなのか、それとも自分の力で生み出すものなのか。幸福と快楽とは何が異なるのか。
古代ギリシャの哲学者・エピクロスは、この問いに対して2つの簡潔な答えを示しています。それは、心に悩みがないこと、肉体に苦痛がないこと。そこに、20年間にわたり最前線で人の命と向き合い続けた現役医師の夏川さんが付け加えたのが、「孤独ではないこと」という条件です。
そんな哲学的な問いを内包していますが、本作はページを捲る手が止まらない、感動と興奮のエンターテインメント小説です。
この作品を読んだスタッフが、「『エピクロスの処方箋』を読んでくださる方が増えれば増えるほど、世界がより良い方向に向かうと本気で思います」と興奮気味に語ってくれました。
最高に面白くて、深く考えさせられて、前向きになる――。
一人でも多くの方に、そんな読書体験をしていただけたらと願っています。
『エピクロスの処方箋』

著者:夏川草介
発売日:2025年10月
発行所:水鈴社
定価:1,980円(税込)
ISBN:9784910576053
【あらすじ】
大学病院で数々の難手術を成功させ、将来を嘱望されながらも、母を亡くし一人になった甥のために地域病院で働く内科医の雄町哲郎。
ある日、哲郎の力量に惚れ込む大学准教授の花垣から、難しい症例が持ち込まれた。
患者は82歳の老人。
それは、かつて哲郎が激怒させた大学病院の絶対権力者・飛良泉寅彦教授の父親だった――。(水鈴社公式サイト『エピクロスの処方箋』より)
著者紹介:夏川草介

【プロフィール】
夏川草介(なつかわ・そうすけ)。1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒業。長野県にて地域医療に従事。2009年『神様のカルテ』で第10回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。同書は2010年本屋大賞第2位となり映画化された。他の著書に、世界40か国以上で翻訳された『本を守ろうとする猫の話』、『始まりの木』、コロナ禍の最前線に立つ現役医師である著者が自らの経験をもとに綴り大きな話題となったドキュメント小説『臨床の砦』、2024年本屋大賞第4位、京都本大賞を受賞した『スピノザの診察室』など。
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【ノミネート10作品(書名五十音順)】
| 書 名 | 著 者 | 出版社 |
| 暁星 | 湊かなえ | 双葉社 |
| ありか | 瀬尾まいこ | 水鈴社 |
| イン・ザ・メガチャーチ | 朝井リョウ | 日経BP/日本経済新聞出版 |
| 失われた貌 | 櫻田智也 | 新潮社 |
| エピクロスの処方箋 | 夏川草介 | 水鈴社 |
| 殺し屋の営業術 | 野宮有 | 講談社 |
| さよならジャバウォック | 伊坂幸太郎 | 双葉社 |
| 熟柿 | 佐藤正午 | KADOKAWA |
| 探偵小石は恋しない | 森バジル | 小学館 |
| PRIZE―プライズ― | 村山由佳 | 文藝春秋 |
本屋大賞
「本屋大賞」は、新刊書の書店(オンライン書店も含む)で働く書店員の投票で決定するものです。過去1年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。
今回で23回目となる本屋大賞ですが、2025年12月1日(月)~2026年1月4日(日)に一次投票が行われ、全国490書店・698人の書店員が投票しました。その集計の結果、上位10作品を「2026年本屋大賞」ノミネート作品として決定。2月6日(金)~3月1日(日)まで二次投票を受け付け、その投票の結果、大賞作が決定されます。大賞は4月9日(木)に発表されます。
