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「2026年本屋大賞」ノミネート作品をご紹介!【Vol.6】伊坂幸太郎デビュー25周年記念となる書き下ろし長編ミステリー『さよならジャバウォック』

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2月6日(金)、本屋大賞実行委員会より、23回目となる「2026年本屋大賞」のノミネート10作品が発表されました。

ほんのひきだしでは、これらノミネート作品の中から注目作品を短期連載形式でご紹介します。第6弾は、伊坂幸太郎さんのデビュー25周年記念となる書き下ろし長編ミステリー『さよならジャバウォック』(双葉社)です。

2000年『オーデュボンの祈り』でデビュー以降、数々の名作を生み出してきた伊坂幸太郎さん。本作品は、デビュー25周年の節目に刊行された渾身の書き下ろし長編ミステリーです。

2008年に『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞を受賞した伊坂さんですが、本作品も「キノベス!2026紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30」第8位に選出。さらには、全国の書店で本書の「POPコンテスト」が開催されるなど、今も多くの書店員から熱烈に支持されています。

多くの書店店頭では、ノミネート作品を集めたフェアを実施していますので、ぜひ、書店店頭に足を運んで本書を手に取ってみてください。

パネル

 

【Vol.6】伊坂幸太郎『さよならジャバウォック

【本書のおすすめポイント】~出版社担当編集者より~

本作は、デビュー25周年の節目に書き下ろされた、渾身の長編ミステリーです。

伊坂さんご自身が「この結末は誰にも言わないで!」と仰るように、物語には読者をハッとさせる〈驚き〉が詰め込まれています。

妻がDV夫を殺してしまった――。そんな息の詰まる冒頭から始まり、まさかあんな結末を迎えるだなんて……おそらく予想できる人は一人もいないはずです。

夫を殺した自身の罪よりも息子の将来を案じる母親・量子の周りでは、不可解な出来事が起き続けます。

ジャバウォックとは何なのか? ジャージ姿で現れた謎の夫婦の目的は? 「亀」を盗んで逃走した大学時代の後輩の行方は……。

量子だけでなく読者も、違和感だらけの物語に混乱させられますが、同時に「次のページでは何が起きるのだろう?」と読み進めるのが楽しくて仕方ない。そんな不思議なワクワク感に満ちています。

終盤、全ての違和感の正体が暴かれる「あの一行」の驚きと感動を、不意のネタバレに触れてしまう前に、ぜひ味わっていただきたいです!

さよならジャバウォック
書影
著者:伊坂幸太郎
発売日:2025年10月
発行所:双葉社
定価:1,870円(税込)
ISBN:9784575248524

 

【あらすじ】
結婚直後の妊娠と夫の転勤。その頃から夫は別人のように冷たくなった。彼からの暴言にも耐え、息子を育ててきたが、ついに暴力をふるわれた。そして今、自宅マンションの浴室で夫が倒れている。夫は死んだ、死んでいる。私が殺したのだ。もうそろそろ息子の翔が幼稚園から帰ってくるというのに……。途方に暮れていたところ、2週間前に近所でばったり会った大学時代のサークルの後輩・桂凍朗が訪ねてきた。「量子さん、問題が起きていますよね? 中に入れてください」と。

(双葉社公式サイト『さよならジャバウォック』より)

 

著者紹介:伊坂幸太郎

プロフィール
伊坂幸太郎(いさか・こうたろう)。1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で第5回新潮ミステリー倶楽部賞を受賞しデビュー。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で日本推理作家協会賞(短編部門)、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞と第21回山本周五郎賞を受賞。2014年『マリアビートル』で大学読書人大賞、2020年『逆ソクラテス』で第33回柴田錬三郞賞を受賞。

【本屋大賞2026短期連載記事はこちら】
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【ノミネート10作品(書名五十音順)】

書    名 著  者 出版社
暁星 湊かなえ 双葉社
ありか 瀬尾まいこ 水鈴社
イン・ザ・メガチャーチ 朝井リョウ 日経BP/日本経済新聞出版
失われた貌 櫻田智也 新潮社
エピクロスの処方箋 夏川草介 水鈴社
殺し屋の営業術 野宮有 講談社
さよならジャバウォック 伊坂幸太郎 双葉社
熟柿 佐藤正午 KADOKAWA
探偵小石は恋しない 森バジル 小学館
PRIZE―プライズ― 村山由佳 文藝春秋

 

本屋大賞

「本屋大賞」は、新刊書の書店(オンライン書店も含む)で働く書店員の投票で決定するものです。過去1年の間、書店員自身が自分で読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を選び投票します。

今回で23回目となる本屋大賞ですが、2025年12月1日(月)~2026年1月4日(日)に一次投票が行われ、全国490書店・698人の書店員が投票しました。その集計の結果、上位10作品を「2026年本屋大賞」ノミネート作品として決定。2月6日(金)~3月1日(日)まで二次投票を受け付け、その投票の結果、大賞作が決定されます。大賞は4月9日(木)に発表されます。