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「幸福な人生」を送るために必要なものは? ハーバード大学の“幸せ研究”をもとにした人々の幸福の秘訣を解き明かす書籍『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』発売

6月20日(火)、辰巳出版の翻訳レーベル「&books」より新刊『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』が発売されました。

ハーバード大学が、2,000人以上の人生を84年かけて調査した「ハーバード成人発達研究」をもとにした、人々の幸福の秘訣を解き明かす1冊です。本書のベースとなる史上最長の追跡調査では、幸福・健康・長寿における最大のカギを握っているのは「よい人間関係」だということを明らかにしています。

研究を主導している著者2人が、専門家としての自身の豊富な臨床体験や他の最新研究の知見も合わせながら、幸せな人生を生きるために、なぜ人間関係が重要なのかをわかりやすく説いています。

 

『グッド・ライフ 幸せになるのに、遅すぎることはない』
著者:ロバート・ウォールディンガー、マーク・シュルツ 、訳:児島修
発売日:2023年6月20日
発行所:辰巳出版
価格:1,870円
ISBN:9784777830398

 

一つの問いから始めよう。
健康で幸せな未来のために、今すぐ、たった一つだけ、「人生の選択」をするとしたら?
毎月の貯金額を増やす? 仕事を変える? もっと旅行をしようと決意する?
晩年に振り返ったとき「幸せな人生だった」と確実に思えるための、唯一無二の選択肢は何だろうか?

――本文より

 

本書が伝えたい“幸せになるのに、遅すぎることはない”

本書では、よい人生のためになぜ“よい人間関係”が必要なのかを伝えます。

裕福な家庭に生まれ、高い学歴と華やかなキャリアや家庭を築いたにも関わらず、常に孤独を感じ自身の人生を「不幸せだ」と評する人、数々の苦労に見舞われ夢をあきらめ細々とした暮らしだが幸福を感じ、研究において最も幸せな被験者のひとりとなった人――、多くの被験者たちの人生を見つめながら、家族やパートナー、友人、職場など身近な人との関係や自分自身の人生をも振り返ります。

 

よい人間関係を築くこと。字面に起こすと簡単ですが、実際はなかなか難しく感じます。

年を重ねたり行動範囲が限られていたり、様々な理由で「今さら人間関係を築くなんて」と思われる人も多いのではないでしょうか。

しかし、本書が一番伝えたいこと、それは“幸せになるのに、遅すぎることはない”ということ。

本書のもととなる研究では、多くの人の人生を、ときには生まれてから命の終わりまでを記録しています。戦争や病で命を落とした人、富を得た人や有名人になった人、幸せな人生を送った人、そうでなかった人まで多岐にわたります。

ハーバード成人発達研究の重要な発見の多くは、被験者たちが人生の大半を生きた後で得られたものでした。そのため、被験者たちは人生の試練や苦悩に直面した時に、本書で紹介する知見をいちばん必要としていた時に役立てることができませんでした。

本書の目的は、被験者本人には伝えられなかった知見を、今を生きる私たちと分かち合うこと。

本書には研究から得た、よい人間関係の本質や身近な人との関係から、あらたな人間関係を築くための方法も紹介しています。

 

筆者らが本書を書いた理由はそこにある。つまり、被験者本人には伝えられなかった知見を読者のみなさんと分かち合うことが目的だ。本書は本研究および他の数十件の縦断研究に基づいているが、幸福や健康をめぐる大量の研究がはっきりと示していることが一つある。それは、何歳であっても、ライフスタイルのどのステージにいようが、結婚していようがいまいが、内向的だろうが外向的だろうが、そんなことには関わりなく、誰でも人生をポジティブな方向へ変えていけるということだ。(中略)残念ながら、本書でジョンと呼んだ人物はすでに亡くなってしまった。幸せになりたくても、もう手遅れだ。だが、本書を読んでいる皆さんにとっては、遅すぎることはない。――本文より

 

著名人からの声

よい人生とは何か、なんて誰にもわからない。でも、本書は私たちに一つ確かなことを教えてくれる。
よい人生の礎には、よい人間関係があるということだ。

――石川善樹 医学博士

 

心を閉ざしてしまいたくなるような先行き不安な世の中だけど、それでも人の幸せは、つながりから生まれる。そんなシンプルな真実を証明してくれる一冊。

――石山アンジュ 社会活動家

 

読者からの声 

※NetGalleyに寄せられたレビューより一部抜粋

自分の幸せな人生はこの程度。今さら頑張ったって、そう変わりはないだろう。と自分が変わろうとしない理由を正当化し、自分に言い聞かせている人がほとんどではないだろうか。私もその一人だ。しかし、この本には幸せになるのに遅すぎることはないとある。一人の人生のみならず、その子供の人生をも追うほどの長期調査研究を元にした結論ならば納得せざるを得ない。何せまだ一度の人生だってやりきっていないのだから。まずはこの本に手を伸ばしてみることが幸せな人生の一歩になるかもしれない。

――レビュアー

 

人は何歳になっても成長でき、幸せになれることを私はこの本を通して学んだ。この本は単純に“幸せとは”の答えを教えてくれる本ではない。ストレスや孤独感が与える身体への影響などを通して、今の自分を見つめ直すきっかけになると思った。

――レビュアー

 

目の前の人やものごとを大切にして、よい人間関係を築くこと。言葉にするとシンプルですが、意識しなければ何気なく見過ごしてしまう日々の重みを改めて考えさせられます。

――書店関係者

 

人間関係の善し悪しが、人生を豊かにするかそうでないかは、年齢を重ねてくるほど重みを増すように感じます。とても考えさせられる本で、何度も繰り返し読み進めたいです。

――会社員

 

本を読んだその時から、人生をよりグッドに近づくことができる人生の羅針盤。満天の星のように、実例からヒント・知識・知恵がちりばめられている。

――レビュアー

 

研究のさまざまなケースを読んでいくうちに、自分もそんなふうに人生を進めていきたいと丹田に力が漲り、何度でも挑戦していく意気込みが生まれる。そんな本だと思います。

――レビュアー

 

自分の人間関係を見直して、より良好な方向へいくように努力しようと思わせてくれる。

――レビュアー

 

著者紹介

Robert J. Waldinger/ロバート・ウォールディンガー

ハーバード大学医学大学院・精神医学教授。マサチューセッツ総合病院を拠点とするハーバード 成人発達研究の現責任者であり、ライフスパン研究財団の共同創立者でもある。ハーバード大学で学士号取得後、ハーバード大学医学大学院で医学博士号を取得。臨床精神科医・精神分析医としても活動しつつ、ハーバード大学精神医学科心理療法プログラムの責任者を務める。禅師でもあり、米国ニューイングランド地方はじめ世界中で瞑想を教えている。

 

Marc Schulz/マーク・シュルツ

ハーバード成人発達研究の副責任者であり、ブリンマー大学の心理学教授でもある。同大学の データサイエンスプログラムの責任者であり、 以前は同大学の心理学科の学科長を務め、臨床発達心理学博士課程の責任者でもあった。アマースト大学で学士号取得後、カリフォルニア大学バークレー校で臨床心理学の博士号を取得。ハーバード大学医学大学院で博士研究員として健康心理学および臨床心理学の研鑽を積んだ後、現在は臨床心理士としても活動している。

 

訳者紹介

児島修/Osamu Kojima

英日翻訳者。立命館大学文学部卒。主な訳書に、パーキンス『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』、ハウセル『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』(ダイヤモンド社)、リトル『自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義』(大和書房)、ケンディ『アンチレイシストであるためには』(辰巳出版)などがある。