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第169回直木賞候補5作が発表!月村了衛さんが初ノミネート

6月16日(金)、日本文学振興会より第169回直木三十五賞の候補作が発表されました。

 

第169回直木三十五賞候補作品

・冲方丁『骨灰』(KADOKAWA)
・垣根涼介『極楽征夷大将軍』(文藝春秋)
・高野和明『踏切の幽霊』(文藝春秋)
・月村了衛『香港警察東京分室』(小学館)
・永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』(新潮社)

ノミネートされた5名のうち、月村了衛さんが初の候補入り。高野和明さん、永井紗耶子さんは2度目、冲方丁さん、垣根涼介さんは3度目の候補入りとなりました。

選考会は、7月19日(水)に築地「新喜楽」にて開催。贈呈式は、8月下旬に都内で行われます。また受賞作は、8月22日(火)発売の「オール讀物」9・10月合併号に作品の一部と選評を掲載。芥川賞受賞作は、8月10日(木)発売の「文藝春秋」9月号に全文と選評が掲載されます。

 

冲方丁『骨灰』(3回目)

Ⓒ干川修

うぶかた・とう。1977年2月14日岐阜県各務原市生まれ。早稲田大学中退。1996年、大学在学中に
「黒い季節」で第1回スニーカー大賞金賞を受賞してデビュー。

 

骨灰
著者:冲方丁
発売日:2022年12月
発行所:KADOKAWA
価格:1,980円(税込)
ISBN:9784041119952

 

〈主な作品〉
『マルドゥック・スクランブル』(ハヤカワ文庫JA)=第24回日本SF大賞受賞
『天地明察』(KADOKAWA)=第7回本屋大賞、第4回大学読書人大賞、第31回吉川英治文学新人賞、 第7回北東文芸賞、第4回舟橋聖一文学賞受賞。第143回直木賞候補
『光圀伝』(KADOKAWA)=第3回山田風太郎賞受賞
『十二人の死にたい子どもたち』(文藝春秋)=第156回直木賞候補

 

垣根涼介『極楽征夷大将軍』(3回目)

かきね・りょうすけ。1966年4月27日長崎県諫早市生まれ。筑波大学卒。2000年「午前三時のルースタ 一」で第17回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞しデビュー。

 

極楽征夷大将軍
著者:垣根涼介
発売日:2023年5月
発行所:文藝春秋
価格:2,200円(税込)
ISBN:9784163916958

 

〈主な作品〉
『ワイルド・ソウル』(幻冬舎)=第6回大藪春彦賞、第25回吉川英治文学新人賞、第57回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞
『君たちに明日はない』(新潮社)=第18回山本周五郎賞受賞
『光秀の定理』(KADOKAWA)=第4回山田風太郎賞候補
『室町無頼』(新潮社)=第6回本屋が選ぶ時代小説大賞受賞、週刊朝日「2016年歴史・時代小説ベスト10」第1位。第156回直木賞候補、第7回山田風太郎賞候補
『信長の原理』(KADOKAWA)=第9回山田風太郎賞候補、第160回直木賞候補

 

高野和明『踏切の幽霊』(2回目)

たかの・かずあき。ロサンゼルス・シティ・カレッジ中退。2001年、『13階段』で第47回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。

 

踏切の幽霊
著者:高野和明
発売日:2022年12月
発行所:文藝春秋
価格:1,870円(税込)
ISBN:9784163916330

 

〈作品〉
『グレイヴディッガー』(講談社)
『幽霊人命救助隊』(文藝春秋)
『6時間後に君は死ぬ』(講談社)
『ジェノサイド』(KADOKAWA)=第2回山田風太郎賞、第65回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞。第145回直木賞候補、第33回吉川英治文学新人賞候補

 

月村了衛『香港警察東京分室』(初)

つきむら・りょうえ。1963年3月18日大阪府大阪市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。2010年『機龍警察』で小説家デビュー。

 

香港警察東京分室
著者:月村了衛
発売日:2023年4月
発行所:小学館
価格:1,980円(税込)
ISBN:9784093866828

 

〈主な作品〉
『機龍警察 自爆条項』(早川書房)=第33回日本SF大賞受賞
『機龍警察 暗黒市場』(早川書房)=第34回吉川英治文学新人賞受賞
『コルトM1851残月』(講談社)=第17回大藪春彦賞受賞
『土漠の花』(幻冬舎)=第68回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞
『欺す衆生』(新潮社)=第10回山田風太郎賞受賞

 

永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』(2回目)

Ⓒ新潮社

ながい・さやこ。1977年生まれ。神奈川県横浜市出身。慶應義塾大学文学部卒。2010年『絡繰り心中』で第11回小学館文庫小説賞を受賞し、デビュー(単行本は『恋の手本となりにけり』と改題し同年小学館刊)。

 

木挽町のあだ討ち
著者:永井紗耶子
発売日:2023年1月
発行所:新潮社
価格:1,870円(税込)
ISBN:9784103520238

 

〈主な作品〉
『恋の手本となりにけり』(小学館、『絡繰り心中 部屋住み遠山金四郎』と改題の上、小学館文庫)
『旅立ち寿ぎ申し候』(小学館、『福を届けよ 日本橋紙問屋商い心得』と改題の上、小学館文庫)
『帝都東京華族少女』(幻冬舎、のち加筆修正の上『華に影 令嬢は帝都に謎を追う』と改題し双葉文庫)
『広岡浅子という生き方』(洋泉社)
『横濱王』(小学館)
『大奥づとめ』(新潮社、『大奥づとめ よろずおつとめ申し候』と改題し新潮文庫)
『商う狼 江戸商人杉本茂十郎』(新潮社)=第40回新田次郎文学賞、第10回本屋が選ぶ時代小説大賞、第3回細谷正充賞受賞。第27回中山義秀文学賞候補
『女人入眼』(中央公論新社)=第167回直木賞候補
『木挽町のあだ討ち』(新潮社)=第36回山本周五郎賞受賞

 

優秀な「短編・長編の大衆文芸作品」に贈られる直木賞

直木賞は、芥川賞と同じく日本文学振興会が昭和10年に制定。新聞・雑誌(同人雑誌を含む)あるいは単行本として発表された短編および長編の大衆文芸作品のうち、最も優秀なものに贈られ(応募方式ではない)、無名・新進・中堅作家が対象となっている。授賞は上半期・下半期の年2回。

選考委員は、浅田次郎・伊集院静・角田光代・京極夏彦・桐野夏生・髙村薫・林真理子・三浦しをん・宮部みゆきの各氏。

※芥川賞候補作はこちら