今回の第1位には、井原忠政さんの「三河雑兵心得」シリーズ第17巻『関ケ原仁義(下)』が初登場しました。本作は、徳川家康の天下取りを“雑兵からの視点”で描いた戦国足軽出世物語で、戦国時代の三河を舞台に、村を飛び出した17歳の茂兵衛が松平家康の家臣に拾われ、足軽稼業に身を投じるところから物語は始まります。
- 関ケ原仁義 下
- 著者:井原忠政
- 発売日:2025年12月
- 発行所:双葉社
- 価格:770円(税込)
- ISBNコード:9784575672657
ついに東軍総大将の家康が着陣した。戦功を競う猛将たちを抑えるのに四苦八苦の茂兵衛は、その勇姿に胸をなで下ろす。一方、西軍も三成が二万の兵を率いて大垣城を発ち、関ケ原へと進軍。いよいよ決戦の舞台が整った。そんな折、茂兵衛は井伊直政から、家康の四男に抜け駆けで先陣を切らせたいと耳打ちされる。東軍の本来の先鋒は福島正則。揉め事は避けられず、ひとつ間違えれば血の雨が降る無謀な策に、茂兵衛は頭を抱える。戦国足軽出世物語、天下分け目の第17弾!
(双葉社公式サイト『三河雑兵心得(17)関ケ原仁義(下)』より)
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第2位には、夕木春央さんの『方舟』がランクインしました。極限状況下で「誰か一人を犠牲にすれば全員が助かる」という究極の選択を迫られるミステリーで、「週刊文春ミステリーベスト10 2022」と「MRC大賞2022」で第1位を獲得した作品です。
12月12日(金)に「ZIP!」(日本テレビ系)で「東大生が選んだ今年の一冊」として紹介され、注目度が高まりました。
- 方舟
- 著者:夕木春央
- 発売日:2024年08月
- 発行所:講談社
- 価格:913円(税込)
- ISBNコード:9784065358542
極限状況での謎解きを楽しんだ読者に驚きの〈真相〉が襲いかかる。
友人と従兄と山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った家族と地下建築「方舟」で夜を過ごすことになった。翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれ、水が流入しはじめた。
いずれ「方舟」は水没する。そんな矢先に殺人が起こった。だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。タイムリミットまでおよそ1週間。
生贄には、その犯人がなるべきだ。――犯人以外の全員が、そう思った。(講談社公式サイト『方舟』より)
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※ランキングについて※
・調査期間:2025年12月8日~12月14日 日販調べ
・★印は、調査期間内に発売された新刊です

第11位~第20位

第21位~第30位

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