豊臣秀長・秀吉を知って「豊臣兄弟!」を楽しもう!
2026年1月4日(日)に放送開始予定のNHK大河ドラマ「豊臣兄弟!」は、豊臣秀吉の弟・秀長を主人公にした物語です。「秀長が長生きしていれば豊臣家の天下は安泰だった」とまでいわしめた天下一の補佐役・秀長の目線で、戦国時代がダイナミックに描かれます。小一郎(のちの豊臣秀長)役を仲野太賀さん、その兄・藤吉郎(のちの豊臣秀吉)役を池松壮亮さんが演じます。
ほんのひきだしでは、よりドラマを楽しんでいただけるように、放送に先がけて豊臣秀長・秀吉の関連本を短期連載形式でご紹介します。今回は、『NHK大河ドラマ 歴史ハンドブック 豊臣兄弟!〈豊臣秀長とその時代〉』(NHK出版)です。本作では、当時の時代背景から偉人たちの人物像までクローズアップされているため、よりドラマが楽しめること間違いなしです。ぜひ書店店頭で手に取って、ドラマとあわせてお楽しみください。
『NHK大河ドラマ 歴史ハンドブック 豊臣兄弟!〈豊臣秀長とその時代〉』

編:NHK出版
発売日:2025年12月8日
発行所:NHK出版
定価:1,320円(税込)
ISBN:9784149112190
〈章立て〉
■巻頭紀行 大納言・秀長の城を行く 郡山城はいま(黒田基樹)
■「豊臣兄弟!」歴史人物相関図
■第1部 羽柴秀長51年の生涯(柴 裕之)
1 秀吉・秀長兄弟とその家族
2 織田家臣としての活躍
3 本能寺の変後の政争と兄弟の飛躍
4 豊臣政権の成立
5 「天下一統」の達成へ■第2部 クローズアップ人物伝 秀長が取次・指南を務めた11人
織田信雄(西尾大樹)
徳川家康(鈴木将典)
毛利輝元(石畑匡基)
小早川隆景(光成準治)
吉川元長・広家(原田史子)
長宗我部元親(平井上総)
大友宗麟・吉統(八木直樹)
島津義久・義弘(新名一仁)■第3部 人物事典 織田豊臣政権の人々(濱田浩一郎)
信長家臣団篇
柴田勝家/丹羽長秀/佐久間信盛/織田信忠/滝川一益/明智光秀/林 秀貞/森 長可/池田恒興/河尻秀隆/松永久秀/九鬼嘉隆/佐々成政/村井貞勝/松井有閑
秀吉家臣団篇
黒田孝高/竹中半兵衛/徳川家康/前田利家/毛利輝元/上杉景勝/宇喜多秀家/浅野長政/石田三成/長束正家/増田長盛/前田玄以/加藤清正/福島正則/小早川秀秋
秀長家臣団篇
藤堂高虎/横浜一庵/羽田正親/安田国継/尾藤頼忠/本多俊政/小堀正次/桑山重晴/吉川平助/杉若無心■第4部 羽柴秀長と天下一統への道(天野忠幸)
清須会議
賤ケ岳の戦い
小牧・長久手の戦い
紀州・熊野攻め
四国攻め
関白任官と諸大名叙任
家康の上洛
九州攻め■第5部 最新研究 羽柴秀長
豊臣政権の「取次」と秀長(戸谷穂高)
秀長の城造り(金松 誠)
秀長の紀伊・大和支配と商業政策(河内将芳)
羽柴秀長と足利義昭(久野雅司)
官位秩序にみる秀長の役割(井手麻衣子)■特別記事
知られざる秀長の妻「慈雲院殿」の実像(黒田基樹)
■慈雲院殿 年表
■特別インタビュー
黒田基樹『羽柴秀長と藤堂高虎』を語る
柴 裕之『秀吉と秀長』を語る■コラム 秀長 ゆかりの地を行く
1 中村
2 長浜
3 竹田城
4 姫路城
5 和歌山
大河ドラマ「豊臣兄弟!」時代考証担当が集結、「豊臣秀長」の実像を徹底解説!
2026年の大河ドラマは、豊臣秀吉の弟・秀長を主人公とした「豊臣兄弟!」。その時代考証を担当する黒田基樹さんの全面監修、もう一人の時代考証担当・柴裕之さんとともに、ドラマの舞台となる戦国時代から織豊時代を、歴史学の見地から徹底解説します。それぞれのインタビュー、巻頭カラーで黒田基樹さんとゆかりの地を訪ねる紀行「大納言・秀長の城を行く 郡山城はいま」、柴裕之さん執筆の秀長評伝「羽柴秀長51年の生涯」、黒田基樹さん執筆の特別論考「知られざる秀長の妻 『慈雲院殿』の実像」など、大河ドラマの史実面を支える2人による歴史解説が満載です。

歴史学の専門家による最新の研究成果で、秀吉・天下一統の知られざる道筋を徹底解説!
天下一統をなしとげた豊臣秀吉、広く日本人に知られる秀吉の天下一統の物語ですが、後世に創作された部分も多く、その本当の姿は伝わっているとはいえません。秀吉の天下一統、また豊臣政権による支配は、けっして秀吉個人の機知と才能だけでなしとげられたものではありません。秀吉の天下を生み出した体制の鍵をにぎるのが、秀吉の唯一の名代(代行役)である秀長です。本書では、歴史学の最先端の研究成果をふんだんに活用し、秀長の実像、秀吉との関係性、諸大名との交流などから「秀吉・天下一統」の本当の姿を明らかにします。

信長・秀吉の時代を彩った大名・武将総計51名を徹底解説!
織田信長が活躍する時代から豊臣秀吉の天下一統がなしとげられるまでの時代は、群雄割拠する大名・武将たちがしのぎを削った時代です。「人物辞典」では信長家臣団・秀吉家臣団・秀長家臣団あわせて40名の武将を紹介します。また、各地で覇権を握る大名たちは、秀長を窓口とした交渉によって秀吉との関係を結び、豊臣政権に組み込まれていきます。「クローズアップ人物伝」では、徳川家康をはじめ毛利輝元、長宗我部元親、島津義久など全国各地の有力大名11名の生き残りをかけた戦略を秀長との関係から解説します。秀長の時代を彩った総計51名の戦国武将・大名の実像に迫ります。

【編集者のコメント】
2026年の大河ドラマは「豊臣兄弟!」。ひさびさの戦国大河ドラマということで、この時代に対する注目は高まっています。ドラマの舞台となる織田信長・豊臣秀吉が活躍した時代は、実際はどんな時代だったのか。最新の研究成果により、これまで知られてきたイメージとはかなり違った時代の姿が見えてきました。そこでキーポイントとなるのが、まさにドラマの主人公である豊臣秀長の存在です。第一線の専門家が一般向けに、しかし手加減なしの歯ごたえある時代解説を展開する本書で、「豊臣兄弟!」の時代の実像をご覧ください!
