川上未映子初の長編小説映像化！
川上未映子さんの恋愛小説『すべて真夜中の恋人たち』が、岸井ゆきのさん主演、浅野忠信さん共演で、2026年に映画化されることが決定しました。
原作は2011年の刊行以来、国内累計発行部数40万部を突破し、女性を中心に大きな共感を呼んできました。さらに、全米批評家協会賞小説部門に日本人初のノミネート、米・TIME誌が選ぶ「2022年の必読書100冊」に選出されるなど、海外でも人気を博す不朽の恋愛小説です。そして今回、川上さんにとって初の長編小説の映像化となります。
本作は、人との関わりを拒み孤独に生きてきた主人公の入江冬子が、年上の男性の三束と出会い、自らの孤独や感情と向き合う物語です。
フリーの校閲者として孤独な生活を送る冬子を演じるのは、岸井ゆきのさん。ひょんなことから冬子と出会い交流を深める物理教師・三束を演じるのは、浅野忠信さんです。
日本映画界を牽引する2人の初共演が実現。日常で偶然出会い、ささやかな幸せを共有しあう冬子と三束の繊細な距離感が、スクリーンに見事に表現されています。
現代人が抱えるリアルな孤独感。それでも人と向き合うことの幸せと尊さをまっすぐに描いた繊細な人間ドラマは、観る人すべてを優しい光で包み込む究極の恋愛映画です。映画公開に先んじて、ぜひ原作小説もあわせてお楽しみください。
岸井ゆきのさんよりコメント
川上未映子さんの小説が大好きで、さまざまな媒体でお話しさせていただくほどでした。
『すべて真夜中の恋人たち』は、私の中であまりにも完成されていて、映画になることもその主人公を担うのも不安が大きく難しいと感じましたが、この物語が映像として立ち上がるとき、冬子として立っていたいと思いました。
大好きな原作の文字のイメージから抜け出すのには試行錯誤しましたが、目の前にいる監督やスタッフと今そこに在るものを信じて、16ミリフィルムに閉じ込めることが出来ました。
原作を愛するすべてのみなさまにもう一度冬子に出会っていただきたく、まだ冬子を知らないみなさまには、この世界を知ってほしいです。
浅野忠信さんよりコメント
『すべての真夜中の恋人たち』公開決定！ とても嬉しいです！
三束さんという役を演じるにあたり、彼の秘密をとことん考えました。
しかしこの役をより確かなものにできたのは岸井ゆきのさんが演じる入江冬子さんがいたからです。
そして岨手由貴子監督に自分の作った三束さんを理解していただき共にフィルム撮影できる事でより深く作品を表現できたと思っています。
原作：川上未映子さんよりコメント
世界中の読者から、この作品への心のこもった感想を受けとるたびに、まるで青白い炎にふれているような気持ちになります。岨手監督によって、そして岸井ゆきのさん、浅野忠信さんが演じる冬子と三束さんによって、その静かな熱はさらに濃く深くなり、文章では見ることのできなかった、知ることのできなかった、たくさんの感情や記憶に出会いました。みなさんに観ていただける日が今から楽しみでなりません。
原作
著者：川上未映子
発売日：2014年10月
発行所：講談社
定価：814円（税込）
ISBN：9784062779401
「真夜中は、なぜこんなにもきれいなんだろうと思う」。
わたしは、人と言葉を交わしたりすることにさえ自信がもてない。誰もいない部屋で校正の仕事をする、そんな日々のなかで三束さんにであった――。芥川賞作家が描く究極の恋愛は、心迷うすべての人にかけがえのない光を教えてくれる。渾身の長編小説。
（講談社公式サイト『すべて真夜中の恋人たち』より）
映画情報
出演：岸井ゆきの、浅野忠信
監督・脚本：岨手由貴子
原作：川上未映子『すべて真夜中の恋人たち』（講談社文庫）
製作：『すべて真夜中の恋人たち』製作委員会
製作幹事・配給：ビターズ・エンド
制作プロダクション：C&Iエンタテインメント
公式X：@subemayo_movie
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