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森絵都の最新刊『デモクラシーのいろは』が10月2日発売!6年ぶり長編小説、試し読みも公開中

森絵都『デモクラシーのいろは』

『リズム』や『カラフル』『みかづき』など、子どもから大人まで幅広い読者の心をつかんでいる作家、森絵都さん。6年ぶりとなる長編小説『デモクラシーのいろは』が、10月2日(木)に発売されました。

物語の舞台は、終戦直後の1946年11月の日本。民主化政策の成果を焦るGHQがはじめた“民主主義のレッスン”で、教師役を引き受けた日系2世のリュウと、生徒として集まった個性豊かな4人の女性。それぞれの思惑が交錯するなか、風変わりな授業が幕を開けます。

戦後80年の今年は、さまざまな場面で戦後の原点を見つめ直す機会が増えています。本作は、その混沌とした社会で「民主主義とは何か」を探すため、半年間、寝食をともにした先に彼女たちがその手に掴むものとは何なのかを描き出します。笑って泣いて、波乱の展開が感情を揺さぶる作品です。

現在、第2章まで読める試し読みを公開中です。この機会にぜひ物語に触れて、お楽しみください。

〉試し読みは、こちら

 

森絵都さんよりメッセージ

森絵都『デモクラシーのいろは』

 

作品紹介

森絵都『デモクラシーのいろは』『デモクラシーのいろは』
著者:森絵都
発売日:2025年10月2日
発行所:KADOKAWA
定価:2,310円(税込)
ISBN:9784041141762

【あらすじ】

1946年11月、日本民主化政策の成果を焦るGHQがはじめた “民主主義のレッスン”。いやいや教師役を引き受けた日系2世のリュウ、この実験を発案した仁藤子爵夫人、生徒として選ばれた個性豊かな4人の女性――それぞれの思惑が交錯する中、風変わりな授業が幕を開ける。希望と不安、そして企み……。波乱の展開が感情を揺さぶる作品。

 
【主な登場人物】
森絵都『デモクラシーのいろは』▲イラスト:名司生

・リュウ・サクラギ(28):ロサンゼルス生まれの日系2世。教師として民主主義を教える。
・真島美央子(21):東京生まれの元華族。ミステリアスな才女。
・沼田吉乃(20):横浜生まれ。おしゃれ好きで自由奔放な問題児。
・近藤孝子(20):静岡生まれ。純朴で何事にも一生懸命。
・宮下ヤエ(18):青森生まれ。はすっぱで授業を聞かない眠り姫。
・小野クニ(17):福島県生まれ、山形県育ち。被験者4人のために雇われた好奇心旺盛なメイド。
・仁藤夫人(38):東京の財閥家に生まれる。一筋縄ではいかない元子爵夫人。

森絵都『デモクラシーのいろは』▲書店店頭用パネル画像

〉特設サイトは、こちら

 

全国の書店員さんから感動の声、続々!

彼女たちを通じて新しいことを知るという喜び、自分が信じる道を歩み続ける力強さが足元から湧き上がってきた。

(山本亮さん 大盛堂書店)

この時間の尊さは読まないとわかりません。
彼女たちの隣に座って授業を受けている気持ちでじっくりと読みました。

(藤村結香さん 宮脇書店本店)

今までの思想を超えて、迷いながらも自分で考え、一歩ずつ前へと進んでいく。
新しい感情や言葉が芽生えていく姿に、胸がぎゅっと熱くなりました。

(宗岡敦子さん 紀伊國屋書店福岡本店)

 

著者プロフィール

森絵都

もり・えと。1968年生まれ。1991年『リズム』で講談社児童文学新人賞を受賞しデビュー。1995年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞と産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、1998年『つきのふね』で野間児童文芸賞、1999年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、2006年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、2017年『みかづき』で中央公論文芸賞を受賞。他の著書に『カザアナ』『できない相談』『生まれかわりのポオ』『獣の夜』など多数。