国内外の広告賞を多数受賞している“もののけアーティスト”たにむらのりあきさんの最新絵本作品『せいろサウナ ぽかぽかや』が10月1日(水)に発売されました。
本作は、たにむらさんの前作『もののけしょくどう うらめしや』と同様に、「身近なモノ」×「食べもの(食べること)」×「化ける(変化する)」という要素が盛り込まれています。さらに、せいろを使った調理工程を舞台に、食べ物が実際に変化していく過程を、読者も一緒に絵本に入り込みながら楽しめる作品です。
日常で食べているものが、どのようにして美味しくなり自分のもとへと届けられているのか、子どもたちに関心を持ってもらえたらという、たにむらさんの願いが込められています。
食べ物たちにとって、せいろはサウナ!?
せいろの中にいる食べ物たちは、まるで人間がサウナで温まっているかのように描かれています。肉まんやシュウマイなど、それぞれの食べ物の個性ある表情や状態の変化にも注目です。最高潮まで温められた後、蓋を開け、外気に触れることで美味しく整っていく食べ物たちの細やかな描写にも、作者のこだわりが詰まっています。
読んでいると食欲がわいてきて、読み終えるとすぐにまた何度でも開きたくなる絵本です。子どもだけではなく、料理好きやサウナ好きの大人など、ご家族みんなで長く楽しむことができる作品となっています。
書誌情報
著者:たにむらのりあき
発売日:2025年10月1日
発行所:福音館書店
定価:1,210円(税込)
ISBN:9784834088793
ゆげがもくもくでてきたら、「ぽかぽかや」開店! さいしょのお客さんは肉まんさん。おなかのなかまであたたまるぞー! と意気込んでいると、おやおや、少しふっくらした様子。やがて、「点心友だち」がやってきたサウナはぎゅうぎゅうに。いったいどうなってしまうのでしょう。みんなの身近なところにきっとある、せいろのサウナ「ぽかぽかや」で、食べものたちが、おいしく“ととのう”お話しを、どうぞお楽しみください。
(福音館書店公式サイト『せいろサウナ ぽかぽかや』より)
前作『もののけしょくどう うらめしや』は大きな話題に
2024年6月に刊行された、たにむらさん初の絵本『もののけしょくどう うらめしや』は、使い捨てを含めモノが溢れる現代に、“もののけとなったモノ”を通して、モノを大切にする気持ちや人と違う視点を持つ面白さ、食べる楽しさを伝えたい、という想いがつまった作品です。
独特の世界観で多くの人々の心を掴み、「第17回MOE絵本屋さん大賞2024」新人賞と紀伊國屋書店「キノベス!キッズ2025」をダブル受賞したほか、各地でイベントが開催されるなど大きな話題を呼びました。また、2025年9月に台湾版が刊行され、10月には韓国版が刊行される予定です。
関連書籍
著者:たにむらのりあき
発売日:2024年6月
発行所:福音館書店
定価:1,430円(税込)
ISBN:9784834087901
ここは、もののけしょくどう「うらめしや」。じまんのメニューは「でんちにぎりずし」「ほこりのほっこりスープ」などちょっとふしぎなものがずらり。そしてやってくるお客さんはというと、リモコンさんに、しょうめいさんに、じゅうたんさん……みんな、いったいなにをちゅうもんするのでしょうか。よなよな、どこかでこっそりやっているかもしれない、すこしかわったしょくどうのおはなしを、ご賞“見”あれ。
(福音館公式サイト『もののけしょくどう うらめしや』より)
著者プロフィール
たにむら・のりあき
1988年京都生まれ。広告やクリエイティブを制作する株式会社HONNOW所属。身近にあるものを題材に“もののけアート”を創作し活動する作家。Lürzer's ARCHIVE 200 Best Illustrators Worldwide 選出。これまでの仕事に、「Pokémon Battle Festival Asia」「鬼太郎EXPO」「ウルトラマン55周年記念 ウルトラ怪獣もののけ絵巻」「Adobe Acrobat 機能紹介妖怪」「白い妖怪ぱーく展」「てんぷら妖怪」などがある。
WEB:https://honnow-tokyo.com/
Instagram:https://www.instagram.com/mononoke_artist/