9月18日(木)に、絵本『なかなかいえない ウウントネ』が発売されました。
「これがやりたい」「あれが欲しい」「それはイヤだ」といった、さまざまな気持ちをうまく言葉にできなかったり、大勢で遊ぶ賑やかな雰囲気に、気後れしてしまう子も少なくありません。本書は、そんな風に戸惑ってしまう子どもたちの心にそっと寄り添う一冊です。
三姉妹のママでもある、お笑い芸人の横澤夏子さんもおすすめ!
本書の帯文には、三姉妹のママとしても知られるお笑い芸人の横澤夏子さんがコメントを寄せています。
横澤夏子さんのコメント
人と話すときにドキドキしちゃう理由はこれだったのか! 伝えたいことが頭の中でどうなっているのか、わかりやすく教えてくれて、親子ともに勇気がもらえました。
言えない気持ちを、「たまご」で表現
言葉で気持ちを伝えるのが苦手な、主人公のなおくん。
なおくんが通う「くりのきえん」では、音楽発表会が開かれることになりました。みんなでやりたい楽器を決めることになったのですが——なおくんの頭の中に生まれた気持ちは「たまご」になって、どんどんと転がっていきます。果たしてなおくんの心の行方は?
ファンタジーとして、なおくんの心を“目に見える”形で表現しているのが本書の特徴の一つです。
自分のやりたいことを探して「気持ちのたまご」は旅に出る
なおくんの心から生まれた“気持ちのたまご”は、いろんな場所を旅していきます。やりたいことや言いたいことを迷う気持ちが、たまごの動きで表現されています。
たまごはどこにたどり着くのでしょうか? そして最後になおくんはどうするのでしょうか。
結末はぜひ、お子さんと一緒に確かめてみてください。
読者からの感想も続々!
発売前に公開された「NetGalley(ネットギャリー)」(※)に、一般読者の皆さんから感想が寄せられています。(以下、一部抜粋)
・言いたい言葉が、頭の中でぎゅーっとなる感覚が「まさにそれ!」でした。音楽発表会の限られた楽器の中で、カスタネットや鈴を一度検討してみるという表現が船で描かれていて、とても良かったです。
・自分の気持ちを上手く伝えられない、なんと言ったらいいのかわからない、悶々とした子どもの気持ちが、「ウウントネ」で上手く現わされていた。
・本当の気持ちがうずうずうずうず。張り裂けそうななおくんの胸。怖さをギュッと閉じ込めて、主人公のなおくんのたまごが弾ける瞬間はなんと鮮やかな場面だったのでしょう。
・読み終えて、なにも言わず隣の子の手をぎゅっとにぎりたくなる
※NetGalley(ネットギャリー):発売前の書籍をデジタル形式で読むことができるサービス
書誌情報
作・絵:いげたゆかり
発売日:2025年9月18日
発行所:世界文化ワンダーグループ発行/世界文化社発売
定価:1,650円(税込)
ISBN:9784418258352
著者プロフィール
宮城県生まれ。東京女子大学卒業後、東京デザイナー学院にて、絵本づくりを学ぶ。劇団こぐま座の舞台美術などを手がけるかたわら、絵本作品を制作。第九回日本新薬こども文学賞絵画部門最優秀賞、第二十回ピンポイント絵本コンペ入選、第五回絵本テキストグランプリ審査員特別賞など、受賞多数。「童話の会ペパン」同人。趣味はアコーディオン演奏。市販される絵本の制作は本作が初。