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2025年NHK後期連続テレビ小説「ばけばけ」特集!第4弾は『怪談 こわくて不思議な10の話』

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小泉八雲・セツを知って「ばけばけ」を楽しもう!

9月29日(月)に放送開始予定の2025年度後期NHK連続テレビ小説「ばけばけ」は、「怪談」等の代表作を生み出した小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻である小泉セツをモデルにした物語です。士族の娘として生まれ、激動の時代を生き抜きながら、外国人の夫とともに「怪談」を愛した夫婦の何気ない日常が描かれます。小泉セツをモデルにした主人公の松野トキ役を髙石あかりさん、小泉八雲をモデルにしたレフカダ・ヘブン役をトミー・バストウさんが演じます。

ほんのひきだしでは、よりドラマを楽しんでいただけるように、放送に先がけて小泉八雲・セツの関連本を短期連載形式でご紹介します。
今回は、『怪談 こわくて不思議な10の話』(KTC中央出版)です。ぜひ書店店頭で手に取って、ドラマとあわせてお楽しみください。

 

怪談 こわくて不思議な10の話

書影_怪談 こわくて不思議な10の話

作:小泉八雲、選・訳:小宮由
発売日:2025年6月
発行所:KTC中央出版
定価:1,870円(税込)
ISBN:9784877588748

 

〈章立て〉
はじめに
1 雪女
2 ねこの絵を描いた小僧
3 食人鬼
4 お貞の話
5 ちんちん小袴
6 化け蜘蛛
7 むじな
8 団子をなくしたおばあさん
9 ろくろ首
10 耳なし芳一

訳者あとがき

 

アイキャッチ画像

 

小泉八雲の名作『怪談』を再編!

小泉八雲の名作として名高い「雪女」「耳なし芳一」を含む、全10篇を翻訳家・小宮由さんが再編。小泉八雲が日本各地のこわくて不思議な話を妻のセツから聞いて綴った、こわくておもしろくてうつくしい「怪談」を、新たな魅力でお届けします。

怪談 こわくて不思議な10の話 もくじ

 

子どもから大人まで読みやすい新訳!

翻訳家として数々の絵本の翻訳を担当している、小宮由さんによる新訳で、朗読や語りに適した耳馴染みのよい日本語をお楽しみいただけます。子どもから大人まで読みやすいよう、「怪談」から6篇と、「怪談」と同時期に執筆された「日本お伽話集」から4篇の全10篇が選ばれています。

怪談 こわくて不思議な10の話 誌面写真

 

プレゼントにも適した美しい造本

グラフィックデザイナーの渡邉良重さんによる装画は「見えるもの」「見えないもの」の世界が感じられ、他の児童文学作品にはない美しい造本が本書の魅力の一つとなっています。プレゼントにもおすすめの美しい装丁を、ぜひ書店で手に取ってお楽しみください。

書影_怪談 こわくて不思議な10の話

編集者のコメント
はじめての『怪談』におすすめの一冊です! 小泉八雲の文学的な魅力をそのままに、「怪談」の怖くて不思議で美しい世界を読みやすい一冊にしました。「訳者あとがき」では、八雲の生涯や、なぜ日本に興味を持ち、世界に伝わる文学作品にしたのかがよくわかりますよ。「見えない世界」を表現した本のデザインもお楽しみください。

 

著者プロフィール
選・訳/小宮由

こみや・ゆう。1974年、東京都生まれ。大学卒業後、児童図書出版社勤務。その後、子どもの本の翻訳・編集に携わる。東京・阿佐ヶ谷で家庭文庫「このあの文庫」を主宰。訳書に『イワンの馬鹿』、『キプリング童話集』、『台所のメアリー・ポピンズ』(以上アノニマ・スタジオ)、『黒い蜻蛉 小説 小泉八雲』(佼成出版社)、『さかさ町』(岩波書店)などがある。祖父は、トルストイ文学の翻訳家であり、良心的兵役拒否者である、故・北御門二郎。

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