伊坂幸太郎の“現代版おとぎ話”『マイクロスパイ・アンサンブル』、今村翔吾の“明治時代のデスゲーム”『イクサガミ神』が初登場｜週間文庫ランキング（2025年8月12日調べ）

2025.08.13 / ランキング / 記事ほんのひきだし編集部

今回のランキング第1位は5週連続で吉田修一さんの『国宝』上巻で、下巻も前回と同じく第2位でした。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が芸の道に青春を捧げていく物語で、実写映画は公開から2か月たった8月13日（水）現在でもロングラン上映されています。

国宝上: 著者：吉田修一; 発売日：2021年09月; 発行所：朝日新聞出版; 価格：880円（税込）; ISBNコード：9784022650085

国宝下: 著者：吉田修一; 発売日：2021年09月; 発行所：朝日新聞出版; 価格：880円（税込）; ISBNコード：9784022650092

第6位には、伊坂幸太郎さんの『マイクロスパイ・アンサンブル』が初登場しました。本作は、福島県・猪苗代湖にて2015年から開催されている音楽フェス「オハラ☆ブレイク」のために、伊坂幸太郎さんが毎年書き続けた7年分の連作短編を書籍化したものです。

マイクロスパイ・アンサンブル: 著者：伊坂幸太郎; 発売日：2025年08月; 発行所：幻冬舎; 価格：792円（税込）; ISBNコード：9784344434899

付き合っていた彼女に振られた社会人一年生、どこにも居場所がないいじめられっ子、いつも謝ってばかりの頼りない上司……。でも、いま見えていることだけが世界の全てじゃない。知らないうちに誰かを助けていたり、誰かに助けられたり。残業中のオフィスで、事故現場で、フェス会場で、奇跡は起きる。優しさと驚きに満ちた現代版おとぎ話。

（幻冬舎公式サイト『マイクロスパイ・アンサンブル』より）

第7位には、今村翔吾さんの『イクサガミ神』が初登場しました。本作は、「明治時代のデスゲーム」を描いた『イクサガミ天』『イクサガミ地』から続く三部作の第3巻で、腕に覚えのある292人が、大金を得るために命がけの戦いを繰り広げる物語です。

イクサガミ　神: 著者：今村翔吾; 発売日：2025年08月; 発行所：講談社; 価格：1,001円（税込）; ISBNコード：9784065404577

最終決戦、開幕。
東京は瞬く間に地獄絵図に染まった。
血と慟哭にまみれる都心の一角で双葉は京八流の仇敵、幻刀斎に出くわしてしまった。
一方の愁二郎は当代最強の剣士と相まみえることに──。
戦う者の矜持を懸けた「蠱毒」がとうとう終わる。
八人の化物と、少女一人。生き残るのは誰だ。

（講談社公式サイト『イクサガミ神』より）