6月23日(月)、第12回となる2025年度「料理レシピ本大賞 in Japan」の一次選考通過タイトルが発表されました(関連記事)。
総エントリー数141作品の中から一次選考を通過したのは、料理部門・大賞の30作品、お菓子部門・大賞の6作品、こどもの本賞5作品、コミック賞5作品の合計46作品です。7月1日(火)~7月21日(月・祝)の最終選考投票を経て、9月9日(火)に各部門の受賞作品が発表される予定です。
ほんのひきだしでは、一次選考を通過したタイトルの中から話題のレシピ本を、短期連載形式でご紹介します。ぜひ、書店店頭に足を運んで手に取り、気になる料理にトライしてみてください。
「料理レシピ本大賞」は、出版社各社がエントリーした料理レシピ本から、書店員と料理専門家が「わかりやすく作りやすい」「日本の食文化や食育に貢献できる」「おいしい、お客様に薦めたいと感じる」などの基準で投票し、得票数で受賞作を決定するものです。
【Vol.13】料理部門・大賞ノミネート作『アイラップで簡単レシピ』
今回、ご紹介するのは、料理部門・大賞にノミネートされている『アイラップで簡単レシピ』(Gakken)です。
著者:橋本加名子
発売日:2024年5月
発行所:Gakken
定価:1,760円(税込)
ISBN:9784058022429
湯せんで手間なし!
アイラップは耐熱性に優れているので湯せん調理にも使えます。材料を全部入れて湯せんするだけだから簡単で、失敗することもありません。鍋に材料を直接入れないので、鍋が汚れず、一緒に複数のおかずも作れて時短にもなります。
冷凍・冷蔵保存でも大活躍
野菜や料理が余ったときはアイラップに入れて口を結び、冷蔵室に入れて保存すればOK。保存容器のように後から洗ったりしなくていいのでラクチンです。もちろん、アイラップは冷凍室にも入れられるので、冷凍保存にも利用できます。場所をとらないのも嬉しいポイントです。
手を汚さずに下ごしらえできる!
手がベタベタになるハンバーグや肉だんごの肉だね作りは、アイラップに材料を入れてもみ混ぜれば完了! 手も汚れず、洗いものも減らせます。マリネや浅漬け作りも、アイラップに材料を入れて袋の上からもみもみするだけなのでラクチンです。
『アイラップで簡単レシピ』おすすめの料理3品を紹介!
ここからは、本書のおすすめの料理3品を紹介します。まず1つ目は「ごはんがすすむ!豚のしょうが焼き献立」です。
【豚のしょうが焼き】
材料 2人分
豚しょうが焼き用肉……6枚
玉ねぎ……1/4個
A
しょうゆ……大さじ1と1/2
酒……大さじ1
砂糖……小さじ1
しょうがのしぼり汁……少々
サラダ油……小さじ2
作り方
1.玉ねぎは繊維を断つように5mm幅に切り、豚肉とともにアイラップに入れ、Aを加えてもむ。
2.フライパンにサラダ油を温め、1.を入れて中火で焼く。
【うまだれキャベツ】
材料 2人分
キャベツ……4枚
A
ごま油……大さじ1
顆粒鶏ガラスープの素……小さじ2
粗びき黒こしょう……少々
作り方
1.キャベツは太めのせん切りにする。
2.アイラップに1.を入れ、袋の先をねじって耐熱皿にのせ、電子レンジで2分加熱する。
3.取り出してAを混ぜる。
2つ目は「具だくさん スパニッシュオムレツ」です。
【具だくさん スパニッシュオムレツ】
材料 直径21cmの耐熱ボウル1個分
卵……6個
じゃがいも……1/2個
赤パプリカ……1/2個
ブロッコリー……小5房
A
ピザ用チーズ……60g
塩、こしょう……各少々
作り方
1.じゃがいもは皮をむいて薄切りにする。パプリカは2cm角に切る。
2.アイラップに卵を割り入れる。袋の上から卵を押しつぶし、よくもみほぐす。
3.耐熱ボウルに2をのせ、1、ブロッコリー、Aを加えてへらで軽く混ぜる。袋の空気を抜いて先をねじり、上のほうで結ぶ。
4.耐熱皿を敷いて湯を沸かした鍋に袋を入れ、湯せんで10分ゆでる。いったん取り出し、耐熱ボウルに入れて袋の上から形を整える。再び鍋に袋を入れて湯せんで5分ゆでる(卵がかたまらないようなら、様子を見ながら、さらに加熱する)。
3つ目は「鶏のうまみじ~んわり カオマンガイ」です。
【鶏のうまみじ~んわり カオマンガイ】
材料 2人分
無洗米……1合
A
水……200ml
酒……大さじ1
鶏もも肉……1枚
B
しょうが(薄切り)……3枚
パクチーの根……あれば1本分ソース
しょうが(すりおろし)……1かけ分
にんにく(すりおろし)……1かけ分
みそ、しょうゆ、きび砂糖……各大さじ1/2
酢……小さじ2
レモン汁……小さじ1
青唐辛子(みじん切り)……あれば1本分 ※青唐辛子がなければ一味唐辛子適量で代用
水……大さじ1
パクチー、きゅうり……各適量
作り方
1.アイラップに無洗米とAを入れて20分以上おく。
2.鶏肉はフォークなどで数か所穴を開けて1.の米の上にのせ、Bも加える。
3.袋の空気を抜いて先をねじり、上のほうで結ぶ。耐熱皿を敷いて湯を沸かした鍋に入れ、ときどき返しながら湯せんで40分ゆでる。
4.鶏肉を取り出して食べやすく切る。ごはんは混ぜて器に盛り、鶏肉をのせてパクチー、斜め薄切りにしたきゅうりを添え、ソースの材料をよく混ぜて添える。
著者から読者、書店員に向けメッセージ
毎日の料理に使える、簡単で時短が叶うおいしいアイラップレシピを考案された著者の橋本加名子さんに、読者や書店員の皆様にメッセージを寄せていただきました。
私とアイラップの出会いは10年以上前、アイラップファンの友人からのプレゼント。初めて使ってみたのは熱湯ボイルでサラダチキン。恐る恐る作ってみましたが、ふっくら、やわらかく仕上がったときにはとても驚いたのを覚えています。以来、我が家のキッチンの一部となったアイラップ。調理の下処理、野菜の保存にも大活躍。価格が手頃なのもありがたいし、防災袋にも必ず入れている。いざというときの強い味方でもあります。
【橋本加名子さんプロフィール】
料理研究家、栄養士、フードコーディネーター、国際薬膳調理師。あらゆるジャンルの料理レシピ開発、料理教室講師、企業の商品開発・プロデュース・コンサルティングなどに従事し、メディアでも活躍。企業に務めながら子育てをした経験から、「簡単だけど手抜きではない。体にやさしい」家庭料理を得意とする。著書も多数。