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柚月裕子の将棋界を舞台にしたミステリー『盤上の向日葵』が実写映画化!坂口健太郎、渡辺謙に続き土屋太鳳も出演決定!10月31日公開

盤上の向日葵

柚月裕子さんの長編ミステリー小説『盤上の向日葵』が実写映画化され、10月31日(金)より全国公開されます。

本作は、山中で発見された身元不明の白骨死体と、そこから見つかった高価な将棋の駒を巡る物語です。容疑者として浮上するのは、将棋界に突如現れた天才棋士・上条桂介。そして、桂介を巡る捜査線上には、賭け将棋で圧倒的な実力を持ちながら裏社会に生きた男・東明重慶の存在が浮かび上がります。東明と上条の間にいったい何があったのか。そして明らかになる上条の壮絶な過去とは? 生きる意味を問いかける、心震えるヒューマンミステリーの幕が上がります。

主人公の天才棋士・上条桂介を演じるのは坂口健太郎さん。そして、上条に大きな影響を与える東明重慶役は、渡辺謙さんが演じます。日本を代表する俳優2人が、魂を削りあう壮絶な演技で観る者を衝撃の結末へと誘います。

そしてこの度、物語のカギを握る映画オリジナルキャラクターに、土屋太鳳さんの出演が発表されました!

土屋太鳳さんが演じるのは、上条がプロ棋士デビュー前に働いていた山梨県の農園のひとり娘で、かつて婚約までした間柄の奈津子です。上条に忍び寄る不穏な運命の足音にただ一人気づいていた奈津子は、物語のカギを握る重要な役どころとなります。

映画公開前に、ぜひ書店で原作を手に取って、映画と合わせてお楽しみください。

 

原作『盤上の向日葵』(上・下)

盤上の向日葵 上
著者:柚月裕子
発売日:2020年09月
発行所:中央公論新社
価格:880円(税込)
ISBNコード:9784122069404

盤上の向日葵 下
著者:柚月裕子
発売日:2020年09月
発行所:中央公論新社
価格:858円(税込)
ISBNコード:9784122069411

平成六年、夏。埼玉県の山中で白骨死体が発見された。遺留品は、名匠の将棋駒。叩き上げの刑事・石破と、かつてプロ棋士を志した新米刑事の佐野は、駒の足取りを追って日本各地に飛ぶ。折しも将棋界では、実業界から転身した異端の天才棋士・上条桂介が、世紀の一戦に挑もうとしていた。

(中央公論新社『盤上の向日葵』特設ページより)

 

坂口健太郎さん、渡辺謙さん、土屋太鳳さんのコメント

■坂口健太郎さん(上条桂介役)

〈作品について〉
桂介役のお話をいただき、年齢を重ねて、自分の見え方が多少なりとも変わってきたんだなということをあらためて確信した作品です。
観てくださる方の苦しみや悩みだったり、想い、抱えているものに答えを出す作品というより、自分にしかできない選択を提示するような作品だと思っています。最初に台本を読んだときに感じたすごく密度の濃いものが、現場ではより色濃くなって、血と汗と涙といった熱量をとても感じました。目に見えなくても、何か目に見えそうなぐらいの熱気が充満してる、そんな瞬間に立ち会わせていただきました。

 
〈初共演の渡辺謙さんについて〉
現場でもコミュニケーションをたくさんとられ、常に自然体で、とても波長が合う、すごく気持ちの良い方でした。監督が作品の全体を見てくださる一方で、役としての全体の軸のようなものを謙さんが示してくださっていて、様々なものをまとめていくエネルギーをすごく感じました。相手の役を考えた上で自分の芝居をする。現場でいろんな会話をして試しながら、桂介と東明という二つの役を、二つの関係性を一緒に作り上げていった感覚がありました。

 

■渡辺謙さん(東明重慶役)

〈作品について〉
ハードボイルドで、流血必至の作家、柚月裕子さんの今作「盤上の向日葵」。
将棋界を描きながら、深い業を背負った男の生き様に心奪われました。
将棋でしか生きられない切ない男達、その生き切る姿をご覧下さい。

 
〈初共演の坂口健太郎さんについて〉
坂口君は、真っ直ぐです。
彼の演じる桂介も様々な困難な生い立ちの中、懸命に真っ直ぐに生きていきます。
でも東明にあってしまい、将棋の奥深さと勝利への執念に目覚めます。
それは坂口君自身が悩み苦しむのに似ています。
おそらく、今作で彼の違う一面が見られる事でしょう。

 

■土屋太鳳さん(奈津子役)

〈本作への思い〉
「これを失えば生きる意味も失ってしまう」ほど魅了される世界に出会ってしまったら、それは幸せなのでしょうか。撮影からずっと、この問いが心に巡ります。掴みたいがゆえに壊れるもの、それを痛感する時間でした。

 
〈坂口健太郎さんについて〉
演じていらっしゃる時は、魂が役と一緒に遠くへと漂っていくような、なんともいえない儚さを纏っていらっしゃるのですが、撮影が終わればスタッフさん方とコミュニケーションをたくさんとっていらして、本当に楽しいかたでした。すごく暑い夏だったのですが、その笑顔が向日葵のようにチームを牽引なさっていたと思います。

 
〈渡辺謙さんについて〉
渡辺謙さんの作品を、どれほど繰り返し拝見したことか!!! プライベートな気持ちだけれど、その思いを伝えずにはいられませんでした。そんな話題にも笑顔で応えて下さり、私のライフステージが変化した後の状況も気遣って下さって、本当に懐の深い、素晴らしいかたでした。演技をご一緒した時間は、当然、一生の宝物です!

 

原作者・柚月裕子さんのコメント

〈映画化について 坂口健太郎さん、渡辺謙さんについて〉
とっても嬉しかったです。これまでにも映像化していただいた作品はありますが、小説や漫画、映画それぞれ面白さが違うものだと思っているので、映像も演技もとにかく楽しみで、すべてを監督にお任せしました。
坂口さんの桂介は苦しんで、追い詰められて、辛い、決断を迫られるような厳しい役どころで、ずっと感情を揺さぶられましたし、渡辺謙さんはもういるだけですごみがある。何もしゃべらなくて表情を少し変えただけでも東明を表していて、やっぱり役者さんってすごいなと思いました。

〈映画版で脚色された奈津子という役、土屋太鳳さんについて〉
きっと映画を観ている方との心が一番近いキャラクターではないかなと思います。桂介を助けたい、桂介に幸せになってもらいたいと思うけど、どうにもできない。奈津子も桂介もお互いを大事に思っているけど一歩踏み出せない。
言葉は少なくても(坂口演じる)桂介とのやりとりがものすごく切なく、静けさの中に佇んでいるだけで、物悲しさを強く訴えかけてくるものがありました。土屋太鳳さんでなければ醸し出せない雰囲気で、土屋さんだから作り上げられたオリジナルの奈津子だったと思います。

〈感想と観客へのメッセージ〉
涙がこらえられなくて、一言では言えない。面白い、引きつけられる。そして考えさせられる。色々な感情が胸に込み上げてきて、素晴らしいものを拝見した。すごく大切なものが込められている映画だと思いました。
映画を観た後に、必ず大切な何かを持ち帰ることができる映画だと思います。
壮大なひまわり畑と美しい景色と、そこでもがいてあがいて、前に進もうとするキャラクターの魅力。それを大きなスクリーンで、ぜひご覧になっていただきたいと思います。

 

映画「盤上の向日葵」概要

・公開:10月31日(金)全国公開
・出演:坂口健太郎、渡辺謙、土屋太鳳
・監督、脚本:熊澤尚人
・原作:柚月裕子『盤上の向日葵』(中央公論新社)
・音楽:富貴晴美
・主題歌:サザンオールスターズ「暮れゆく街のふたり」(タイシタレーベル/ビクターエンタテインメント)
・配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント/松竹
・製作:「盤上の向日葵」製作委員会
・公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/banjyo-movie/
・公式X:@banjyo_movie
・Instagram:@banjyo_movie

山中で発見された白骨死体。手がかりは、この世に7組しか現存しない将棋の駒。容疑者は、突如将棋界に現れプロ棋士たちを圧倒し、一躍時の人となった天才〈上条桂介〉。
捜査の過程で、賭け将棋で裏社会に生きた男〈東明重慶〉の存在が浮かび上がり、やがて、謎に包まれた桂介の生い立ちが明らかになる。それは、想像を絶する過酷なものだった…。
衝撃の結末、魂が震える慟哭のヒューマンミステリー。

 

©2025映画「盤上の向日葵」製作委員会

 

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