『BUTTER』の世界でのヒットや読者との交流で感じたことを語る90分
実在の事件をモチーフにした、柚木麻子さんの社会派長編小説『BUTTER』。国内でも累計発行部数30万部突破のロングセラーである本作は、イギリスでの40万部超、アメリカでの10万部超のヒットをはじめ、いまや世界的に注目を集める作品となっています。
柚木さんは同作の反響を受け、世界各国でオーサーズツアー(著者によるPRイベント)を行っていますが、世界中の読者と触れ合う中で感じたことを語るオンライン講座が、6月13日(金)に開催されます。
『BUTTER』は、ルッキズムや働き方、生きづらさなど、特に女性に向けられる眼差しや現代社会の問題に鋭くメスを入れる作品です。海外での評価も高く、特にイギリスでは「2024 Books Are My Bag Readers Award」の「Breakthrough award category」、「Waterstones Book of the Year 2024」に続き、5月13日(火)には「The British Book Awards 2025」Debut Fiction部門を受賞して、3冠を達成しました。
今回のオンライン講座では、この快挙について柚木さん自身が感じていることや、イギリス、インド、香港などをめぐるオーサーズツアーの中で印象的だったエピソード、世界中の読者との交流の中で気づいたことなどが、90分にわたりたっぷり語られます。見逃し配信も実施されますので、世界で話題の著者と作品に、この機会に触れてみてはいかがでしょうか。
オンライン講座|『BUTTER』とともに世界をめぐり、柚木麻子が感じたこと。
講師:柚木麻子(小説家)
開催形式:オンライン
開催日時:6月13日(金)18:30~20:00
受講料:3,630円(税込/会員・一般ともに)
主催教室:NHKカルチャーセンター梅田教室
『BUTTER』
著者:柚木麻子
発売日:2020年1月
発行所:新潮社
定価:1,045円(税込)
ISBN:9784101202433
男たちの財産を奪い、殺害した容疑で逮捕された梶井真奈子(カジマナ)。若くも美しくもない彼女がなぜ――。週刊誌記者の町田里佳は親友の伶子の助言をもとに梶井の面会を取り付ける。フェミニストとマーガリンを嫌悪する梶井は、里佳にあることを命じる。その日以来、欲望に忠実な梶井の言動に触れるたび、里佳の内面も外見も変貌し、伶子や恋人の誠らの運命をも変えてゆく。各紙誌絶賛の社会派長編。
(新潮社公式サイト『BUTTER』より)
【プロフィール】
柚木麻子
ゆずき・あさこ。1981年東京生まれ。2008年「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞し、2010年に同作を含む『終点のあの子』でデビュー。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞を受賞。ほかの作品に『私にふさわしいホテル』『ランチのアッコちゃん』『伊藤くん A to E』『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』『らんたん』『ついでにジェントルメン』『オール・ノット』『あいにくあんたのためじゃない』などがある。
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