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人気作家・中山七里さんの最新文庫『祝祭のハングマン』が5月8日に発売!

祝祭のハングマン

「悪」に鉄槌をくだす“ハングマン”は何者なのか――。新ミステリーシリーズ第1作!

新作を絶え間なく発表し、多くの人気シリーズを抱える“驚異の仕事人”作家・中山七里さん。そのうちの一作、「ハングマン」シリーズの第1作『祝祭のハングマン』が、5月8日(木)に文春文庫より発売されます。

「“現代版必殺仕事人”を書いてほしい」というオファーに応えて書かれたという本作。その執筆の背景について中山さんは次のように語っています。

「現代社会は、たとえば『上級国民』という造語が流行ったことがありましたが、罪を犯したのに見逃されている人がいたかと思えば、逆にほんのちょっとしたことをしただけなのに過大な罰を背負わされる人がいたりする、と感じることがあります。司法の世界は公正であるはずなのに、そこに格差が生まれている、あるいは生まれつつあるのでは、というのが僕の印象です。そういう状況であるならば、“現代の仕事人”はファンタジーではなく、わりとリアルな話として描けるのではないか、と思いました」(『オール讀物』著者インタビューより)

印象的な装画を手掛けたのは、イラストレーターの有村佳奈さんです。『祝祭のハングマン』のカバー絵は、担当編集者とデザイナーから、「ハロウィンの日に、街で多くの人が行き交っている中、ピエロが佇む姿を描いてほしい」と依頼されたもの。「憎しみや悲しみが同時に表現できるよう」ピエロのマスクを描き、ピエロの右手が見えないのは、「何か武器が隠されているかも」という不気味な印象を意識してのことだそうです。

シリーズはまだまだ続くと中山さんも語っています。続編を待ちながら、まずは第1作の『祝祭のハングマン』を手に取ってみてはいかがでしょうか?

 

作品情報

祝祭のハングマン
『祝祭のハングマン』
著者:中山七里
発行所:文藝春秋
発売日:2025年5月8日
定価:803円(税込)
ISBN:9784167923600

建設会社のサラリーマンがトラックにひかれる事件が起きた。
どうやら殺人らしい。
警視庁捜査一課の春原瑠衣は事件を追ううちに、被害者と同じ会社に勤める自身の父親にも疑惑の目を向け始め…。

司法で裁けないのであれば、陰の存在“ハングマン”が悪に鉄槌を下す!
私立探偵ら謎の人物が跋扈する衝撃のミステリー。

(文藝春秋BOOKS『祝祭のハングマン』より)

 

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