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村上春樹『街とその不確かな壁』や、本屋大賞ノミネート作『君のクイズ』がランクイン|週間文庫ランキング(2025年4月29日調べ)

週間文庫ランキング2025年4月30日

今回の文庫ランキング第1位は、村上春樹さんの『街とその不確かな壁』上巻で、下巻も第3位にランクインしました。本作は、コロナ禍の中、約3年かけて書き下ろされた長編小説で、村上さんは「ほとんど外出することもなく、長期旅行をすることもなく、そのかなり異様な、緊張を強いられる環境下で、日々この小説をこつこつと書き続けていた。まるで〈夢読み〉が図書館で〈古い夢〉を読むみたいに。そのような状況は何かを意味するかもしれないし、何も意味しないかもしれない。しかしたぶんなにかは意味しているはずだ。そのことを肌身で実感している」とコメントしています。

街とその不確かな壁 上
著者:村上春樹
発売日:2025年05月
発行所:新潮社
価格:990円(税込)
ISBNコード:9784101001784

街とその不確かな壁 下
著者:村上春樹
発売日:2025年05月
発行所:新潮社
価格:935円(税込)
ISBNコード:9784101001791

十七歳と十六歳の夏の夕暮れ、きみは川べりに腰を下ろし、“街”について語り出す──それが物語の始まりだった。高い壁と望楼に囲まれた遥か遠くの謎めいた街。そこに“本当のきみ”がいるという。〈古い夢〉が並ぶ図書館、石造りの三つの橋、針のない時計台、金雀児(えにしだ)の葉、角笛と金色の獣たち。だが、その街では人々は影を持たない……村上春樹が封印してきた「物語」の扉が、いま開かれる。

(新潮社公式サイト『街とその不確かな壁』より)

 

第9位には、小川哲さんの『君のクイズ』が初登場しました。本作は、生放送のTV番組「Q-1グランプリ」で問題を聞かずに全問正解優勝をした対戦相手を訝しげに思い、真相を解明しようと決勝戦の問題を一問ずつ振り返ることになり――という内容です。「2023年本屋大賞」にノミネートされ、「第76回日本推理作家協会賞」の長編および連作短編集部門を受賞しました。

君のクイズ
著者:小川哲
発売日:2025年04月
発行所:朝日新聞出版
価格:792円(税込)
ISBNコード:9784022651938

クイズ番組の決勝で、僕の対戦相手は1文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たす。彼はなぜ正答できたのか?  推理作家協会賞受賞&本屋大賞6位、圧巻のエンターテインメント。文庫化に際し短編小説「僕のクイズ」を収録!

(朝日新聞出版公式サイト『君のクイズ』より)




週間文庫ランキング TOP10

※ランキングについて※
・調査期間:2025年4月21日~4月27日 日販調べ
・★印は、調査期間内に発売された新刊です

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