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「そもそも、なんで働くの?」ひろゆきが考えるこれからの働き方『僕が若い人たちに伝えたい 2035年最強の働き方』【総合3.7】

僕が若い人たちに伝えたい 2035年最強の働き方

僕が若い人たちに伝えたい 2035年最強の働き方
著者:ひろゆき
発売日:2024年12月
発行所:Gakken
価格:1,650円(税込)
ISBNコード:9784054070042

 

『僕が若い人たちに伝えたい 2035年最強の働き方』の要点

1.働き方は多様化している。幸せに生きるには、固定観念を捨てて選択肢を増やすことが大切だ。

2.自分が満足だと思える暮らしには、何が必要で不要なのか。そのラインを知ると、がんばりすぎたり自分を追い込んだりすることがなくなる。

3.人生には「開拓力」が必要だ。いまの環境が悪くても自ら行動を起こすことで、人生を切り拓くことができる。

4.「この資格を持っておけば安泰」という時代は終わった。

5.英語力アップの秘訣は、「とにかく海外に行くこと」である。

 

『僕が若い人たちに伝えたい 2035年最強の働き方』レビュー

いつもひょうひょうとして、「気楽に生きる大人」の代表格のようなひろゆきさん。動画配信や掲示板サイトの管理をしながら、フランスと日本を行き来する生活スタイルは、うらやましくもある。本書はそんなひろゆきさんが考える「これからの働き方」を綴った一冊だ。

そもそも私たちは、幼い頃から「学校に行って、卒業したら会社で働く」という生き方を刷り込まれている。いい会社で働くためにいい学校に行って、がんばって勉強する。もちろん、若くして起業を志す人もいるだろうが、多くの日本人は「会社で働く」ことを基準に考えているはずだ。

だが知ってのとおり、いまは働き方が多様化している。日本の経済状況は芳しくないし、AIの普及によって職業地図も変わりそうだ。将来への不安を抱きつつも、とりあえず現状維持を選んでいる人は多いだろう。

本書では「そもそも、なんで働くの?」「ご飯が食べられるなら、働かなくてもいいんじゃない?」と読者に揺さぶりをかける。ストレートな問いかけにドキリとしてしまうが、たくさん稼ぐことやいい暮らしをすることは、果たして自分が望むことなのだろうか? そうでないと幸せになれないのか? もっと自由に生きることもできるのでは? それにはどうすればいいのだろう? と蓋をしていた箱が開き、芋づる式に問いが生まれる。

著者の言うことには「そういう考えもあるな」と思わせる力があり、新たな選択肢を与えてくれる。自分らしい働き方を模索する人、人生の枠を広げたい人はぜひ一読いただきたい。

 

『僕が若い人たちに伝えたい 2035年最強の働き方』が気になる方におすすめ

センスのよい考えには、「型」がある
著者:佐藤真木 阿佐見綾香
発売日:2024年11月
発行所:サンマーク出版
価格:1,870円(税込)
ISBNコード:9784763141835

 

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