今回の文庫ランキングは、TOP10のうち7作が初登場で、第1位は佐伯泰英さんの「空也十番勝負」シリーズの完結巻となる第10作『奔れ、空也』でした。
本作の主人公は、「居眠り磐音」シリーズの主人公・坂崎磐音の嫡男である坂崎空也で、彼が武者修行のために各地を訪れ、武芸の腕を磨いていく様が描かれています。
京の袋物問屋の隠居・又兵衛と知り合った空也は、大和国室生寺にむかう一行と同道することになる。途中、柳生新陰流正木坂道場で稽古に加わる機会を得るが、次第にその有り様に違和感を抱く。一方、空也との真剣勝負を望む佐伯彦次郎が密かにその動向を探っていた。江戸のおこんや磐音、そして、姥捨の郷の霧子や眉月……、空也の帰還を待ちわびる人々の想いは通じるのか、そして、最後の勝負の行方は!?
(文藝春秋公式サイト『空也十番勝負(10)奔れ、空也』より)
奔れ、空也
著者:佐伯泰英
発売日:2023年5月
発行所:文藝春秋
価格:847円(税込)
ISBN:9784167920357
そのほかの新刊では、第3位に上田秀人さんの時代小説シリーズ「惣目付臨検仕る」第5作『霹靂』、第4位に『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー』第6巻、第5位に阿部智里さんの『烏百花 白百合の章』、第6位に藤井邦夫さんの時代小説シリーズ「新・秋山久蔵御用控」第16作『帰り道』、第7位に濱嘉之さんの「警視庁公安部・片野坂彰」シリーズ第5作『天空の魔手』、第10位に『創約 とある魔術の禁書目録』第8巻がそれぞれ初登場しました。
『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー』は、『魔法科高校の劣等生』のその後を描いた作品で、波乱の高校生活に幕を下ろした主人公の司波達也が、新たな野望の実現に奔走する物語です。
IPUのチューダクール湖で新たな遺物を見つけた達也たち。遺物を伝説の古代文明シャンバラへの『鍵』であると考える達也は、この白い石板と新たに見つけた青、黄色の石板の3つの『鍵』をヒントに、次なる目的地をIPU連邦魔法大学ウズベキスタン校舎に設定する。シャンバラの遺物、もしくはその手がかりを求めて魔法大学へ向かう達也たちだが、その背後に不穏な影が。遺物を狙う視線、そして達也たちへ幻覚魔法が襲いかかる。敵の正体は不明だが、激しい攻撃は確実にシャンバラへと近づいている証拠。そしてついに達也たちはシャンバラの遺物へとたどり着く――!
(電撃文庫公式サイト『続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(6)』より)
続・魔法科高校の劣等生 メイジアン・カンパニー(6)
著者:佐島勤
発売日:2023年5月
発行所:KADOKAWA
価格:726円(税込)
ISBN:9784049150094
文庫売上ランキング TOP10
※日販調べ
※TOP10のみ前回との順位比較を記載
※★印は集計期間中(2023年5月8日~5月14日)に発売された新刊です
第11位~第20位
第21位~第30位
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・「二転三転四転五転の展開にねじ伏せられる」ミステリー『レモンと殺人鬼』がランクアップ|週間文庫ランキング(2023年5月9日調べ)