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「二転三転四転五転の展開にねじ伏せられる」ミステリー『レモンと殺人鬼』がランクアップ|週間文庫ランキング(2023年5月9日調べ)

今回の文庫ランキング第1位は東野圭吾さんの『クスノキの番人』で、初登場から5週連続で首位をキープしています。本作は、単行本発売時に、東野圭吾さんにとって初めて世界でも同時期に発売された書き下ろしのファンタジー作品で、ある一族が守り続けてきた“願いが叶う木”といわれる一本のクスノキを巡る物語です。

不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。
同情を買おうと取調官に訴えるが、その甲斐もなく送検、起訴を待つ身となってしまった。そこへ突然弁護士が現れる。依頼人の命令を聞くなら釈放してくれるというのだ。依頼人に心当たりはないが、このままでは間違いなく刑務所だ。そこで賭けに出た玲斗は従うことに。
依頼人の待つ場所へ向かうと、年配の女性が待っていた。千舟と名乗るその女性は驚くことに伯母でもあるというのだ。あまり褒められた生き方をせず、将来の展望もないと言う玲斗に彼女が命令をする。「あなたにしてもらいたいこと――それはクスノキの番人です」と。

(実業之日本社『クスノキの番人』特設サイトより)

クスノキの番人
著者:東野圭吾
発売日:2023年4月
発行所:実業之日本社
価格:990円(税込)
ISBN:9784408558035

 

注目作品は、第6位の『レモンと殺人鬼』。本作は、第21回『このミステリーがすごい!』大賞の文庫グランプリを獲得した作品で、帯コメントに「二転三転四転五転の展開にねじ伏せられました」とあるように、張り巡らされた伏線がつながり、どんでん返しが続くミステリーです。

4月6日(木)に発売された当初の初登場の順位は第20位でしたが、各書店で大々的に展開されるなどして売上を伸ばし、重版が続いています。

十年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺されて以来、母親も失踪、それぞれ別の親戚に引き取られ、不遇をかこつ日々を送っていた小林姉妹。
しかし、妹の妃奈が遺体で発見されたことから、運命の輪は再び回りだす。

被害者であるはずの妃奈に、生前保険金殺人を行なっていたのではないかという疑惑がかけられるなか、妹の潔白を信じる姉の美桜は、その疑いを晴らすべく行動を開始する。

(宝島社公式サイト『レモンと殺人鬼』より)

 

レモンと殺人鬼
著者:くわがきあゆ
発売日:2023年4月
発行所:宝島社
価格:780円(税込)
ISBN:9784299041678



 

文庫売上ランキング TOP10

※日販調べ
※TOP10のみ前回との順位比較を記載
※★印は集計期間中(2023年5月1日~5月7日)に発売された新刊です

 

第11位~第20位

 

第21位~第30位

 

前回のランキングを見る

東野圭吾『クスノキの番人』が4週連続第1位に!26年前に発売の『むかし僕が死んだ家』もランクイン|週間文庫ランキング(2023年5月2日調べ)