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第172回芥川賞は安堂ホセ『DTOPIA』、鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』のダブル受賞!直木賞は伊与原新『藍を継ぐ海』

172回芥川直木賞受賞者

日本文学振興会は1月15日(水)、第172回芥川龍之介賞、直木三十五賞の選考会を東京・築地「新喜楽」で開き、芥川賞に安堂ホセさんの『DTOPIA』と鈴木結生さんの『ゲーテはすべてを言った』、直木賞には伊与原新さんの『藍を継ぐ海』をそれぞれ選出しました。芥川賞の安堂さんは3回目、鈴木さんは初候補で受賞。直木賞の伊与原さんは2回目の候補で受賞となりました。

芥川賞受賞作は、2月10日(月)発売の『文藝春秋』3月号に全文と選評を掲載。直木賞受賞作は、2月21日(金)発売の『オール讀物』3・4月合併号に作品の一部と選評が掲載されます。贈呈式は、2月下旬に都内で行われます。

 

芥川賞

安堂ホセ『DTOPIA』

安堂ホセ

©岩澤高雄

あんどう・ほせ 1994年東京都生まれ。2022年「ジャクソンひとり」で第59回文藝賞を受賞しデビュー。

【重版時予約受付】DTOPIA
著者:安堂ホセ
発売日:2024年11月
発行所:河出書房新社
価格:1,760円(税込)
ISBNコード:9784309039282

恋愛リアリティショー「DTOPIA」新シリーズの舞台はボラ・ボラ島。ミスユニバースを巡ってMr.LA、Mr.ロンドン等十人の男たちが争う──時代を象徴する圧倒的傑作、誕生!

(河出書房新社公式サイト『DTOPIA』より)

〈主な作品〉
『迷彩色の男』(河出書房新社)=第45回野間文芸新人賞候補、第170回芥川賞候補
『ジャクソンひとり』(河出書房新社)=第168回芥川賞候補

 

鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』

鈴木

すずき・ゆうい。2001年5月23日生まれ。福島県郡山市出身。2024年、西南学院大学卒。2024年「人にはどれほどの本がいるか」で第10回林芙美子文学賞佳作を受賞。

【重版時予約受付】ゲーテはすべてを言った
著者:鈴木結生
発売日:2025年01月
発行所:朝日新聞出版
価格:1,760円(税込)
ISBNコード:9784022520395

高明なゲーテ学者、博把統一は、一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出会う。
ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて、膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るが……。
ひとつの言葉を巡る統一の旅は、創作とは何か、学問とは何か、という深遠な問いを投げかけながら、読者を思いがけない明るみへ誘う。
若き才能が描き出す、アカデミック冒険譚!

(朝日新聞出版公式サイト『ゲーテはすべてを言った』より)

〈主な作品〉
「人にはどれほどの本がいるか」=2024年小説トリッパー春季号
「ゲーテはすべてを言った」=2024年小説トリッパー秋季号

 

第172回芥川龍之介賞候補作品

・安堂ホセ「DTOPIA」(文藝秋季号)
・鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」(小説トリッパー秋季号)
・竹中優子「ダンス」(新潮11月号)
・永方佑樹「字滑り」(文學界10月号)
・乗代雄介「二十四五」(群像12月号)

 

直木賞

伊与原新『藍を継ぐ海』

伊予原さん写真

Ⓒ新潮社

いよはら・しん。1972年10月26日大阪府吹田市生まれ。神戸大学理学部卒。東京大学大学院理学系研究科で地球惑星科学を専攻し、博士課程修了。博士(理学)。富山大学理学部助教を経て、2010年『お台場アイランドベイビー』で第30回横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。

【重版時予約受付】藍を継ぐ海
著者:伊与原新
発売日:2024年09月
発行所:新潮社
価格:1,760円(税込)
ISBNコード:9784103362142

なんとかウミガメの卵を孵化させ、自力で育てようとする徳島の中学生の女の子。老いた父親のために隕石を拾った場所を偽る北海道の身重の女性。山口の島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男――。人間の生をはるかに超える時の流れを見据えた、科学だけが気づかせてくれる大切な未来。きらめく全五篇。

(新潮社公式サイト『藍を継ぐ海』より)

〈主な作品〉
『お台場アイランドベイビー』(角川書店)
『プチ・プロフェスール』(角川書店)(2014年文庫化時に『リケジョ!』と改題)
『ルカの方舟』(講談社)=第56回江戸川乱歩賞候補
『博物館のファントム 箕作博士のミステリ標本室』(集英社)
『磁極反転』(新潮社)(2017年文庫化時に『磁極反転の日』と改題)
『梟のシエスタ』(光文社)(2022年文庫化時に『フクロウ准教授の午睡』と改題)
『蝶が舞ったら、謎のち晴れ 気象予報士・蝶子の推理』(新潮文庫nex)
『ブルーネス』(文藝春秋)
『コンタミ 科学汚染』(講談社)
『月まで三キロ』(新潮社)=第38回新田次郎文学賞受賞、第8回静岡書店大賞受賞、第3回未来屋小説大賞受賞
『青ノ果テ 花巻農芸高校地学部の夏』(新潮文庫nex)
『八月の銀の雪』(新潮社)=第164回直木三十五賞候補、第34回山本周五郎賞候補、第18回本屋大賞6位
『オオルリ流星群』(KADOKAWA)
『宙わたる教室』(文藝春秋)

 

第172回直木三十五賞候補作品

・朝倉かすみ『よむよむかたる』(文藝春秋)
・伊与原新『藍を継ぐ海』(新潮社)
・荻堂顕『飽くなき地景』(KADOKAWA)
・木下昌輝『秘色の契り 阿波宝暦明和の変 顚末譚』(徳間書店)
・月村了衛『虚の伽藍』(新潮社)

 

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