今回の第1位は、畠中恵さんの「しゃばけ」シリーズ第21弾『こいごころ』でした。「しゃばけ」シリーズは、病弱だけど優しくて知恵の働く長崎屋の若だんなと、彼を見守る不思議で愉快な妖(あやかし)たちが、お江戸に起こる難事件や珍事件を解決していく物語です。
- こいごころ
- 著者:畠中恵
- 発売日:2024年12月
- 発行所:新潮社
- 価格:737円(税込)
- ISBNコード:9784101461434
寝込んでいる若だんなのもとに、妖狐の老々丸と笹丸が訪ねてきた。老々丸は、力の尽きかけた笹丸を若だんなの祖母・大妖おぎんのいる神の庭で暮らせるようにしてほしいという。だが、おぎんに知らせる術はない。困った三人は名僧・寛朝の力を借りようとするが、そこでは化け狸にまつわる信じられない事件が待っていた。そして笹丸に隠された秘密とは!? 優しさと切なさにあふれるシリーズ第21弾。
(新潮社公式サイト『こいごころ』より)
第2位には、伊坂幸太郎さんの『ペッパーズ・ゴースト』が初登場しました。少し不思議な力を持つ中学の国語教師・檀(だん)先生や、「ネコジゴ・ハンター」と呼ばれるおかしな二人組が登場する物語で、伊坂さんの魅力がぎゅっと詰まった作品です。
- ペッパーズ・ゴースト
- 著者:伊坂幸太郎
- 発売日:2024年12月
- 発行所:朝日新聞出版
- 価格:946円(税込)
- ISBNコード:9784022651785
中学教師の檀は、猫を愛する妙な二人組の小説原稿を生徒から渡される。さらに他人の未来を観る力を持つことから謎の集団とも関わり始め……。苦い過去を乗り越え檀先生は世界を、自分を、救えるのか!? 毎ページ楽しく愛おしい、一大エンターテイメント!
(朝日新聞出版公式サイト『ペッパーズ・ゴースト』より)
第3位には、上橋菜穂子さんの『香君』第4巻が初登場しました。『香君』は、『精霊の守り人』などを手掛けてきた上橋さんの最新ファンタジーで、優れた嗅覚によって、「香り」で繋がっている世界を知ることができる主人公の少女・アイシャが、どのような選択をし、生きていくかを描いた物語です。
- 香君 4
- 著者:上橋菜穂子
- 発売日:2024年12月
- 発行所:文藝春秋
- 価格:792円(税込)
- ISBNコード:9784167923075
「飢えの雲、天を覆い、地は枯れ果て、人の口に入るものなし」
恐れていた災いが凄まじい速さで広がる中、アイシャたちは必死に事態の収束を図るが、巨大な国家は、容易に方向転換が出来ない。民に危機が迫る中、孤独を抱えながら生きて来た〈香君〉が選んだ道とは。比類なき圧巻の物語が、いよいよ完結。(文藝春秋公式サイト『香君(4)』より)
週間文庫ランキング TOP10
※ランキングについて※
・調査期間:2024年12月2日~12月8日 日販調べ
・★印は、調査期間内に発売された新刊です
第11位~第20位
第21位~第30位
前回のランキングを見る
・2年生編終了の『ようこそ実力至上主義の教室へ』、1977年発表の名著『青い壺』、『涼宮ハルヒの劇場』がランクイン|週間文庫ランキング(2024年12月3日調べ)