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このランキングでは、そんな読書メーターで「今注目が集まっている本」を紹介します! “次に読む一冊”を見つける参考にどうぞ。
先月注目を集めた本【第1位】はこちら!!
不思議カフェ NEKOMIMI
著者:村山早紀
発売日:2023年01月
発行所:小学館
価格:1,760円(税込)
ISBNコード:9784093866682
2017年、2018年に本屋大賞ノミネート作品『桜風堂ものがたり』『百貨の魔法』を手掛けるなど、ファンタジー小説の名手として知られる村山早紀さんの最新作『不思議カフェ NEKOMIMI』が第1位となりました。
人ならぬ身となり、黒猫メロディとともに空飛ぶ車に乗った律子は、旅先でいろんなひとや妖怪と出会ったり、時にはカフェを開いてお客様に料理やお茶をふるまったり…。2017年本屋大賞ノミネート作品『桜風堂ものがたり』や2018年同賞ノミネート作品『百貨の魔法』、そして「コンビニたそがれ堂」シリーズなど、ファンタジー小説の名手が贈る、ささやかな、小さな魔法の物語。
(小学館公式サイト『不思議カフェ NEKOMIMI』より)
読書メーターユーザーからは、次のようなレビューが寄せられました。
この世界には私たちが気づかないだけで、知らないところでやさしい奇跡がいくつも起きているのかもしれない。そんなふうに思えて、読んでいると夢の中にいるような不思議な心地よさが胸の中に広がっていきました。寂しく悲しい出来事も幸せへと導かれていくのはきっと、真っ直ぐな心を持つものたちへのご褒美。やさしい魔法が起こす奇跡の時間が流れる物語。さまざまなことで疲れを感じがちな今の時代に、心に灯がともるようなあたたかさをもらえました。
(ユーザー名:びびん)
主人公の律子は父を早く亡くし、遠くで働く母親の代わりに、祖父母と暮らしていた。一人になった晩年も慎ましく暮らしていたが、ある出来事がきっかけとなり、自身が亡くなった後、愛猫のメロディと共に不老不死の身となり、空飛ぶ車で旅をすることになる。よい魔女となった律子は、行く先々でカフェを開いて出会った人たちを、おいしい料理やお茶でもてなす。ささやかな魔法の力だけれど、人々の心をほぐし、幸せな気持ちにさせる手助けをする。コロナとの共生を模索する今、理不尽な戦争が続く今だからこそ、より心に沁みた作品でした。
(ユーザー名:花ママ)
寒い冬に暖かい部屋で読むのにピッタリの1冊。心優しく、慎ましい女性に起きた奇跡の物語。素敵な魔法、空飛ぶ可愛らしい車、沢山の猫や美しい植物。そして美味しい料理。何処までも可愛らしく暖かい物語。そんな物語を時々個人ではどうしようもない現実が引き締めているように思う。孤独死やシャッター街、愛する人との別れや、戦争などなど。忘れられたり、失われた2度と会う事の出来ない愛しい人や思い出にもう一度…。そんな奇跡が起きる素敵な作品。
(ユーザー名:ゆのん)
読書メーター 2023年2月の注目本ランキング
※集計期間:2023年2月1日(水)~28日(火)
期間中の本の登録数・レビュー投稿数を集計。
第1位『不思議カフェ NEKOMIMI』(村山早紀/小学館)
第2位『踏切の幽霊』(高野和明/文藝春秋)
第3位『ポーの一族 青のパンドラ(1)』(萩尾望都/小学館)
第4位『闘え!ミス・パーフェクト』(横関大/幻冬舎)
第5位『あなたはここにいなくとも』(町田そのこ/新潮社)
第6位『レプリカだって、恋をする。』(榛名丼/KADOKAWA)
第7位『答えは市役所3階に 2020心の相談室』(辻堂ゆめ/光文社)
第8位『日々臆測』(ヨシタケシンスケ/光村図書出版)
第9位『名探偵外来 泌尿器科医の事件簿』(似鳥鶏/光文社)
第10位『東大に名探偵はいない』(市川憂人、伊与原新ほか/KADOKAWA)
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