直木賞受賞作『まほろ駅前多田便利軒』や、辞書編纂の現場を描いた本屋大賞受賞作『舟を編む』など、多彩なジャンルの作品で知られる作家・三浦しをんさん。1年半ぶりの最新長編小説『ゆびさきに魔法』が11月25日(月)に発売されます。
本作のテーマは「ネイル×お仕事」で、タイトルの通り“ゆびさきに魔法”をかけるネイリストが物語の主人公です。圧倒的なディテールで描かれるネイリストの日常と、さまざまな彩りを帯びていく登場人物たちの心模様を描いており、読んだ後は、男女を問わずネイルサロンに行ってみたくなるような、そんな魅力的な作品となっています。ぜひ書店で手に取ってお楽しみください。
『ゆびさきに魔法』
著者:三浦しをん
発売日:2024年11月25日
発行所:文藝春秋
定価:1,980円(税込)
ISBN:9784163919195
〈あらすじ〉
月島美佐はネイルサロン「月と星」を営むネイリストだ。爪を美しく輝かせることで、日々の暮らしに潤いと希望を宿らせる――ネイルの魔法を信じてコツコツ働く毎日である。そんな月島のもとには今日も様々なお客様がやって来る。
巻き爪に苦しむも、ネイルへの偏見からサロンの敷居を跨ごうとしない居酒屋の大将。子育てに忙しく、自分をメンテナンスする暇もなくストレスを抱えるママ。ネイルが大好きなのに、パブリック・イメージからネイル愛を大っぴらにはできない国民的大河男優……。
酒に飲まれがちながらも熱意に満ちた新米ネイリスト・大沢星絵を得て、今日も「月と星」はお客様の爪に魔法をかけていく。
三浦しをんさんよりコメント
カバーには豪華なホログラム加工や物語をイメージしたオリジナルネイルも!
表紙カバーはネイルがテーマの作品に相応しく、キラキラと輝く豪華で美しいホログラム加工が施されています。
さらに、全日本ネイリスト選手権グランドチャンピオンの山本美樹さんが主宰するネイルサロン「クチュリエール GINZA」で実際に使用しているネイルチップを用いており、物語の主人公・月島美佐と大沢星絵をイメージしたオリジナルネイルも作り下ろされています。
▲ホログラム加工を施したカバー
▲本作のために作られたオリジナル・ネイル。左は月島美佐、右は大沢星絵のイメージから
著者のプロフィール
三浦しをん
みうら・しをん。1976年東京都生まれ。2000年に長編小説『格闘する者に〇』でデビュー。2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞、2012年『舟を編む』で本屋大賞。他の小説に『あの家に暮らす四人の女』(織田作之助賞)、『ののはな通信』(島清恋愛文学賞、河合隼雄物語賞)、『愛なき世界』(日本植物学会賞特別賞)、『墨のゆらめき』等、エッセイに『のっけから失礼します』『マナーはいらない 小説の書きかた講座』など、著作多数。