10月21日(月)、第15回山田風太郎賞の選考会が開かれ、蝉谷めぐ実さんの『万両役者の扇』が受賞しました。蝉谷さんには正賞の記念品(名入り万年筆)と副賞100万円が授与されます。本賞の贈賞式および祝賀会は11月下旬に都内で行われる予定です。
- 万両役者の扇
- 著者:蝉谷めぐ実
- 発売日:2024年05月
- 発行所:新潮社
- 価格:1,980円(税込)
- ISBNコード:9784103556510
すべては奴の筋書きどおりなのか――狂気と喝采に満ちた舞台の幕が今上がる。
江戸森田座気鋭の役者・今村扇五郎にお熱のお春が、女房の座を狙って近づいたのは……。芸を追求してやまない扇五郎に魅せられた面々の、狂ってゆく人生の歯車。ある日、若手役者の他殺体があがり、ついには扇五郎本人も――「芸のため」ならどこまでの所業が許されるのか。芝居の虚実を濃密に描き切ったエンタメ時代小説。(新潮社公式サイト『万両役者の扇』より)
※写真提供/株式会社KADOKAWA
蝉谷めぐ実(せみたに・めぐみ)
1992年7月23日生まれ。大阪府豊中市出身。早稲田大学文学部卒。2020年『化け者心中』で第11回小説野性時代新人賞を受賞し、デビュー。21年、同作で第10回日本歴史時代作家協会賞新人賞、第27回中山義秀文学賞を受賞。22年『おんなの女房』で第10回野村胡堂文学賞、第44回吉川英治文学新人賞を受賞。他の作品に『化け者手本』などがある。
【第15回候補作品】 (敬称略・著者五十音順)
■逢坂冬馬 『歌われなかった海賊へ』(早川書房 2023年10月)
■河野 裕 『彗星を追うヴァンパイア』(KADOKAWA 2024年8月)
■蝉谷めぐ実 『万両役者の扇』(新潮社 2024年5月)
■長浦 京 『1947』(光文社 2024年1月)
■早見和真 『アルプス席の母』(小学館 2024年3月)
山田風太郎賞とは
山田風太郎賞は、戦後日本を代表する大衆小説家、故山田風太郎氏の独創的な作品群と、大衆性、ノンジャンル性、反骨精神など氏が貫いた作家的姿勢への敬意を礎に、有望な作家の作品を発掘顕彰するために創設されました。
毎年9月1日から翌年8月31日までに刊行された長編および短編の文芸作品(ミステリ、時代、SFなどジャンルを問わない)の中より最も面白いと思われる作品に贈られます。選考委員は、朝井まかて、恩田陸、貴志祐介、筒井康隆、夢枕獏 (敬称略・五十音順)の5人が務めています。