【売上ランキング】西尾維新おすすめ小説10選｜2023年最新

「西尾維新」2023年書籍（小説）ベストセラーランキング発表

2002年に『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』で第23回メフィスト賞を受賞し、20歳で作家デビューした西尾維新さん。代表作には、〈物語〉シリーズや「戯言（ざれごと）」シリーズがあり、多くの作品がアニメ化やコミカライズされ、幅広いメディアで楽しむことができます。

西尾さんの作品は、現実と非現実が交錯する独特な世界観が特徴です。シリーズ化された長編作品も多いですが、1冊で完結する作品もあります。ミステリーやファンタジー、青春小説など、多彩なジャンルを描いており、それぞれのジャンルに合った個性豊かなキャラクターが物語を彩ります。

作品に登場するキャラクターは、それぞれ異なる背景や過去を持っており、その設定が物語の進行に大きく影響します。キャラクターの名前やユーモアあふれるセリフも魅力的で、キャラクター同士の会話も多くの読者を惹きつけています。

西尾さんは非常に速筆で、多くの作品を次々と発表しています。そのため、常に新しい作品を楽しむことができる点も魅力の一つです。しかし、多作かつシリーズものの多い西尾さんの作品は、どこから読めば良いかわからない……という方も多いはずです。

今回は、そんな西尾さんの作品（コミックを除く）で、2023年の販売冊数を集計したベストセラーランキングをご紹介します。ランキングをご参考に、ぜひ書店店頭でお好みの1冊を手に取ってみてください。

※ランキングは2023年の販売冊数を集計しています（集計期間：2023/1/1～2023/12/31）
※シリーズ作品は一つにまとめています
※日販調べ

 

2023年に一番人気の作品は…？！

西尾維新さんの書籍（小説）で、2023年に一番人気があった作品は「戯言」シリーズの最新作『キドナプキディング　青色サヴァンと戯言遣いの娘』でした。

「戯言」シリーズは、西尾さんのデビュー作の『クビキリサイクル　青色サヴァンと戯言遣い』をはじめ、ミステリーとバトルアクションが融合した作品です。主人公の「ぼく」が、さまざまな殺人事件を解決していく推理小説で、『ネコソギラジカル（下）』（2005年刊）で完結とされていましたが、西尾さんのデビュー20周年を記念して新作が執筆されました。

最新作では、澄百合学園に通う15歳の玖渚盾（くなぎさ・じゅん）が、“パパの戯言”と“ママの法則”を携えて、古城×双子×首なし死体の謎に挑みます。

『キドナプキディング　青色サヴァンと戯言遣いの娘』
著者：西尾維新
発売日：2023年2月
発行所：講談社
定価：1,155円（税込）
ISBN：9784065302347

首を洗って待ってたかい？　〈戯言シリーズ〉最新作
玖渚盾が挑むのは、古城×双子×首なし死体

私立澄百合学園に通う玖渚盾（くなぎさじゅん）、十五歳。
“パパの戯言”と“ママの法則”を携えた「平凡な女子高生」が、人類最強の請負人・哀川潤に誘拐されて、玖渚機関の牙城“玖渚城”に送り届けられてしまう！
彼女を待ち受けていたのは、青髪青眼の少女たちとの邂逅と悲惨な殺人事件。
はたして盾は謎を解き、無事に帰還することができるのか？
新青春エンタの傑作〈戯言シリーズ〉、大団円の先の最新作、ここに結実！！

（講談社BOOK倶楽部『キドナプキディング　青色サヴァンと戯言遣いの娘』より）

 

■「戯言」シリーズ作品

 

「西尾維新」2023年書籍ベストセラーランキング第2位～第10位

第2位『戦物語』（〈物語〉シリーズ／ファミリーシーズン）

西尾維新がおくる青春怪異譚〈物語〉シリーズ最新刊！　遂に結婚した阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎ。一風変わった二人の新婚旅行には、忍野忍と神原駿河が同行し、怪異の調査も旅程に含まれている。暦は、ひたぎと忍に関係したある計画を秘めていて――？　これぞ現代の怪異！　怪異！　怪異！

（講談社BOOK倶楽部『戦物語』より）

■〈物語〉シリーズ作品
本シリーズはファーストシーズン、セカンドシーズン、ファイナルシーズン、オフシーズン、モンスターシーズン、ファミリーシーズンからなる6部構成です。

・ファーストシーズン（計7巻）：『化物語（上・中・下）』、『傷物語』、『偽物語（上・下）』、『猫物語（黒）』

・セカンドシーズン（計6巻）：『猫物語（白）』、『傾物語』、『花物語』、『囮物語』、『鬼物語』、『恋物語』

・ファイナルシーズン（計6巻）：『憑物語』、『暦物語』、『終物語（上・中・下）』、『続・終物語』

・オフシーズン（計4巻）：『愚物語』、『業物語』、『撫物語』、『結物語』

・モンスターシーズン（計6巻）：『忍物語』、『宵物語』、『余物語』、『扇物語』、『死物語（上・下）』

現在、ファミリーシーズン第1作の『戦物語』まで刊行中。

 

第3位『怪人デスマーチの退転』（「返却怪盗」シリーズ）

初代怪盗フラヌールが盗んだ1冊の書物。豪華絢爛。異形で異質。再現不可能。金箔製の繊細を極めた書物が、2代目怪盗フラヌールこと、あるき野道足のターゲットだ。しかし、返すべき製作者とその妻が何者かに殺されていたことが判明し、名探偵・涙沢虎春花と待葉椎警部補がフラヌ―ルを追う。怪盗フラヌールの返却行程の行きつく先は？　衝撃の怪盗ミステリー、早くも第2弾登場！

（講談社BOOK倶楽部『怪人デスマーチの退転』より）

■「返却怪盗」シリーズ作品

ほか、『怪傑レディ・フラヌール』の3作で完結。

 

第4位『ウェルテルタウンでやすらかに』

推理作家「私」のもとへ現れた、不審な自称「町おこしコンサルタント」の男。彼は「私」に、町おこしのために小説を書いてほしいと依頼する。小説の力を利用して、寂れゆく町・安楽市を自殺の名所にしたいと嘯くのだ。承諾した「私」だが、密かにその計画を阻止することを決意する。なぜなら安楽市は、「私」の故郷なのだから――。

（講談社BOOK倶楽部『ウェルテルタウンでやすらかに』より）

 

第5位『悲鳴伝』（「伝説」シリーズ）

敵は地球。
そして、少年は伝説と化す――。

人類の3分の1が、その日、絶命した。
老若男女区別なく、ランダムに。
後に『大いなる悲鳴』と呼ばれることになる、地球の悲鳴によって。

生き残った少年・空々空には、感情がなかった。
彼は、ある少女との邂逅を機に、地球と戦うヒーローになることを強要される――。
壮大なる英雄譚〈伝説シリーズ〉第1巻。

（講談社BOOK倶楽部『悲鳴伝』より）

■「伝説」シリーズ作品

ほか、『悲惨伝』『悲報伝』『悲業伝』『悲録伝』『悲亡伝』『悲衛伝』『悲球伝』『悲終伝』の10作で完結。

 

第6位『掟上今日子の旅行記』（「忘却探偵」シリーズ）

怪盗淑女を名乗る人物からパリ警視庁に届けられた犯行予告状。
「エッフェル塔をいただきに参上致します」。
花の都を代表する名所を守るため、最速の探偵・掟上今日子が海を越えて招かれる。
だが、怪盗の真の狙いは、今日子さん自身にエッフェル塔を盗ませることで！？
おなじみ厄介も登場、大人気ミステリー第8巻！

（講談社BOOK倶楽部『掟上今日子の旅行記』より）

■「忘却探偵」シリーズ作品

ほか、『掟上今日子の推薦文』『掟上今日子の挑戦状』『掟上今日子の遺言書』『掟上今日子の退職願』『掟上今日子の婚姻届』『掟上今日子の家計簿』『掟上今日子の旅行記』『掟上今日子の裏表紙』『掟上今日子の色見本』『掟上今日子の乗車券』『掟上今日子の設計図』『掟上今日子の鑑札票』『掟上今日子の忍法帖』の第14作まで刊行中。

 

第7位『りぽぐら！』

特定の語や特定の文字を使わないという制約のもとに書かれた小説＝リポグラム。
何文字あれば小説は書けるの！？
「妹は人殺し」「ギャンブル『札束崩し』」「倫理社会」の3編を、それぞれ異なる文字制限に従い、4パターン執筆。

言葉遊びの奇才が放つ、超絶技巧の小説集！
文庫書下ろし掌編「地球にスペースはない」収録。

（講談社BOOK倶楽部『りぽぐら！』より）

 

第8位『少女不十分』

悪いがこの本に粗筋なんてない。これは小説ではないからだ。だから起承転結やサプライズ、気の利いた落ちを求められても、きっとその期待には応えられない。これは昔の話であり、過去の話であり、終わった話だ。記憶もあやふやな10年前の話であり、どんな未来にも繋がっていない。いずれにしても娯楽としてはお勧めできないわけだが、ただしそれでも、ひとつだけ言えることがある。僕はこの本を書くのに、10年かかった。

（講談社BOOK倶楽部『少女不十分』より）

 

第9位『新本格魔法少女りすか（4）』（「りすか」シリーズ／全4巻）

「六人の魔法使い」を追い、順調に旅を続けてきた供犠創貴。
だが、残る二人 ――水倉鍵と結島愛媛を前に、窮地に陥っていた。
仲間の水倉りすかとツナギは戦闘不能。
己に残された時間も、あと数分……。

創貴は、りすかから譲り受けた心臓の鼓動を感じながら、起死回生の策に出る。
時を超える魔法冒険譚、完結！

（講談社BOOK倶楽部『新本格魔法少女りすか（4）』より）

 

第10位『人類最強のsweetheart』（「最強」シリーズ）

自分の命日を予知してしまったから、その日、私が殺されないように、警護して欲しい――。
人類最強の請負人・哀川潤のもとへやって来たのは、かつて鴉の濡れ羽島ですれ違った天才占い師・姫菜真姫の子。
母と同じく占い師として活躍する姫菜幻姫の死の運命を、覆すことはできるのか！？
最強シリーズ完結！

（講談社BOOK倶楽部『人類最強のsweetheart』より）

■「最強」シリーズ作品

ほか、『人類最強の純愛』『人類最強のときめき』『人類最強のsweetheart』の4作で完結。

 

著者のプロフィール

西尾維新

にしお・いしん。1981年生まれ。『クビキリサイクル　青色サヴァンと戯言遣い』で第23回メフィスト賞を受賞し、デビュー。戯言シリーズ、〈物語〉シリーズ、忘却探偵シリーズ、ほか著書多数。漫画原作者としても活躍し、代表作に『めだかボックス』『症年症女』がある。

 

「返却怪盗」シリーズ完結！『怪傑レディ・フラヌール』が10月17日に発売

「返却怪盗」シリーズ完結編となる第3弾『怪傑レディ・フラヌール』が10月17日（木）に発売されました。

本シリーズは、父親の死をきっかけに、父親が世間を騒がせた大泥棒・怪盗フラヌールだったことを知ったルポライター・あるき野道足が主人公です。道足が、父が盗んだお宝を持ち主に返却する「返却活動」を行う二代目怪盗フラヌールとして活躍していくストーリーです。

最新作では、初代怪盗フラヌールの最後の盗品「刑務所」を返却をするという最後のひと仕事に取り掛かる直前、偽フラヌールが自分を収監して刑務所を返却してしまった！？　怪盗フラヌールの返却行程、最後にして最大の敵が待ち構える、至極の怪盗ミステリーです。

『怪傑レディ・フラヌール』
著者：西尾維新
発売日：2024年10月
発行所：講談社
定価：1,815円（税込）
ISBN：9784065346372

父の遺した盗品を返却し続けてきた二代目怪盗フラヌールことあるき野道足。

最後の一品の返却に臨もうかというその時、“フラヌール収監”の急報が届く──その怪盗は偽者だ！
道足と名探偵・涙沢虎春花は、運命に操られるように、偽フラヌールが囚われた監獄へ。
そこには彼女が待っていた。ひとり鎮座して。
愛しくも哀しい「レディ」が──

呪縛の鎖と祝福の糸が織り成すあるき野家の物語の行く末は？
衝撃の怪盗ミステリー、ついに終着！

（講談社BOOK倶楽部『怪傑レディ・フラヌール』より）

 

「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」のTVアニメが放送中

西尾さんの小説をアニメ化した〈物語〉シリーズ。2021年までに刊行された「オフシーズン・モンスターシーズン」のアニメが地上波で9月より放送中です。ぜひ、原作とあわせてお楽しみください。

〈作品概要〉

高校を卒業し、阿良々木暦の物語は終わった。
今度こそ、本当に終わった。

しかし暦に助けられた彼女たちの物語は、終わってはいなかった。

青春の中でもがく彼女たちの、前日譚、あるいは後日談。

（アニメ「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」公式サイトより）

〉〉アニメ「〈物語〉シリーズ オフ&モンスターシーズン」公式サイトは こちら